ハシタナイ!

19日に東の都に上って今日帰ってきた。

19日夕方、吉祥寺にてカメジマさん、ムライさんと魚の美味しい店で飲む。カメジマさんとは4〜5年ぶり?である。二人とも大学教授である。イマドキの学生達の話しや誰彼の消息などを聞く。
ムスコの部屋に泊めてもらう。

20日。ムスコとムスメと新宿で買い物。久しぶりに伊勢丹に行くが、昔のデパートという感じではなく、ハテサテ。

LIONにて昼食。都会は喉が乾く。ビールは美味いが店員教育がなっていない。若いウェートレスはこちらが通路を譲ってもシランプリである。
革靴なんぞで都会を歩き電車に乗るとフクラハギが疲れる。早々に買い物を済ませて高円寺へ。お気に入りの銭湯の一番湯に浸かり、疲れを癒してから5時半には中華料理屋にてビール。夜はムスコの部屋で8時過ぎには寝る。

本日。ムスコを送り出してから発作的に台所の換気扇の掃除。
9時半頃の高速バスに乗る。カミサンは交代で富士見発6時半頃のバスで都に上ってくるのだが渋滞に遭っている様子。高速の途中でカミサンの乗ったバスとすれ違う。

で、『ハシタナイ』である。
新宿から乗った高速バスはガラガラ。ワタクシの通路を隔てて斜め前にフランス人と思われるハンサム青年(フランス語の新聞を読んでいた)と化粧の濃いイマドキ・ヤマトナデシコのカップル。ワタクシの前の座席には80歳位の姉妹と思える老女二人。しばらくしたらハンサム君とヤマトナデシコがチュッ・チュッとキスを始めた。それを見た老女姉妹がヤマトナデシコに「ハシタナイ。日本人は人前でそのようなことをしてはイケナイ!」。言われたヤマトナデシコは最初むにゃむにゃと反論するも老女は大声でその倍は言い返す。ヤマトナデシコはムッとして黙り込むも老女の口撃は続く。「まったく近頃の若いムスメは・・・」「教育がなっていない」「親の顔が見たいものだ・・・」「最近の若い者は恥を知らない」etc,etc,etc・・・ハンサム君は何を怒られているのかとヤマトナデシコにしきりに聞いているようだが、どうも彼女は仏語は出来ぬようでハンサム君はキョトン。ワタクシは文庫本なんぞ読んでいる場合ではない。「クッ・クッ・クッ」と笑いを抑えるのに必死。運転席のすぐ後ろのこと、運転手もきっと笑いをこらえるのに苦労したと思う。ヤマトナデシコが狸寝入りをしてもまだ続く口撃。さすがニッポン婆ちゃん。20数年しか生きていないイマドキ・ヤマトナデシコでは到底太刀打ちは無理である。おかげでえらく早く富士見に着いた。

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