一昨日、朝6時過ぎの鈍行で東の都に向かう。山岳部OB会の総会があり、色々と問題を抱えているので出て来てくれとの事で、久しぶりの総会出席。
ここ数年は高速バスを使っていたのだが、腰が痛いのでバスの狭い座席にじっとしているのは辛いし、バスだと予定通りの時間には着かないので電車で行く事にする。
ネットの乗換案内を調べていたら、予約したホテルに近い三鷹までなら特急も鈍行も大差ない。で、久しぶりにに各駅停車で行く事にする。もう一つの利点は日曜日で空いているだろうから、腰が痛くなったら立ち上がって腰の屈伸をしてもそうそう奇異な目で見られる事もないだろうと考えたのである。
6時半過ぎの電車に乗る。車内はガラガラだし、ボック席ではなくベンチシートであるから横向きに座ろうが屈伸しようが自由に動ける。
のんびりと景色を楽しみながら高尾着。同じホームの電車に乗り換え、10時少し前に三鷹に到着。
午前中に仕事打ち合わせがあったのだが、先方の都合で延期となったのでムスコを呼び出し丁度開いたばかりのサイゼリアに入る。先ずはビールで乾杯。お互いの近況を話しながら赤ワイン1本も頼み、12時過ぎまで飲んだり食ったり。ホテルに荷物を預けてからTAXIで成蹊学園に行く。もう10年以上来ていなかったので久しぶり。
午後1時からの山岳部の総会では昨年度の決算や予算の承認、次期会長選出と、高校山岳部の在り方を巡っての議論であったが、世代の断絶を感じる。そりゃもう50年以上も前に卒業した身であるから仕方ないのであるが、中高山岳部の在り方(大学山岳部は2000年・2001年の2年続きの遭難事故で3名を失っており、現在は廃部中)が大きく変わっていて、また学園の危機管理意識も大きく変わっていて、我々古い世代から見ると余りに過保護な活動としか思えない。次期会長に関してもクレームが出たりで5時過ぎまで掛かる。
吉祥寺まで皆で歩き、山岳部の懇親会は失敬して、やはり山岳部で一級上のヒラオが久しぶりに上京して来て、今日は懐かしい奥多摩の山にOB数名と登った帰りにやはり吉祥寺で飲もうという事でそちらの集まりに参加。ヒラオは北海道で牧場をやっているのだが、昨年ステージ4のガンを患い、脊髄にも転移していて手術・放射線治療を行っていたので、OBの間では「お別れ」のために上京して来たのでは?という話で、ヒラオと登った事のある近いOBが急遽集まったのであるが、至って元気。ワタクシの同級生であった某国立がんセンターの元院長や後輩の日本医師会のエライさんが山行に同行し、万全のサポートで懐かしい山を歩いて来たのだが、ある意味奇跡的に完治だか寛解しているとのことにホッとする。またやはり同級生だったOBや名古屋から駆けつけたOBなど何十年ぶりに会い、楽しい会となったのはサイワイであった。11時過ぎに散会となり、やはり三鷹にホテルを取ったヒラオと喫茶店でコーヒーを飲み、ホテルに戻ったのは12時過ぎであった。
昨日は5時前に目が覚めてしまう。酔いが残っていたが、どうも都のホテルなんぞではよく眠れない。文庫本を読みながら7時まで我慢してから風呂に入り、8時半頃ホテルを出てコーヒー屋で朝食をとり、9時頃の電車で高尾に行き、10時前の松本行き各駅停車に乗る。こちらも空いていてノンビリ車窓を楽しみ、12時半過ぎに富士見に帰って来る。ああくたびれたであるが、元気なヒラオと会えたし、懐かしい山仲間にも会えて楽しい2日間であった。