伐採

ダリは今日も元気である。もっともこの1ヶ月、毎日散歩に行っても距離的には短く、その分足が弱った様子で、時々足をもつれさせる。彼にとってコケたところを見られるのは大いなる屈辱であるから見なかったフリをすることにしている。

朝、隣のカズハル氏から電話。我が家へのアプローチ(幅2mの町道である。その道の両側はカズハル氏の所有であるが、道幅2mぴったりに唐松などが植えてあり、車にとっては甚だ狭い。町からは違法ではないが異常と言われている。)の脇に生えている唐松の伐採に朝からクレーン車が入るので、お宅の車が出られなくなると困るから出しておいて欲しいとのこと。やっとである。15年前から「切る、切る。」と言いながら、あちこちの業者に見積もらせては「高い!」と言い、そのうちにどんどん木は伸び、今や大きな木は25mを超えている始末。25tの大型クレーン車が来て次々に10本ほどの唐松を吊っては根元から伐採していく。クレーンのワイヤーにハーネスでぶら下がり、木にワイヤーを掛ける作業を担当しているのはどう見てもロック・クライマー。「若い時は岩を登っていた。そんで今は伐採屋」とのこと。「10年ほど前に切っときゃずっと安く切れたのに・・・」「あっちこっちで木が大きくなり過ぎて切るのも大変だよ」とのこと。
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ま、これで我が家のアプローチにも日が当たり、雪も早く融けるだろう。

 

先日故障?した冷凍ストッカーであるが、引き出して裏のコンプレッサーを触ってみたらとてもじゃないが熱くて触れない程である。これはコンプレッサーがダメになったか、ガス漏れで諦めようと思ったが、ひと晩コンセントを外してから入れてみたら冷え始めた。但し−10℃位までしか下がらない上、やはりコンプレッサーは酷く熱を持つ。裏面にある温度調節用のボリュームを暫く上げたままにしたり下げたままにしたり、コンプレッサーをゴム金槌でチョンチョンしたりしたら正常に動くようになり、−20℃まで下がり、サーモスタットも入ったり切れたりしだした。まだ様子見であるが・・・

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ダリ 5.29

今朝のダリは以前と全く変わらない。こちらが靴下を履くのを見るや「ワン・ワン」と飛び跳ね、デッキを駆け下り、小走りに散歩道に向かう。走ったのに咳き込むこともない。出すものを出し、領地視察、マーキングの後は隣集落への急坂を登りだす。10数年毎日登った隣集落への急坂を登るのは1ヶ月ぶりである。ダリも久しぶりの山道に嬉しそうな表情をする。それにしても『末期肺癌』は一体どこへ行ったのだろうか?ワタクシも確かに獣医と一緒にレントゲン写真を見て確認したのだが・・・IMG_3697(変換後)

やっぱり『笹の葉』か或いは『スギナ』か、はたまた名も知らぬそこいらの雑草は肺癌の特効薬なのであろうかと思いたくなる。

ダリは散歩から帰ってからも一度も咳き込まずに、背中を伸ばす『伸び』なんぞしている。

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血が!

今朝仕事場に入ったら何となく生臭い。なんとも言えぬ嫌な生臭さである。ひょっと入り口近くに置いてある冷凍ストッカーを見ると、そのドアの下に血だまりがある。恐る恐るドアを開けてみたら冷凍庫の底にどす黒い血が溜まっている。ギャア〜である。

止むに止まれずに奴を殺してバラバラにしたはいいけれど、捨てるに捨てられずにストッカーに・・・ではなく、昨冬に猟師から貰った我が家の大切な保存食である『鹿肉』が融けて、その血が流れ出したのである。ラップに包み、ビニール袋に入れてあったのであるが、他の食品を取り出す時に袋の上下が逆さまになったり、冷凍されてカチカチになった食品同士がぶつかってビニール袋に穴が開いたりしたのであろう。
以前にもカミサンがドアをきちんと閉めずにパーにしたことがあったが、今回は冷凍ストッカーが壊れたのかもしれない。

鹿肉10Kg近くを全て廃棄する。その他の肉や魚もパーである。欲深いカミサンは、いただき物の『フカヒレの旨煮』や『角煮』などは熱処理され密封されていたのだから大丈夫と冷蔵庫に避難させる。

