またまた富士見町のオオカミ犬騒動

相変わらずオオカミ犬が近くをうろついているらしい。
これは前にも書いたが、先月24日頃から隣村の瀬沢新田で最初に目撃され、その後ニワトリやヤギを襲ったとのことで、私の住む村でも1件の目撃情報があるという。連日役場職員や保健所、警察10数名体制で幾つもの罠を仕掛けたり、パトロールし、小学生は全員スクールバスで通学しているという。
但し、19日の立場川河川敷での目撃情報以来、見つかっていないとのこと。今朝は全国区でのTVニュースでも報じられていて、ちょうどそのニュースを見ている時に和歌山の姪っ子からも「今ニュースになっている」とのSMSが来た。富士見町もいよいよ全国区か!

昨年だか一昨年はオオカミ犬を10数匹飼育している瀬沢新田のブリーダーの所から2匹が脱走して数日間の大捕物となったが、今回もそのブリーダーが疑われたらしく、「うちの犬ではない。うちの犬は全頭いる。私も捕獲に協力している」とTVに出て訴えていた。
怖いのは瀬沢新田とワタクシの住む立沢が隣接していて、おまけに我が家が立場川に面していることである。川伝いなら直ぐだし、川向こうの森には岩穴もあるし隠れようとしたら幾らでも隠れられる。

この村には江戸時代からの狼伝説があり、そもそも立沢村というのは隣にかつてあった「稗の底村」が狼に襲われて幾人かの被害が出たことから、「稗の底」を捨てて、立沢と乙事に別れて新しい村を作り、狼伝説が出来た場所なのである。よりにも寄っての場所なのであるが、件のブリーダーによれば今回のは「おそらく誰かが捨てて行ったオオカミ犬だろう」とのことである。
映像で見る限り、確かに当初言われたハスキーというよりはオオカミに近い。体調は1〜1.3mとのことで性格は臆病だが追い詰められたり、出会い頭だと人を襲うこともあり得るらしい。正直遭いたくない犬?である。

今夕までサンタを預かる身としては散歩にも注意が必要だが、早く捕まらないといずれもっと被害が出ることも考えられる。
悪い冗談だが、あまりに吠え続けたサンタに辟易して、ベランダに繋いでおこうかと言ったら、カミサンが「ダメ!首輪と骨だけになっていたりして」・・・あり得る!

もう20年近く前の話であるが、我が家の庭先の立場川の堰堤と堰堤の間で犬の吠える声が一日中した事があった。葦が密生していて最初は場所が分からなかったのだが、翌日川沿いを上から覗きながら歩いたら1匹の大型犬がうろうろしていた。垂直な護岸を登れず、上下はコンクリートの堰堤で閉ざされた場所で、どうにも逃げられない場所である。このままでは餓死しそうなので、かつて犬の訓練士をやった経験がある棟梁を呼び出し、安物だが太い首輪とリードも買って来て、二人して護岸を降りて恐々と近づいてみた。犬は片目が金色、片方が銀色で体調は90cmほどで茶系の長い毛をしたハスキーの雑種だったが、案外おとなしく、素直に首輪を嵌めさせた。そこからが大変で棟梁が下からハスキー犬を押し上げ、ワタクシが上からリードを引っ張って対岸の森に引き上げたのである。ハスキーは誰かに飼われていたらしく大人しく我が家までついてきた。役場に連絡したら「それは多分捨てられた犬でしょう。でももしかして違うといけないので有線放送で迷い犬の告知をします。申し訳ありませんが2〜3日預かってもらえませんか?」との事。まあ見た目は悪いが大人しい犬だったので3日程我が家で預かった後で引き取りに来た保健所に渡した事があった。
またもう40年ほど前には八ヶ岳に野犬の群れが棲んでいて、編笠だったか西岳に登りに行った途中で野犬の群れに遭遇した事がある。7〜8頭だったと思うが「ウッ〜ツ」と牙を向いて威嚇されて、後退りしながら登山を諦めて帰ったこともあった。
八ヶ岳では猟犬の駄目な奴を捨てていく馬鹿ハンターが当時はいたそうで、この頃の新聞にも載って問題になっていた頃である。

絶滅したとされる日本オオカミが現代に急に現れたわけでもなく、何処ぞの無責任な飼い主が捨てて行ったのだろうが、全く酷いものである。

可哀想な気もするが早く捕まってくれないと、江戸時代の「稗の底村」ではないが、「暗くなったら外に出てはいかん」になってしまいそうである。

この記事は未分類に投稿されました. このパーマリンクをブックマークする。 コメントを投稿するか、トラックバックをどうぞ: トラックバック URL.

コメントする

あなたのメールは 絶対に 公開されたり共有されたりしません。 * が付いている欄は必須項目です

次の HTML タグと属性が使用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*
*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください