事故

朝8時からどんど焼き作り。昨年末に組んでおいた大人用と子供用の芯材に切羽や竹や萱やマメガラ、一番外側には青木を使って円錐になるように30〜40人での作業である。ムネヒコさんと「こんな高い柱を作っていたらそのうち事故が起きるぞ」と話す。
9時半頃であったか、ワタクシは大人用のどんど焼きの近くにいて、ふと子供用のどんど焼きを見た瞬間、2.5〜3m位の高さから誰かが腰から地上に落ち、その反動で後頭部を地面に打ち付けるのを見る。走り寄ったらカミサンがピアノを教えている子供の父親のH君であった。直ぐに握力や瞳孔を見るがそちらは大丈夫そうだが、見る見るうちに顔面が蒼白になる。受け答えは出来るが何となくボーッとした感じ。そしてしきりに腰の痛みを訴える。直ぐに救急車を呼び、奥さんも呼び出す。救急車が到着して首を固定し、ストレッチャーで運ぶ。ワタクシも病院に同行する。

日曜日とあって救急外来はインフルエンザ患者が沢山来ていて、H君の奥さんと廊下で随分待たされてからCT撮影へ。結果、第一腰椎の圧迫骨折ならびに恥骨骨折と診断され、最低5週間はコルセットをして入院し、その後リハビリが必要とのこと。また頭と首は大丈夫で、打った時に脳震盪を起こした様子。後を奥さんに任せて現場に戻り、世話役代表などに保険関係を調べるように依頼。医療費程度は集落組合が掛けていた保険と自分の保険で何とかなりそうだが、2ヶ月も会社を休職しなければならなくなった場合も考えねばならない。全く怖れていたことが現実になってしまった。

どんど焼きの方は大人用・子供用共に昼頃には完成し、午後2時からの『お飾り』の用意の為、世話役の我々は1時に集落センターに集まって宴会の用意。IMG_2632(変換後)
『お飾り』とはどういう意味かよく知らぬが、『組』(=幾つかの常会が集まった単位でワタクシの所属している組は75軒ほど)の年一回の総会と懇親会である。会計報告や町や集落組合への要望、今日の事故の報告後、懇親会=飲み会となる。

飲みながら、来年からは『どんど焼き』の原点に戻って、子供主体のというか、少なくともクレーンを使ったりせずに人力だけで出来る程度の『どんど焼き』にすべしと若い世代に声を掛ける。今回は幸いと言ってはいけないが、子供用の低い所からの落下であったが、地面が凍ってカチカチの季節、もしもっと高い所からの落下で打ち所が悪ければと考えると、馬鹿な見栄を張るこの組での『どんど焼き』を本当に考えなければならないと思う。

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