ボウズ憎けりゃ袈裟まで憎い

先日のケサコさんの葬儀告別式の受付中やその後の初七日の会食中のシゲタネさんの独演会は面白かった。
豊洲市場の上げ底問題、富山県議会の政務費流用・横領問題、天皇の退位問題、果てはボウサンの悪口等々言いたい放題である。

このボウサンの悪口は翌日の選挙の立会人として隣に座ったサクエモンさんの奥さんからも散々聞かされた。
このボウサン、長いあいだ無人寺だった処に10年ほどまえに一家でやってきたのである。最初はみな有難がっていたそうだが、そのうちボウサンや連れ合いの様々な要求に段々怒りが募ってきたらしい。「給料?の年300万円では足りないから800万にしろ」、「駐車場のある場所に新しい家を作ってくれ」、「お彼岸のお布施が5千円の家もあれば5万円の家もある。もっと出してくれるよう檀家に伝えてくれ」等々との要求が相次いでいるらしい。おまけに今は寺に住んでいるのではなく連れ合いと娘の住む岡谷から通っているとのこと。

ワタクシは無宗教なので「こりゃ面白い」であるが、小さな集落にとっては大問題のようである。unknown

「ヘイ!オラやんなったぞ!24日にボウズがお彼岸で回って来るって言っているけんど、檀家一律3000円にしちまうか!」
「うんにゃ、米の一升にしとくか」
「寺の草取りなんて檀家仕事じゃねえ。暇なボウズがやりゃいいんだ」
「しかしあのカミサンは強いぞ。ボウズなんかよりよっぽど怖いぞ」
「JA会館があるからボウズなんてもういなくたってそう困りゃしない」
「ま、早く叩き出した方がいいけど誰が猫の首に鈴をつけるんだ?うん!」
挙げ句の果て投票締め切り時間が近づいても誰もボウサンには電話しようとはせず「星上げやってもらわにゃぁ〜」である。

正に『ボウズ憎けりゃ袈裟まで憎い』である。

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ラッキーでした

現在の仕事は別荘のエントランスに通じる引き戸H2000W600が4枚である。8月中には終わらせる予定が急性副鼻腔炎以来、遅れに遅れているのでクライアントのコマイさんには大変申し訳ないのであるが、どうも身体が元に戻らず、「さあヤルゾ!」という気力が沸いてこない上に、当初のイメージがちょっとズレているのである。

当初、設計図段階で大まかなデザインを頭に浮かべるのであるが、実際に家が完成して他の装飾品(今回は吹き抜け2階の階段の手すりやシャンデリアが強い)が入ると、図面上のイメージと大きく変わることもある。正に今回は違った。
手すりの鉄で作られた自由曲線がワタクシが当初イメージしたよりずっと強く、それ故引き戸のデザインが合わなくなってしまったのである。

サイワイといってはクライアントに申し訳ないのだが、この間の時間を使ってガラスの強度テストというか、ガラスが最も不安定な凸凹型を引き戸に使えないか試しながら、あーでもないこーでもないとデザインをいじっていたのである。

で、なんとか自分の中でこれなら『イケル!』というデザインを描き上げたのであるが、今度は4月に買い込んでおいたガラスでは使いたい種類のガラスが足りなくなってしまったのである。これはヤバイ!ちょうど大阪のガラス屋の社長から「なんぞ必要なガラスおましたら買うてくれへんか」という電話があったので型番を伝えると「ホンマすいません。そのガラス在庫あらしませんね」とのこと。名古屋のガラス屋の在庫表をネットで調べてみても△印でほとんど在庫がないようである。ヤバイ!電話してみる。「もしもし、◯◯ありますか?」「う〜ん、在庫表で△ならあってもフルサイズの板はないと思いますが直ぐ調べて電話します」とのこと。10分後「お待たせしました。それが先日入荷したなかに6枚入ってました!」とのこと。ラッキー!ヤレヤレである。

この「ガラスを探す」のがこの仕事ではなかなかに大変なのであるが、今回のクライアントのコマイさんは全くツキまくっている。既に納めた引き戸の上の作品で使うガラスや、今回使うガラスは4月に買い込んだのであるが、その時も入荷翌日だかで必要なガラスがほぼ一度に入手出来て「ラッキー」と喜んだのであるが、今回デザインを変えたことによって不足していたガラスも入荷直後で入手出来たのである。

ステンド用のガラスはアメリカやドイツやフランスで作っているのだが、色や模様や透明度、手焼きや機械焼きなどなどの様々なガラスが数千種類だかある。img_5312%ef%bc%88%e5%a4%89%e6%8f%9b%e5%be%8c%ef%bc%89デザインする時は頭の中にそのガラスをイメージして描き、今度はガラス屋で1枚1枚を実際に選んでくるのだが、輸入に頼っていることから在庫がない場合は下手すると半年待ちなんてこともざらにあるのである。おまけに国内需要が減ってきているのかガラス屋の在庫がどんどん減っている。今回は正にラッキーなのである。

