この辺の欅が秋口から焦げ茶色のままで紅葉しないので不思議に思っていたら、今日の新聞に欅の木の異変について載っていた。何でも『ヤノナミガタチビタマムシ』とかいう虫の食害だという。ただし『ナラ枯れ』のように木が枯れる心配はないとのことで、2〜3年で元に戻るらしい。
それにしても『ヤノナミガタチビタマムシ』なんて名前を誰がつけたのかと思う。『矢野さんが見つけた波形小型玉虫』なのであろうか。息子の愛読書「へんないきもの」の「命名者出てこい」というページを開くと、『トゲアリトゲナシトゲトゲ』やら『イレズミコンニャクアジ』やら『ウルトラマンボヤ』、はては『ヨーロッパタヌキブンブク』なんてのもいるらしい。いや、キーボードを打つのも面倒臭い名前のがいる。それに較べればまだマシではあるが。「学問的厳格さをあくまで遂行しようとする几帳面さと、社会的センスの欠如を合わせもつ、いわゆる『学者バカ』の特性をよく象徴しているようにも思える」と著者も書いている。
もう40年近く前に知人宅で居候していた時、奥さんが、子供が発熱したので病院に連れて行ったところ『手足口病』と言われて絶句したといって帰ってきた。確かに手足口に発疹があったがいくら何でも手抜きの病名だ。きっと医者が集まって何て病名にしますかねと喧々ガクガクの議論の末、面倒臭くなってそのものズバリにしたに違いないとその晩皆で笑った覚えがある。センスなさ過ぎである。
そろそろ見納めだ。
昨日までの雨でキノコが出ていないか裏庭を見たが、今朝6時過ぎのダリ散歩時には確かに出ていなかったヒラタケが午後2時にはワッと出ていた。それも傘の大きさが7〜8cmもある。そんなバカなと思うが本当なのである。キノコはエライのである。