JRよ!

朝5時過ぎに富士見駅に電話して、松本・富士見間の列車が動くことを確認。ムスメを起こす。丁度来た新聞の一面に『除雪機関車が脱線』との記事が出ていた。小淵沢駅にはラッセル車が無いので貨物用機関車を走らせて除雪していたところ脱線したとのこと。その影響もあったのだろう、小淵沢〜大月あたりで何日も列車に閉じ込められた人が出たのだが、JRは脱線を発表していなかったのである。JRの体質というものはいつまでたっても変わらない。

道路が酷いだろうといつもより15分程早くムスメを送る。昨日気温が上がって融けた雪が凸凹になっていて滑る滑る。特に駅前商店街は一車線の上、凸凹が酷い。ジムニーで助かった。何とか駅に着いたと思ったら雪の山にただでさえ狭くなったロータリーに昨夜から止めっぱなしの車が何台も止まっており誠に迷惑。帰りに西友に寄ってみる。昨日はなかった納豆・豆腐・卵・牛乳・食パン・冷凍うどんが並んでいたので購入。

ムスコから電話。「高速バス会社から連絡があり、明日も運休すると言われた」とのこと。JRは特急はおろか、普通列車もまだ大幅間引き運転なので無理せずに明日を待てと伝える。

 

こういう大雪などの時に『人の品格』が現れるようだ。近所の人が総出で一生懸命公道の雪かきをしていても自分の家の前しか除雪しない人、雪かき出払いに来ても何もせずにただ人の後ろを歩いている人、家へのアプローチの途中に車を一晩中駐めている家は、新聞配達のイイダサンが歩いて届けねばならないことを考えないのかと思う。助け合うとか譲るとか、人様に迷惑をかけないとか考えないのかと思う。ちょっと村中を走っただけで色々思う。

08時45分頃、集落組合からの有線放送。「町からの要請です。互長さんは近所の安否確認をして、結果を常会長を通じて集落組合まで御連絡下さい」とのこと。アホかと思う。大方の人は仕事に出ていて有線なんか聞いているわけがない。『互長』さんというのはご近所数軒の代表である。ワタクシの家で言えば、フミアキクン・ヨシジクン・デービスさんの家である。フミアキクンは今年の互長であるが、既に仕事に出ており代わりにワタクシが『安否確認』をして常会長に電話するも常会長も留守である。集落組合にその旨連絡する。15日夜あたりの話しなら分かるが、今頃、それも皆仕事に出ている時間に安否確認しろとはアホもいいところである。今回の行政のやることは全て後手後手であるし、欲しい情報は全く流さない。困ったことである。

農協の支所から電話で、先日口座振り落としで買った除雪機用のガソリン代が口座から引き落とせないという。ワタクシの農協通帳が立沢ではなく境支所発行のせいらしい。現金を払いに行ったついでにナカムラ邸を覗いてみようと狭い雪道を上る。鹿がそこらじゅうにいる。

DSCF7405(変換後)前方から鹿の15〜16頭の大群が車に向かって下りてくる。「みんなで渡れば怖くない」である。両側は雪の壁なので鹿も引き返すか進むしかないようだ。暫くのにらみ合いの後「ねぇ、私お腹が減ってヘトヘトなの。この壁をとても乗り越えられないわ」と、大群の訴えに負けてこちらが雪の壁の切れ目まで2〜30mバックしてやる。クラクションの音に振り返ると、後ろから登って来た軽トラがスタックしている。下りてみたらナカムラサンである。まるで地獄で仏に会ったような顔である。今朝、病院に行った帰りだとのこと。雪がゆるんで軽トラが尻を振ってしまうようだ。二人して何度か雪かきをしながら家まで行き、お茶を御馳走になる。ナカムラ邸には新聞は村の郵便局までしか来ないし、TVは地デジが山の陰で映らずにBSのみであるから大雪の地元情報が入らずに困ったとのこと。娑婆の様子を知らせる。食料と灯油は1ヶ月分位の備蓄があるけれど、今回の大雪にはさすがに二人では掻ききれずに重機を頼んだとのこと。そうそう奥様が面白かった。鹿の群れが通ると立派なラッセル道が出来るのを見て、広い庭の行きたい所に沿って餌を撒いておいたそうだ。庭にも立派な鹿道が出来ていた。でも80才と70才の御夫婦だけで自立して生活しているのを見ると頭が下がる。自家製の干し柿をお土産にいただく。

夜、ムスコから電話。「明日起きられたら下り始発に乗って、高尾、大月、甲府で乗り継いで帰る」とのこと。ゴクロウサン。

 

 

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