都でバテバテ

19日の夕方にカミサンが東の都から帰って来たのと交代に20日の朝早く、ワタクシが都へと向かう。
恒例の調布から初台あたりの首都高通勤ラッシュもそれほど関係なく、高円寺のムスコのマンションに9時丁度に着く。防音室などの荷物を降ろしてから、杉並区役所に転居届けを出しに行くムスコと阿佐ヶ谷に行き、ムスメの部屋の近くのコインパーキングに車を駐めてムスコの部屋に戻る。

今までムスコは1Rマンションに住んでいたのだが、部屋ではサックスを吹くことが出来ず、それではと現在の部屋から30m程の処にあるビルの2Fに引っ越したのである。近いので友人に手伝ってもらって冷蔵庫もベッドも洗濯機も手で運び終え引っ越しはほぼ終えてていた。この物件は隣がJAZZ喫茶、3FはJAZZ喫茶のオーナーがお住まいとのことで『お互い様。防音室の中で吹くならOK』となったのである。そこで3月に倉敷にムスコと貰いに行ったノリマツさんのからの防音室を今回運んで行ったわけである。
今回の物件探しで知ったのだが、『楽器可』とか『楽器応談』と書いてあっても管楽器等は防音室を置いてもまずダメ。子供のピアノやアコースティク・ギター程度なら可らしい。管楽器可ともなると普通の家賃の倍以上の完全防音設備の部屋しかないらしい。

この防音室は50mmの圧縮グラス・ウールを布で包んであるパネルをアルミの柱で組み立てる物であるが、包んである布が劣化していてガラス繊維が漏れ出していたので、建材用銀色タイベックス・シートで密封して組み立てた。であるから狭い部屋に業務用大型冷蔵庫を設置した感じとなってしまったが、中で吹いてもTVをつけているか、ステレオを掛けている程度の音で、隣のJAZZ喫茶よりはマシ程度に抑えられた。熱交換型の換気扇も付いているので、夏でも部屋のクーラーを強めに設定しておけば防音室内部の温度もある程度は下げられそうである。

夕方には組み立ても終わりいつもの銭湯『上越泉』へ。番台のオバーチャンが「あ、オトーサン。仕事でいらっしゃったの」とニコニコして迎えてくれる。水風呂とジェットバス、ミルク湯を交互に数回浴びて疲れを癒す。で、銭湯の後は待ちわびた生ビール。いつもの店と思ったらまだ開店前。テキトーに開いている店に入って飲むがハズレ。美味くない。2軒目はいつもの中華料理屋でホッピーを飲みながら食し、酔いつぶれたムスコと別れて吉祥寺へ。例のスナックで1時間半程飲んで11時過ぎにムスコの部屋で爆睡。

21日。朝から雨。朝食を食べに出た帰りにムスコが粗大ごみのちょうど良い大きさのテーブルを拾ってくる。
ワタクシはカミサンから預かってきた手作りの冷凍食品や、今までムスコが使っていた小型空気洗浄機を持ってタクシーでムスメの部屋へ。30分ほどコーヒーを沸かしてもらって話す。面白い絵を沢山描いている。バイトに向かうムスメと別れてムスコの部屋に車で向かい、防音室組み立てに使った脚立や実家に持ち帰る机や本などを積み込み駐車場を探すが、生憎の雨とあって安いコインパーキングはどこも満車。高円寺のコインパーキングは24H定額制が余りなく、下手に駐めると24時間で1万近くなるのである。部屋から15分も離れたコインパーキングをやっと見つけて駐車。大雨の中、ずぶ濡れとなって部屋に戻る。
部屋にはAUの電波調査員が来ていた。ムスコの部屋は鉄筋ビルで、3方をビルに囲まれている上、玄関ドアは鉄製、窓は網入りのためにAUの携帯が通じないのである。ワタクシのdocomoも通じにくい。で、レピーターを設置したのだが、ムスコの3Gガラケーではダメ。調査員曰く「4Gにしてもレピーターではダメかもしれないが、総務省に申請してもっと改善できる4G用室内電波塔のようなものを設置する」とのこと。遅い昼食を食べに出た帰りにAUショップに寄り、4Gスマホを買うが契約が終わるまでに2時間も要す。4Gスマホでも部屋ではまだ実用に耐えない。

シーリング・ライトの取り付けや防音室のドア周りの音漏れをスポンジなどで防ぐ作業でクタクタ。
銭湯に行く気力もなく、二人で一杯やりに飲み屋へ。この店もハズレ。今回は飲み屋開拓に失敗。バイト帰りに寄るといっていたムスメを部屋で待つが、同僚の不手際から残業となったムスメは9時半過ぎにヘロヘロとなってやってくる。中華が食べたいというムスメと3人で引っ越し祝いに、昨日とは違う店に入るが3人共疲れていてそれほど食べられず。
23時頃ムスメと駅で別れて爆睡。

22日。ムスコは伝票整理を頼まれているとかで6時にはバイトに向かう。ワタクシはムスコの前に住んでいた部屋を少々片付けてと思うが疲れていて気力が出ない。バイトが休みのムスメのところにも寄らずに多摩墓地のオヤジ・オフクロの墓参りに寄り、そのまま高速に乗るが、運転も眠くて眠くて。昼食前に帰宅。

午後、もう35年来の友人のドクトルから電話。もう5〜6年まえ彼がオグラ某というインチキ医者(ワタクシも一度会ったことがあるが、金儲けしか考えない輩であった)の偽証によって逮捕され、医師法違反教唆で起訴されるも、刑事裁判として全面無罪判決となったのであるが、その後、彼は民事裁判を起こし、国・東京都・逮捕した警察官・起訴した検事に対する国家賠償請求、並びに虚偽供述をした医者を訴えたのだがこちらは敗訴した事件に関する話し。この事件はあまりにずさんな捜査や裁判、偽証した医者の数々の違法に目をつぶったとして元裁判官なども注目している事件であるが、事の真実を訴えるべく本を出版したいとの話し。ワタクシの友人で法律に詳しく、反権力・反原発・護憲運動などをやっているジュンくんも協力してくれそうである。

夜、ムスコから電話。ネットの接続を頼んだプロバイダーの不手際から、昨日工事には来たもののまだ繋がらないとのこと。
現代というのはなかなか面倒臭い。ひと昔まえには存在してすらいなかった便利道具が、依存性に幅を利かせるだけにちょっとしたことで不便道具になってしまうのはコワイことである。

とにかく疲れる都であった。

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