修理屋さんの矜持

一昨日、トイレの右後ろ側から漏水。左側からもわずかに漏れている。このトイレは水道直結型であるからタンク部分がなく、シャワレットも一体となっている。とても素人の手が及ばない作りである。
昨日午後、INAXの修理屋さんが来てくれる。7〜8年前にも一度修理に来てくれた人である。見るなり「ハハァ、これはどこそこにヒビがはいっているな」と早速分解。電子基板やパイプやタンクがぎっしり詰まっている筐体をバラし「はい、ここに僅かにヒビが見えるでしょ」と見せてくれる。ものの30分程度で部品を交換し修理完了。
ところが昨日18時半ころにトイレに行ったら左後方で昨日より漏水している。慌てて修理屋に電話。「今日右後方を修理してもらった者ですが、今は左後方で漏水している」と伝えると「今日伺った担当者に連絡しますが、今日中にそちらに連絡出来るかは・・・左後方ですと別の故障でしょうから新たに部品代や出張料がかかります」と言う。「でもそれは貴女が決めることではないんじゃないですか?そもそも後方の両側から漏れていたんですよ」と言うと、ちょっと間があった後「失礼しました」と直ぐに謝ったので不問いとする。
1時間後くらいに今日来てくれた担当者から電話があり「ご不便おかけして申し訳ございません。明日の11時頃になってしまいますが」との連絡。

11時頃に昨日と同じ担当者が来てくれる。「あれからどこが悪いのか散々考えたんですが・・・」と言って分解を始める。とにかく複雑である。怪しそうな部品を一つ一つ点検していって「あっ、これだ!」と見つけたのは水道と直結する部品。懐中電灯で照らして見ると本当に細い、よっぽど注意して見ないと分からないような本当に細い亀裂がプラスティクのパイプに入っていた。それを交換し、ついでだからと分解しなければ掃除できない部分もブラシを使って丁寧に掃除してくれる。1時間ほどで修理完了。「今日の修理は私が昨日ちゃんと確認しなかったのがいけないで・・・お代は結構です」と言う。「いや、出張費はともかく部品代や作業料は・・・」と言うと「いえ、私にも修理屋としての矜持がありますから!」と。
ウム、出来る男である。

午後、仕事していたら屋根屋のトラックがやって来る。親方が「なかなか来れなくて済みません。今10件の現場抱えていて、どうしても足場を架けた屋根を早く終えなければならなくて・・・今日は材料だけ置いていきますが・・・」。「それからこれ差し上げます。屋根の端材で作っているもんで」と銅板を曲げて作った鶴亀をくれる。「やっ、可愛らしいね。これ0.3mm位の銅板?」「0.35mmです。先日ステンドグラスを見せてもらったから、ちょっと見てもらいたくて・・・」「折り紙のように折れないんでそこは試行錯誤してあっためたり叩いたり・・・温泉ハップで色つけたり・・・」。屋根屋さん、こういう工芸が好きな様子で、今は「犬」を作っているとか。この人も職人である!

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