それよりも掃除である。既に血だまりが乾いている部分もある。生臭さと闘いながら拭いたり、こそげ落としたり、水を含ませた紙を貼り付けたりと悪戦苦闘。

で、思い出したが、もう10年近く前、漁協経営の釣り堀の駐車場にビニールシートで包まれた大型冷蔵庫が捨てられていたことがあった。おまけにそのビニールシートはまるで菓子箱を包むようにきちんと折られ、ご丁寧にもガムテープで目張りまでしてあった。どう考えても異常である。この中にはきっと死体がと考えた釣り堀管理人は警察に連絡すると共に、漁協の主だった役員を呼集。駆け付けた警察は「う〜ん、これは、そのぅ、やっぱり事件性があるので我々では開けられぬ。鑑識を呼んだけれど、今別の現場に行っているので到着までしばらく待って欲しい」と言われる。2時間近く待ってようやく鑑識が到着。皆が見守るでなか慎重にシートのガムテープを剥がしていざご開帳。バラバラ死体が出てくると覚悟して緊張の一瞬であったが、中に入っていたのは腐った肉のパックや野菜。悪臭立ち込めるなか、笑うに笑えぬ一件であった。

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ダリ 5.27

今朝のこと。顔を洗っていたらダリが「散歩はまだか!」と真剣な顔をして「ワン・ワン」と吠えながら四つ足で飛び跳ねる。デッキの扉を開けてやったらすごい勢いで駆け下りてオシッコをするなり散歩道に一目散である。以前のダリと変わらない。そんなに急いだらまた咳き込むぞと言ってもサッサとアプローチの上り坂を駆け上がっていく。とても末期の肺癌患者とは思えない。散歩の途中、野菜好きなダリは『笹の葉』『スギナ』、名前も知らぬ雑草を食べている。ひょっとして癌に効く薬草でも知っているのか?この薬草を食べて癌を吐き出したのか?と思えるほどである。まだ少し目が充血しているが、乾いていた鼻先もここ数日は少し湿り気を帯びて黒く輝きだしている。IMG_3770(変換後)

それにしてもちょうど1ヶ月前のレントゲンでは右肺は真っ白で、肋骨の一部にも浸潤して・・・全く餌も食べずに、鼻は乾いて白っぽくなっていたのに・・・

チヤホヤされ、そうそう食べさせてもらえなかった缶詰のドッグ・フードを毎食もらい、その上、ミドさんからいただいたドライ・リンゴやキャベツの粉末まで貰って、「俺、今までこんなに美味いものが世の中にあるの知らなかった。今死んだら損・損!」とでも考えているのだろうか・・・?

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ダリ 5.26

今朝もいい天気である。カミサンが一昨日から上京しているので朝から忙しい。朝食作り、ゴミ出し、ダリ散歩、洗濯、風呂掃除にオフクロから引き継いだ『糠味噌』の世話=(以前にも書いた記憶があるが、この糠味噌はオフクロがあっちの世界にいった時からカミサンが引き継いだ我が家の宝であるのだが、味が時々、いや年中おかしくなる。今もおかしい。塩を足したり、唐辛子を足したりしているのだが、一度おかしくなるとなかなか元の味には戻らない。これはズボラなカミサンのせいである。そのくせカミサンが上京となると「糠味噌は毎日かき回してね。この季節だから1日放っておくとダメになるから」と念を押される。う〜ん!)と忙しいが、新緑に青空であるから張り切って終わらせる。

ダリであるが、ここ数日「ワン・ワン」と時々吠えるようになった。殆どの時間を寝て過ごしているのであるが、相変わらず食べることと領地見回りは生き甲斐となっている。今朝も家事に追われて散歩の時間が少々遅れたら、いきなり「ワン・ワン」と吠えて催促し出した。おまけにワタクシが靴下を履こうとしているのを見るや、四つ足で飛び跳ねながら「ワン・ワン」である。病気前と同じである。愛い奴である。もっともデッキの扉を開けたらスロープを駆け下り、胸が苦しくなったのか「グェー・グェー」と咳き込み始めるのである。
咳き込みが落ち着くと軽快なリズムで小走りに領地見回りにマーキング、出すものを出すである。ここのところ、朝は以前の半分程度の距離しか歩かず、満足するとこちらの顔を見て「ワシ、帰るぞ!」と合図してUターンするが、夕方の散歩は大抵カミサンかムスメと行き、結構な距離を歩くようだし、「帰ろう」と言っても無視するとのこと。少しガンの進行が止まっているのか、痛みが止まっているのか・・・或いは何とか身体と折り合いを付けのか・・・

時々うつ伏せで目を開けたまま何かを考えている。IMG_3757(変換後)

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