相変わらずデザインが描けずにウンウンの日々だが、気分転換にとカミサンの買い物に諏訪の街まで付き合う。天気も良く、標高700〜800mの街であるから暖かい。先ずは例年今の季節に作る「あん肝」用の「アンコウの肝」を角上鮮魚店にて買う。まだ開店直後なのに駐車場は結構な混雑。我が家用とヒデの分とを買う。
その後昼食を挟み、幾つかのスーパーを回る。このスーパーではパン、ここではキムチ作り用の唐辛子、ここではお菓子など4軒のスーパーを回る。ワタクシも食材の買い物は好きなのであるが、さすがに疲れて来る。最後にBook Offにも寄るが買いたい本もなし。
夕食後「あん肝」作り。いろいろな方法があるようだが、ワタクシはいつも自分勝手な方法で作る。写真を撮り忘れたが、アンコウの肝を冷水で洗い、匂いを取ってから筋や血合を取り除き、薄皮は剥がない。その後、粗塩と酒を振ってからアルミホイルで包んで20〜30分ほど蒸せば完成である。
蒸し器に入れてスマホのタイマーをセットしてやれやれと思っていたら、電話。タダシくんからであった。タダシくんは親父のお袋方の親戚で、多分再従兄弟になるのだと思う。64歳との事であるが、大学の山岳部の後輩でもある。「トシちゃんが亡くなった事をご存知でしたか?」との事。トシちゃんというのは親父の従兄弟(多分?)である。亡くなられた時には奥様から電話をいただいていたので知ってはいたが、タダシくんは昨日奥様からの賀状欠礼の葉書で知って驚いたとの事であった。特に親しくしていた訳でもないが、随分前に2〜3回お会いしていたらしい。
そこから話が発展して「家系」の話になる。そうなるとワタクシはトント分からぬのである。タダシ君もよく分からぬらしい。「そう言えば親父に頼んで書いてもらった家系図がパソコンに取ってあるから・・・」と仕事場に行き、慌ててパソコンを立ち上げ、やっと家系図を探し出してタダシ君に説明し、家系図をメール添付にて送る。
電話が終わってリビングに戻ったら蒸し器の火を入れっぱなしだった事に気付き、慌てて止める。そう言えば電話中にスマホのタイマーが鳴ったのだが、忘れていた。やれやれ45分も蒸してしまった。失敗、失敗。せっかく良い粗塩と良い日本酒を買って作ったのに!
で、今朝冷蔵庫で冷やしておいた「あん肝」を切ってみる。ちょっと硬め。一切れ食べてみるが、やはりちょっと硬めで口の中でとろける感じがない。大失敗である。ま、今更仕方ない。
ヒデに届ける。ヒデは元役場職員で同じ村に住んでて、今は野菜を作っていて、ジャガイモやネギなど何時も届けてくれる。ワタクシが漁協の専務理事時代からの友人である。「ちょっと失敗して蒸し過ぎたけど・・・」と渡すと、「オラァ〜嬉しいよ。オクズミサンの作るあん肝は買ったり飲み屋の物より一番美味いよ」と、顔中くしゃくしゃにして喜んでくれる。
ま、来年はちゃんと作るから!