今回使うのはクリアー(無色)のリーミー(流れ模様のあるガラス)とクラッケル(ひび割れ模様というか揚げ煎餅の表面みたいな模様のあるガラス)というガラスを主体としているのだが、色も付いていないが結構な値段である。機械で焼いた同様な模様のガラスなら半額か1/3の値段で買えるのだが、どうしても手焼きと比べるとガラスの表情が面白味に欠ける。但し手焼きガラスは大体に於いて反っているし、厚みも一定ではなく、カットするにも難しい。その上、高いガラスになると30cmx30cmで1万円なんてのもある。おまけに様々な形にカットするのであるから、難しいカットをするとガラス面積の半分以下しか使えないということもある。後はクズである。(尤も高いガラスのクズは大切に保存しておくのだが)

ガラスというのは重いし、割れるし、時には手を切るし・・・切り損ねたら接着出来ないし・・・う〜ん、そこにいったら鉄なんてタダみたいに安いし、間違って切っても溶接出来るし・・・粗忽な人向きで・・・ウソです!。アタッシュケース一つで何億円となる宝石商なんて・・・クソクラエで・・・

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病院へ

今日も雨。まったくよく降る。

右うなじの痛みが酷くなっている。昨日までは押さえると痛かったのだが、今朝は首を回しただけで鋭い痛みが走る。まあ、我が家のケイザイを考えれば『クビガマワラナイ』のはいつものことであるが、ちょっと痛すぎる。仕方ない、雨のなか病院へ行くことにするが何科に行けばいいのかと考える。副鼻腔炎からきているのなら耳鼻咽喉科だし、帯状疱疹なら皮膚科だし、もうちょっとヤバイ病気なら内科であろう・・・
サイワイというかネットで調べたら耳鼻咽喉科は今日は休診となっている。選択肢は二つ。帯状疱疹であろうと素人判断して皮膚科へ。待合室には結構な待ち人。受付に聞いたら「そうですねぇ〜、1時間か1時間半くらい待っていただかなくては・・・」とのことで、ラウンジでコーヒーを飲みながら待つことにする。読みかけの志水辰夫の本がちょうど読み終わった頃に皮膚科に戻ったら受付が「あと3人待ち」と教えてくれる。
ドクトルが散々眺めてから「帯状疱疹ではないと思います。たぶん肩のところにあるホクロあたりから細菌が入って炎症を起こしたのだと思います。取り敢えず抗生剤を5日間飲んで様子を見て下さい。」とのこと。img_5310%ef%bc%88%e5%a4%89%e6%8f%9b%e5%be%8c%ef%bc%89カルテをめくりながら「副鼻腔炎でステロイド・パルスをやって、次は帯状疱疹、そして首の炎症ですかぁ。だいぶ疲れていますね」とのこと。会計で診察料140円(3割負担で140円とは!安い!病院も大変である)を払い、処方箋薬局へ。こちらも30〜40分待たされる。

それにしてもステロイドや抗生剤を7月・8月と処方され、今月も行けば処方されるであろう耳鼻咽喉科をサボっているから飲んでいなかったのであるが、皮膚科でまた抗生剤である。日本では抗生剤を多用し過ぎるとの批判もあるようで、ちょっとイヤだなと思うが、こう痛くては背に腹は代えられぬではないが・・・

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立沢区諸役員選挙

今朝も曇り時々雨。気温も10数℃しかなく寒い。右うなじに数日前からシコリが出来て痛いのだが、今はシコリがなくなり押すと首の筋が痛い。帯状疱疹が再発したのか、リンパ腺が腫れたのか・・・どうもまだ身体が戻らない。

朝食をかき込んで6時に改善センターに行き立沢区諸役員選挙の立会人をやる。玄関でやるので自動ドアが開くたびに外の寒さが流れ込み震える。

期日前投票もあるが、立沢区は約400世帯ある大きな集落なので各世帯1名が投票といってもなかなか大変である。投票箱は町役場から借りてきたアルミ製の国政選挙に使うやつでなかなかに本格的である。images区長1名・副区長2名・区会議員22名・公民館長1名・主事1名を選ぶのであるが、5枚の投票用紙を受付や立会人に見つめられながら入れるという作業は結構プレッシャーであるらしく、なかなか上手く投票箱の穴に入れられない人も多い。
9時近くの投票締め切り時間が近づくと受付から「どこそこ常会の誰々と誰々が来てないぞ!」との声が飛ぶ。この区諸役員選挙を棄権すると『星上げ』である。何故『星上げ』というのか知らぬが、罰則として半日〜1日改善センターの掃除などをやらされるのであるからしてなかなかに重要な儀式なのである。慌てて名簿を調べて早く来いと電話したりするのである。最後に来た人は2分遅れだったが、そこはまあ国政ではないので多めにみてあげる。

