今日はイッペイさんの田んぼの田植え。8時頃に家を出て茅野の田んぼへ国道20号を走っていたら、十字路の信号を無視した国産セダンが左側から目の前に飛び出して来る。生憎ワタクシ右手に禁断の煙棒を挟んで左手でハンドルを握っていた。急ブレーキを思いっきり踏み込む。右手は禁断の煙棒を持ったままハンドルを押さえたものだから親指がクラクションに触り、大きなクラクション音と共にタイヤはスリップして対向車線に飛び出し、歩道に乗り上げる寸前でなんとか止まる。日曜日の国道だからか、対向車も後続車もちょうど全くいなくて助かる。エンストした車を元の車線に戻し、飛び出してきた車も止まっていたので、少し後方に止める。こちらが下りるより先に相手の車からいかにもチンピラ風が両手をポケットに突っ込んで降りて来るなり「テメー、うるせんだよ!」と怒鳴りながら詰め寄って来る。ワタクシもカッときて「ふざけんな!信号無視して飛び出して来やがって!ドラレコに写っているから、いま警察を呼ぶぞ!」と怒鳴り返したところでハッと気づくが、軽トラにはドラレコ付けておらず、まずいとフロントグラスの前に立ちはだかる。
前の車の後部座席からネクタイにスーツ姿の中年男が降りて来る。一見サラリーマン風だが、どこかヤバそうな感じ。こりゃ一戦やらなきゃと咄嗟に腹を決めて身構えたのだが、そのネクタイ男、いきなりチンピラの後ろから腰の辺りに思いっきりの蹴りを入れる。チンピラ、いきなり後ろから蹴られて、1〜2m空を飛び、ポケットに手を入れたままだから受け身も取れないまま顔からアスファルトに落ちる。ネクタイ男、こちらにきちんと頭を下げて「申し訳ありませんでした」と謝る。そしてまだアスファルトにうつ伏せになっているチンピラに「コチラさんにきちんと謝らんか!」と怒鳴りつける。チンピラ、やっと這いつくばったまま顔をあげたけれど顔面擦りむけて血まみれ。起きあがろうとしたけれど起き上がれずハイハイした格好で「どうもスイマセンでした!」。ネクタイ男、再度ワタクシに頭を下げて「本当に申し訳ありませんでした。コイツは後でヤキを入れておきますんで」。「さっさと起きろ。急げとは言ったが、シロウトさんにご迷惑をおかけして良いとは言ってないぞ!さっさと運転しろ!」と顔面血まみれチンピラを追い立てて車に戻り、今度はチンピラ懲りたのかいたって安全運転で走り出した。サイワイ国道20号線、チンピラが運転し出す頃に少し上下線ともに交通量が増えたが、渋滞ともならずに済んだ。
馬鹿め!
それにしてもネクタイ男、親分さんだかなんだか知らんが、まあ常識を持っているヤツだったので助かったし、あの蹴り、空手でもやっていたのか見事に決まっていた。やり合わずに済み、ちょっとホッとする。
8時半過ぎには田んぼに着き、作業を始めていたイッペイさんを手伝う。もう何年か手伝っているので要領は大体分かっている。天気は高曇りでちょうど良い気温。10時前には茨城の鹿島から始発でやって来るウシダさんを拾ってカワダさんも到着。11時半には田植えも全て終わり、田植え機の洗車も終える。
イッペイさんの奥様が「野良飯」を届けてくれ、田んぼ脇で昼食。
芹を貰って1時半には家に着き、ビールを飲みながら風呂を浴びる。