形見の梅酒

昨日の朝の話し。ふと仕事机の前に貼ってある紙を見る。オフクロとオヤジの没日を記した紙である。直ぐに忘れるので貼っておいたものだ。オフクロは1994年に亡くなったので、今年で20年である。そうか、もう20年か、などと考える。

暫くしたらカミサンがコップを持って「これ梅酒?梅ジュース?」と聞きに来る。水で割ってあったので一口飲んでもよく分からない。ピアノのレッスンに来る年輩の女性にお出ししようと思ったらしい。昼前、ピアノレッスンが終わってから、カミサンがまたアトリエに入って来る。「あれは梅酒だった。ちょっと飲んだらドキドキして。お出ししなくて良かった」とのこと。「そう言えば今見たら食品庫にまだ色々ある」とのこと。で、カミサンが埃だらけの瓶を5〜6本引っ張り出す。瓶の蓋に「『梅酒 平成元 6.17』と書いてある字はお母さんの字じゃない?」と言う。タイミングの良いことである。IMG_1580(変換後)IMG_1581(変換後)確かオヤジが東京の家を引き払ってこちらに来る時に沢山持って来て、既に何本かは飲んだ記憶があるがまだ残っていたようだ。琥珀色になっている。ちょっと試飲。とろ〜りとまろやかである。平成元年だとすると25年の古酒である。これは良い物を見つけた。他にもオフクロや義母から貰った平成3年の物などもある。当分楽しめそうだが、梅酒はカロリーが高そうなので要注意である。

午後、久しぶりにコマイ母娘さんがいらっしゃる。上の方に買った土地の伐採の様子を見に来た由。相変わらず沢山の宿題を背負って忙しそうである。

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自衛官募集を見て

高3のムスメ宛てに自衛官募集の葉書が来る。たしかムスコが高3の時にも来ていた。ワタクシの時代は盛り場で遊んでいる不良少年に募集係の自衛隊員だか協力隊員とでもいうのかが声を掛けて一本釣りしていた。
憲法改正が難しいとみるや、解釈変更という詐欺的手段で集団的自衛権が閣議決定されたが、恐らく現役自衛官にとっては複雑な心境であろう。
ワタクシは昭和27年の生まれで『戦争』や『戦後』といった実体験はない。ただ『戦後』に関しては前にも書いたが、電車の中やお彼岸などの霊園で見かける傷痍軍人の姿を『辛く』、そして『恐ろしさ』を持って見ていた。2才年下のボンボンには記憶はないのだろうか。

叔父は旧制高校の時に海軍と陸軍に志願し、合格通知が早く届いた陸軍飛行隊に入った。担任であった俳人中村草田男先生が叔父の為に詠んで下さった句を胸に、神宮外苑競技場での学徒出陣式に臨み、以後パイロットとして多くの仲間を失いながらも奇跡的に帰還した。
ワタクシが学生の頃だったか、デモに明け暮れていた頃、叔父の旧制高校時代の話しを聞いた。「あの当時、もうそれしか選択肢はなかった。天皇なんか関係ない。同級生は陸軍より格好良かった海軍を志願したが、俺はそんなことどちらでもよかった。早く来た方を選んだ。」「俺は志願して戦争に行ったが、学徒出陣式の時、演説をする奴等を見て『オレハコイツラニコロサレル』と思った。」「右でもいい、左でもいい。だが、絶対に戦争だけはする国にするな。」

常に正義を振りかざし世界の警察を自任するアメリカで、ベトナム帰還兵がどのように扱われたのか。『プラトーン』や『ディア・ハンター』『地獄の黙示録』『フルメタルジャケット』等々の映画は何故作られ、何故ヒットしたのか。そしてイラクやアフガン戦争に正義はある信じられるか?アメリカのポチとして戦えるのか?

したたかな外交が出来ずに『戦力』に走る様を自衛官はどう見ているのだろう。
東大教授であったクボタくんが言っていたが「東大生というのは度し難いぜ。笑っちまうのはきちんとした言葉遣いが出来ないから日航のスチュワーデス呼んで『礼儀・言葉遣いの講義』を受けさせているんだぜ。そんな程度のが医者や外交官になっちまうんだぜ。」と。ま、これは先ずボンボン首相に受けさせた方が良いかもしれないが。

 

 

 

 

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キルン窯

今回の作品は絵付け。陰影ではなくピンクや黄色のエナメル系の焼きつけでグラデーションをやらねばならない。こういう時は困った時のニシダさんである。ニシダさんはきちんとステンド・グラスを学んだ人で、東の都で『Glass Field』という工房をやっていて、分からない事はいつも親切に教えてくれる、ワタクシにとっては足を向けて寝てはいけない人である。一度、都に登って教えを乞わねばならぬが、その前に絵付けをするガラスが高温で透明感を失わないか調べておかねばならない。で、これも数年前にニシダさん経由でいただいたガラス用キルン窯にテスト用ガラス片を入れて620℃まで温度を上げる。IMG_1572(変換後)幸い今日は雨だし、気温もそれ程ではない。小さな窯であるから620℃まで直ぐに上がるが、徐冷にはそれでも時間がかかる。おまけに窯が小さいので、今回焼き付けるガラス・ピースの大きさからして一度に2枚しか焼けぬ。ということは35枚焼くのに18回はやらねばならない。頑張って一日2回焼いても9日掛かる。おまけに季節は夏まっ最中である。う〜む、デッキにでも出して焼くか!