開票作業がまた大変である。なんせワタクシの担当した区会議員投票用紙には30名の名前が書いてあり、そのうちの22名以下に◯印があるものだけが有効である。まず22名以下であるかを調べ、次にその名前を読み上げて正の字を書いていく。ワタクシは名前を読み上げるのを担当したのだが、この立沢という集落はウエマツかコイケがほとんどである上に、古風な名前の人が多いのである。「作ヱ門」「興左ヱ門」「岩右ヱ門」なんて名前が結構あるのである。読み上げていると戦国時代だかに戻ったようで・・・

1時間半ほどで集計も終わるが、なんせ開票作業をやっている組世話人にはご高齢の方も多く、1名や2名の得票違いで選挙結果に影響を与えない場合は不問に処すということで終える
最終集計を待つ間、カズユキさんにケムリを1本もらって外の喫煙所で吸ったらクラクラして柱にもたれ掛かる。昨夜から吸っていないからと思ってもう一吸いしたら足がもつれて引っくり返る。誰にも見られてはいないようだ・・・しばらくベンチで休んでから何気ない顔で部屋に戻る。カズユキさんに「ありゃ何だ?」と聞いたら「アハハ、6mgはきついで!」とのこと。今時6mgとは!

学生の頃、ヒラオと滝谷で継続登攀といって、一つの岩のルートを登り終えたら直ぐに別のルートに取り付き、夜も岸壁にぶら下げたブランコに座ってビバークするということをやっていた時、タバコはかさばるので持って行かなかった。あるテラスで別パーティーと出会い、タバコをねだったら両切りピースをくれた。足を岸壁から投げ出して一吸いしたら目が回ってテラスから転げ落ちそうになってセルフビレイ(休憩する時などは必ず岩にハーケンを打ち、ロープで体を岩と結んでおくこと)で助かったことがあるが、一瞬その時の恐怖を思い出した。

やっぱり禁煙しよう!

最終集計も終わり、労賃として弁当とお菓子とビールをもらって帰宅する。アー疲れた!

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葬儀告別式

台風一過とはならずに曇り。寒い。

朝8時半にタケトシさんのお宅の前にご近所が平服で整列。故ケサコさんの出棺を見送る。
その後11時20分に今度は喪服に着替えて用意されたバスに乗り込みJA会館へ。直ぐに簡単な昼食をいただき、12時半から受付と帳場、お茶係りそれぞれの分担に分かれて仕事開始。98歳であるから会葬者もそれほど多くはない。
一緒に受付をやったシゲタネさんはつい1ヶ月ほど前に奥様を亡くされたばかりであるが、香典袋の裏に金額が書いてない人が多くて後で困った経験からか、金額の書いていない香典袋を持って来た会葬者にいきなり「幾ら入っているだ?」と聞き、会葬者がドン引いている。ヨシアキさんもちょっと困っているがシゲタネさんに言えば大きな声で反論するにきまっているから黙っている。

三人のボーサンのうち一人がなかなか到着せずに13時半からの葬儀告別式が20分以上遅れる。まったくしょうもないボーサンである。タケトシさんの家は真言宗であった。この辺では曹洞宗と真言宗が多いようである。葬儀告別式の途中で親族だけに素麺が配られ、それを一本箸で食べるというおかしな習慣がある。お別れの食事?
50分程で終わる。

その後は初七日の精進落しで、刺し身・鮨・天ぷら・煮物・鯉のうま煮・唐揚げ等と酒各種が用意されている。ご近所代表として取り仕切ったヨシアキさんの隣に座り労をねぎらう。今回のご近所はヨシアキさんとシゲタネさんは地元の人であるが、後の5軒は皆よそ者であるし、40代がほとんどであるからヨシアキさんの気苦労も大変であったと思う。「JA会館が無かったらえらいことだった」とヨシアキさん。ヨシアキさんの処も代替わりで普段の行事にはムスコのヨシジくんが来るのだが、葬儀とあっては荷が重く、ヨシアキさんが勤めたとのこと。
98歳ということで大往生であるから座もにぎやかである。
最後に配られた素麺をいただき、2時間ほどでお開きとなる。配られたパックに残った料理を詰め込み、御花をもらって帰りのバスに乗り込む。

明日は立沢区の区会議員選挙であるワタクシは立会人をしなけらばならず、朝6時半からの投票に備え6時集合とのこと。田舎は朝が早いのである。

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