山太=サンタ転じてサタンとなるの記4

昨夜8時過ぎ(8月25日)のこと。カミサンが長電話していたのだが、サンタ(朝からサタンはサンタに戻ってまあまあ良い子)が玄関に通じる引き戸の前で「クゥ〜ゥン」と盛んに鳴いている。これはオシッコでもしたくて外に行きたいのだろうと解釈。ワタクシはまだお犬様の散歩に付き合う程には歩けないので、電話が終わるのを待ち、カミサンに散歩させてもらう。ひとしきりセンサーライトが照らす範囲を歩かせてオシッコも済ませる。何せ隣村中心にオオカミ犬が徘徊しているとの事で、夜出歩くことは御法度なのである。
オシッコを済ませて戻って来たサンタとカミサンさんが玄関で揉めている。何かと思って行ってみたら、サンタが険しい顔をして玄関に仁王立ちしている。「どしたの?」と聞くと「足を拭こうとしたら噛みつこうとする」とのこと。愛嬌のある可愛い目付きではなく、眼が据わっている。サタンに戻っている。
ワタクシが代わって足を拭こうとしたら親指の付け根にガブッとくる。血が出るほどではないが、甘噛み以上でかなり痛い。「しつけクッキー」をやっても食べずに「ウ〜ッ」。「お座り!」と行っても無視。何としても足を拭かせない。再度拭こうとしたら、まだうまく座れないで足を投げ出していたワタクシの足指を噛もうとする。間一髪それは避け、鼻先をピシッと指先で叩いたら、恐ろしい顔をして睨まれる。仕方ない、リードの持ち手をドアのノブに引っ掛け、電気を消して落ち着くのを待つ。暫くしてから再度「しつけクッキー」を差し出すと疑いながらも食べ、やっと少し落ち着き足を拭かせ、リードを外すことが出来た。

それからが面白かった。このままではマズイと思ったか、カミサンに擦り寄って愛嬌を振りまくが、まだ目付きは完全には元に戻っていないし、ワタクシの方は横目でしか見ない。鼻先を叩かれたので怒っている様子。こちらもソッポを向いて無視しているとさすがにこれ以上はマズイと思ったのか近づいて来てワタクシの足先をちょっと舐めたりする。それでも無視していると今度は座っているワタクシの膝に身体を擦り付けてくる。「アハハ、やっぱり犬」である。
ワタクシが風呂に入るとリビングのドアの前に座って「クォ〜ン」と鳴いていたとのことで、風呂から出てくると尻尾を振って飛び付いてくる。「ムフフ」。
それで許されたと思ったのかソファーにまで上がって愛嬌を振りまくが、暫くして降りようにもちょっと怖くて降りられない。片足をちょっと出しては空間を探っている。まるでエアー・階段である?

さて今夜も早く寝ようと2階に上がり、上から呼ぶとようやく上がってくる。カミサンは「もう諦めた。勝手にして!」と布団に潜り込むと、カミサンの布団の上を飛び跳ね、挙句は枕の上で飛び跳ねる。何を考えているのやら。「ダメ!」と言ってベッドから下ろすと暫く歩き回り、一度は移動用ケージで寝たものの、また出てきて今度はカミサンのベッドの下の足側でうずくまってやっと寝る。ヤレヤレ。
3時頃にトイレに起きたら、何のことはない、カミサンのベッドの空いた部分に横になって寝ていた。

5時。突然起き出すとカミサンのベッドの上で跳ね回る。「オイ、朝だぞ!いつまで寝てんだ!」である。仕方ない二人共起きることにするが、まだ外は薄暗く、雨が少し降っている。散歩に行くというがまだ薄暗く、オオカミ犬を考えると怖く、6時まで待つように言う。その間カミサンは2階の寝室に掃除機を掛け、シーツや布団カバーなど一切を洗濯。サンタだかサタンは「早く行こう!」としきりに鳴くが「ダメ!」。
6時頃になり大分明るくなってやっと散歩に出る。ワタクシはその間に餌作り。70g程度と言われているドッグ・フードだが、食べ残してしまうので昨夜の60gをもっと減らして50gにしてチーズとササミ・ソーセージを細かく刻み、ドッグ・フードに練り込むように混ぜ合わせる。雨で濡れたお犬様が帰って来たので身体中を拭いてやるなりリビングに走り込み凄い勢いで食べ出す。ヤレヤレである。が、ひとしきり夢中で食べたかと思うと7〜8粒残している。これは毎回のことであるが、決して食べ切ることはしない。非常用にでも取っておこうという彼なりの美学らしい?
その分、カミサンの足元でスクランブル・エッグをねだっているのだが・・・

考えるにサンタだかサタン、昨夜のご乱行は本人は「散歩」に行くつもりでいたのに、オシッコをするなり連れ戻されたことに「ご立腹」したのではないかと思う。「オレまだ散歩が終わっていないけんネ!」と「オシッコしたでしょ!」の行き違いなのかと思うが、何にしろたった2〜3日のお犬様と人様の意思疎通であるから誤解が生じたのかもしれない。その上鼻先ピシッでは「オレ、不良になってやる!」も頷ける。少し反省・・・

8時過ぎにイッペイさんから電話で「夕方5時頃には迎えに行く」とのこと。サンタにもイッペイさんの声を聞かせたのだが、ワタクシがあげたスリッパを咥えながら「ウッ〜」と怒っている。「オレを置いていきやがって!早く帰れ!」と言っている・・・たぶん?

イッペイさんを待ち侘びるサンタ

考えてみると和犬を飼ったことはカミサンもワタクシもないし、室内で飼ったこともなかったのである。洋犬は完全に「人様」用に手懐けられた犬であるが、和犬はやはり「一人の主人」にしか懐かないようであるし、やはり外犬として飼われていたDNAが濃いように思う。ワタクシの友人のクボタの処の自称黒豆柴のお犬様(どう考えても前のお犬様も今のも黒豆柴ではなくただの雑種!)も、マンションで飼ってはいるが到底他人が預かれるお犬様ではないし、勿論ペット・ホテルどころではない。サンタもペット・ホテルに預けたら毎晩睡眠薬なんぞを一服盛られるだろうし、このままではばんたび我が家で預かるのは難しいし。
カミサンと考える。
唯一の解決策はキャンピングカーにする事で一挙解決であると思うのだが・・・ウシシ、カワダさんあたりに「この車、クッセー!」と言われること必死であるが・・・

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