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眼鏡

台風No.8は昨夕、南木曽町で大きな被害を出したが、富士見町では昨日・今日ともに今のところ大した降りではない。ただ今夜半から未明にかけて最接近する様子。どうも台風というのは夜来る。

昨日は先週注文しておいた眼鏡が出来上がったので夕方取りに行く。
昔、山の事故以来、視力が急激に低下したのだが、こちらに住むようになって遠くを見る時間が増え、またストレスも減ったのであろう、最近は昼間ならメガネ無しでも運転に支障がない程度まで回復している。ただ老眼もあるので遠近両用を掛けている。
そうそう一時はコンタクトも使った。山に登っていて吹雪かれた時には眼鏡は凍りついてつらい。コンタクトとゴーグルに憧れたのだが、朝、寝袋から這いだし、コンタクトをケースから取りだし、舐めてから嵌め込んでいたのだが、水分不足の冬山、口の中に張り付き取れなくなり、足掻いているうちに飲み込んでしまった。またコンタクトを外すのを忘れて川に飛び込みなくしたこともあり、止めてしまった。

IMG_1555(変換後)前回、ちょっと浮気して使っていたセル・フレーム眼鏡の右目の真ん中辺に1.2mm×0.2mm程度の小さな傷を付けてしまい鬱陶しい。特に晴れた日など外に出たり、運転しているとチラチラする。ガラスを割った拍子に小さなガラス片が飛んでレンズに傷を付けてしまったようだ。まあガラスを商売にしているのだからこれは仕方ない。

どうせレンズを替えるのだからフレームも新しくと思うのだが、眼鏡屋には気に入る眼鏡フレームはなかなか無いのである。ワタクシが望むのは『玉が大きくて、鼻パッドが可動式で、壊れにくいフレーム』である。最近は少しはマシになったが一時は玉の上下寸法が狭い横長タイプばかりだった。これはワタクシには似合わないというか、ワタクシの美学に反するのである。おまけに累進タイプの遠近両用レンズでは使いづらい。で先週、どうせ気に入ったフレームは無いだろうと、前に使っていた物を一応持って行く。案の定気に入ったのはなく、前のフレームで作って貰ったのである。このフレームは気に入り、結構長い間使っていたのだが、ある時ブリッジの溶接が外れた。眼鏡屋が直ぐに溶接し直してくれたのであるが、予備に同じ物を注文したので2個持っている。
何年前だったか、西の都に行った時、お世話になっていた故タザワさんが「そのメガネいいなぁ」「ちょっと貸して」「ワシ、こういうんの探してるんやけど、これええなぁ」とえらくお気に入りであった。お洒落なタザワさんが褒めてくれたので、余計に愛着がわいたのである。プレゼントしようと眼鏡屋に探してもらったのだが、3個目は入手出来なかった。

暫くは浮気せずに使おう。

 

昨夜は午前2時近くまで起きていたのだが、雨は既にあがり、川の増水も10cm程度であった。

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威嚇

朝、ムスメを駅まで送ろうとジムニーに乗り込んだら、2m横に駐めてあるワゴン車の上にセキレイの夫婦が現れて「チッチィ・チッチィ」と鳴きながら威嚇し始める。どうも子供が巣立ちの準備をしていて、それを両親が守っている様子だ。IMG_1549(変換後)IMG_1543(変換後)母親だか父親だかは子供に与えるのであろうカゲロウを咥えている。IMG_1552(変換後)今年はダリのいるデッキに舞い降りた巣立ちしたばかりのセキレイの子が既に2羽ダリに襲われている。一昨日だかは子セキレイを狙ったヘビまで現れている。親鳥としては心配でしょうがないのであろう。

夕方、カミサンがダリ散歩に。暫くして外で「ダリ!」と叫ぶ声がする。これはと思ったら案の定ダリが子セキレイを捕まえてしまったようだ。出てみたらダリが吐き出した子セキレイを見つめて悲しそうな顔をしている。ダリを先に歩かせたカミサンの明らかな不注意である。

それにしても今まで、セキレイは家の北側の庇の下に巣を作っていたのだが、今年は家の南側のデッキの上の庇に3回も作った様子だ。二度あることは三度あるではないが、そこんところもう少しセキレイ夫婦には考えてもらいたいものである。何てったってダリだって猟犬の端くれであるし、先住者なのであるから・・・

カミサンに叱られたダリはすっかりショゲている。

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