西の都へ

先週の東の都に続いて、昨日から1泊で京都に行ってきた。日曜日だというのに学校の自習室の方が勉強がはかどるからと言う息子を駅に送り、そのまま生憎の曇り空の中を大人走りの90Km以下で京都を目指す。途中音楽を聞こうとiPodに繋げたラジオをつけたらいきなり『なのに貴方は京都へ行くの、京都の街はそれほどいいの〜』と渚ゆう子の懐かしい歌が流れ思わず笑ってしまった。そう言えば一緒によく岩登りをやった京大10年生の今は亡き中村のタッチャンがこの歌が好きで、雨の涸沢のテントの中で『〜なのに貴方は穂高に行くの、穂高の岩はそれほどいいの〜この私の愛よりも〜』とよく歌っていたのを思い出す。

何とか降られずに京都に着き、ホテルに車を置いてから、四条烏丸のジュンク堂で本を探すが欲しい本が見あたらず。ぶらぶらと歩いていたら寺町通りの一度閉店した煙草屋「錦玉堂」が小さくなってまた開いていた。田舎では手に入らない禁断の洋物を購入。隣のフミアキさんが行き始めた禁煙外来に私もそろそろと思い始めているので、その前に美味い・・・

今回の京都行きは大変お世話になった方が入院され、丁度一時退院されているのでそのお見舞いであったが、 残念ながら急に疲れが出てしまったとのことでお会い出来ず。お大事に。奥様から様子を伺った後、「折角いらして下さったのだから夕食をご一緒に」と言って下さる。何度も遠慮したのだが大丈夫だからと藍染め作家のシオコさんと共に美味しいおばんざいのお店に連れて行って下さる。京北の京野菜を使った美味しい料理の数々をいただく。

お二人と別れた後、やはりここに寄る。

京都に来たらクマシロさんの笑顔を見なければ。11月8日からの、もう20年も続けている毎年の個展に向けて今は追い込み時期。今日も窯に火を入れて来たとのこと。昼間は花脊で一人無言で作陶に励み、夜は街に下りてきてお客さんと会話を楽しむというスタンスがとても自分に合っていると言う。羨ましい生き方。それにしてもクマシロさんは若い。6月に来た時にもここで会った美女も交えて会話を楽しむ。
「はい、これ息子さんへのプレゼント」と言って『Live&Let Live-Love For Japan』とLee Konitzの『Live at Birdland』のCDを下さる。いつもありがとうございます。

一度家に戻った奥様も再びいらして、彼女が最近描きだしたというパステル画のスケッチブックを見せてくれる。なかなか素敵な絵。

バーボンを飲んでいたのだが「ちょっと強いの飲んでみない」と注いでくれたブッカーズ(63度以上)が美味しく、つい2杯飲んで立ち上がったらクラッと来た。忙しい時に遅くまですみませんでした。個展の盛会を祈っています。

雨が結構降っていたが酔い覚ましにとぶらぶらと歩く。雨の都は人通りもなく路地から路地を拾って歩き、気が付いたら三条京阪駅だった。靴も浸みてきたのでタクシーでホテルに戻る。

 

今朝はさすがに疲れが出たのか7時過ぎまでぐっすり眠る。せっかくの京都で何処か寄ろうかとも思うが、まだ紅葉には早いし、今夜はカミサン達のJAZZグループの演奏会があるとかで、子供の迎えをせねばならぬ。9時にホテルを出てのんびり走る。米原あたりから急に晴れてきて暑い。独身の頃は京都の帰りはいつも北陸まわりだった。山中温泉や金沢の友人宅に転がり込んで家に帰り着くには4〜5日かかったものだが、家庭を持つ身となってはそうもいかない。信州に住んでいると何時も山が見えるのだが、広い広い濃尾平野を走り中央道へ。景色は段々と紅葉に変わる。伊北ICを過ぎたあたりから高速道に落ち葉が舞うようになる。前の車が巻き上げる色とりどりの落ち葉が眼前に迫り何とも楽しい。2時過ぎに帰り着いた家の周りの紅葉も一段と進んでいた。

 

 

 

 

 

 

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