出張料理人

昨日、ガキの頃からの親友クボタくんが来宅。クボタくんは東大医学部教授というエライ肩書きの人であるが、我が家では皆、出張料理人と思っている。年に一二度来る。彼が来るとなると、先ず前日に一升瓶3本が宅配便で届く。で、来宅当日、彼は朝から山手線は御徒町駅前の『吉池』で大量の新鮮な魚を買い込みキャリーバックをゴロゴロ引きながら「特急あずさ」でやって来る。着いて一服すると直ぐに料理に取り掛かる。魚をどんどん捌く。カミサンは何もしなくてよいのでニコニコしている。

昨夜のメニューはイワシ・アジ・白イカ・赤身・中トロ・ブリ・タコ・カニ身・白エビ・イクラと食べきれるのかと思うほど大量のお造りとメバルのスープ。メバルのスープは彼のオリジナルなのだが、メバルを3枚におろしてから焦げ目が付くくらい焼いて、水に戻しておいた貝柱とともにぐつぐつと煮てスープを作る。次に炒めておいたタマネギと、何と出張先のボストンで買って来たという干しナマコやカニの身などを加えてから牛乳と小麦粉でとろみを付けた身体にやさしいクラムチャウダーなのだ。

何時になく早く帰ってきた子供達も揃い夕食である。先ず、メバルのスープ。アサリやハマグリより優しい味で、身体に染みわたる。旨い。それにしても干しナマコを5日も掛けて戻し、タッパーに入れて持って来るのだからエライ人なのである。
さてお造り。食べきれるのかと思うほどであったが、前日届いた愛知の銘酒、蓬莱泉の『可』べしと共に食す。旨い。青魚が特に旨い。あっと言う間に食べ尽くし、お造りの追加をする始末。
また『可』もいつもの事ながら旨い。冷やでスッキリしてお造りに合う。どんどん飲む。
家族全員、至福の時である。

でもって、勿論クボタくんに足を向けて寝てはいない。

 

そして今日26日。どうも天気が落ち着かない。日が差したと思うと急に降り出したりする。 午後からクボタくんと近くの日帰り温泉「鹿の湯」へ。ゆっくり浸かって今夜の宴会への鋭気を養う。帰ってクボタくんがなにやらごそごそと台所でやっている。明日の夕食用の『鳥肉の赤ワイン煮』を作っている由。明日の午前中には帰京すると言っていた筈である。どうも置き土産のようである。

夜7時から9月1日実施予定の小学校学校登山に同行して下さるボランティア保護者とガイド、教職員の打ち合わせ。今年も20名近くのボランティアが集まってくれた。早くに会議が終わったので8時前に帰宅。

今夜も魚で宴会だ。

ブリ・タコ・ 白イカ・白エビ・中トロにブリの皮の照り焼き、昨夜作っておいたシメサバの炙り、そして鯨の尾の身。 う〜ん、旨い。

家庭教育が良すぎたのか子供達は無類の魚好き。息子などは小学生の頃から魚市場で食べてみたい魚を小遣いで買おうとした。あっと言う間に皿の空白地帯が広がる。こうなるとこちらももうノンビリ飲みながら、などとはいっていられない。負けじとガンガン飲みどんどん喰らう。また一升瓶が空になった。

デザートにはカミサンがコーラスでお世話になっているサイトウさん手作りの『カボチャのアイスクリーム』。これまたカボチャのほんのりとした甘みが何とも優しい。

 

酔っぱらった頭に息子とカミサンのサックスとピアノ共演が鳴り響く。今宵も楽しい宴会であった。

 

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