ワタクシの知るアブナイ人達

先日長野県中野市でサバイバルナイフや銃で4人を殺害し、立てこもった男が逮捕された。自分が「ぼっち」と言われているのではないかと異常反応したのではないかと言われているようだが、この男は銃を4挺も所持していたとの事・・・

そう言えばワタクシの周りにも銃所持者でアブナイ人々が・・・

思い出すのはかれこれ40年近く前、友人の紹介で知り合った男で何度か彼の家に行ったことがある。それなりに面白い男ではあったのだが・・・
彼は離婚直後であり、鬱っぽい男だった。狩猟免許を取りたてで、一度彼の銃を見せて貰ったことがある。一般的な散弾銃の他にアメリカのギャング映画に出てくるような銃身が短く、銃床も小さく腰だめで撃つようなショットガンも持っていた。「これ本物?こんな銃って何に使うの?」と聞いたら「もちろん本物。近距離で猪を撃つ時に・・・」???とか何とか言っていたが、ゾッとした。
ワタクシの知り合いには全国的に名を馳せた熊猟師(職業としての狩猟者)やハンター(ワタクシの中では勝手に、趣味としての鳥専門の狩猟者で、中でも紳士をハンターと呼んでいるのだが)がいるが、彼等の銃は火縄銃と言いたくなるような古い単発銃であったり、ハンターのは見事な彫刻が施された美しい美術品のような銃であった。
この猟師やハンターとは全く異質なものを件の鬱男感じて、以来会うのを一切やめた。今はどうしているのだろう?

またこの町の80なんぼのオッサンもかなりヤバイ。もう10年ほど前に、彼の知り合いの罠に掛かった鹿の止め刺しを頼まれ、許可猟区以外だか禁猟時だかに発砲して銃所持免許を取り上げられた。このオッサン漁協組合員でもあるのだが、とにかく自分の損得しか考えない男で、放流時にバケツに入れた魚を勝手に自分の家の近所の沢に持って行こうとしてワタクシが怒鳴りつけた事もあった。それがどういうわけか前回の町議選に出てビリ当選してしまったのだが、「議会だより」に捏造記事を書いて新聞沙汰になった。サイワイというか当然というか、今年の町議選にも立候補したが落選した。遵法精神が大いに欠けているのがコワイしヤバイ。

もう一人銃所持者でちょっとなぁと思う男もいる。一見極々まともであるが、どっちかというと引きこもり気味。センスは良いのだが、カッコつけぇなところがあり、スタンドプレーが好きな男である。彼を知るある友人も「案外ああいうヤツに鉄砲を持たせるとアブナイ」とワタクシ同様に感じているのだが・・・

前にも書いたが、日本では一般人は狩猟免許を取得すれば銃の所持は可能であるが、この狩猟免許試験というのはかなりいい加減なものである。ワタクシも30年ほど前の漁協の専務理事時代に養魚場に来る「ゴイサギ」や「サギ」の被害から、罠猟の資格を得るべく狩猟免許を取得したことがある。(尤も講習を受けてゴイサギやサギは禁鳥と呼ばれて獲ってはいけない鳥と初めて知ったのだが)
申請するにあたって医師の診断書が必要とあって、町医者に行ったのだが、問診どころか「住所は何処?」「立沢です」「あっ、そう」でおしまい。これは本来「精神疾患」や「アルコール中毒」などではない事を証明するはずであるが、座って10秒でハンコをくれた。
筆記試験もいい加減なもので、「どっちが〇?」なんて大声で隣の受験生に聞いていている人に対して試験官はほとんど注意もしない。カンニング天国である。こんな狩猟免許制度にも呆れたが、免許更新で来ていたオッサンにも笑った。昼休みに自分の車から沢山の猟具を出して自慢げに説明していたのだが、このオッサン見事筆記試験で落ちて追試となった。ベテランそうだったが・・・
また銃の取り扱い講習と罠の講習が同じ部屋だったのだが、教官が「絶対に銃口を人に向けてはいけない」と説明しているのに、あるオッサンは3度も人に銃口を向けて教官から「ちょっとこっちに来なさい!」と叱られていた。

狩猟免許に合格しても銃所持免許となると、警察が当人の近所に聞き込みに行き、その人に精神疾患やアル中ではないか等を調べるとの事だが、近所といったてよっぽどの騒ぎでも起こしていなければそうそう誰も言わないだろう。

ただこの狩猟免許試験場で一番印象に残っているのは、試験と更新に集まった70〜80名ほどの人達の醸し出す雰囲気が、何処かワタクシとは相容れないような違和感であった。言葉では説明し難いのだが、日常生活では感じない違和感であった。

20数年前の狩猟免許の話で、今はもっと厳しくなっているのかもしれないが、国内では15万挺の銃が所持されているという。獣害も増えていて県でも狩猟免許所持者を増やそうとしているが、精神疾患も増えている昨今、ちょっと恐ろしい気もするのである。

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