取っ手修理

朝5時過ぎにムスコから電話。「始発に乗っているから8時過ぎに富士見に着く予定。迎えを頼む」とのこと。ムスメを送った後、再び駅に迎えに行く。8時12分、遅れもなく到着。ムスコは雪の多さに驚いている。今朝から大型除雪車を使った一斉除雪が町中心部で行われるとあって大渋滞。JAスタンドに寄ったらガソリンがあるというので給油。灯油は一人40Lまで買えるとのこと。渋滞を避けてぐるっと回って家に向かうが、途中タカシクンのハウスに挨拶。「ダイチャン、コンサート残念だったね。しっかりカレンダーに○を付けていたのに」とヒデコサンが残念がってくれる。押しつぶされた2棟のハウスの中を見せてもらう。幸い菊の苗は無事だったようだ。またもう一つの潰れたハウスに入れてあった軽トラもダメージを受けていなかったことはサイワイである。。CA3B0111(変換後)帰ってから仕事を始めるには中途半端な時間なので、ムスコが持ち帰ったブッシャーのサックス・ケースの修理をする。取っ手の切れた取り付け皮はナイロン・テープで直してあるので直ぐに取り付けられるが、よく見たらケースの取り付け金具にも亀裂が入っている。サンド・ペーパーにてソニー・クリスの手の汗で錆びた100年の錆びを落とす。案の定真鍮製である。真鍮の薄い板を切り出し、補強のために半田付けする。これでもう100年は使えるだろう。『オトーの愛』である。DSCF7410(変換後)DSCF7416(変換後)DSCF7412(変換後)

アトリエから見える森への入り口の橋の雪はここ数日の晴天で30cmは減ったようだ。ムスコに会えて大喜びのダリとムスコでラッセル散歩。DSCF7421(変換後)

夕食後、ムスコのツキを占うべく1回だけ7ブリッジをご開帳。何度かのリーチを成功させ、今夜は途中までは初勝利かと思えたがやはりツキのない男、最後に大きくムスメに振り込みあえなく千点超えのドベ。日本一ツキのない男となったのである。

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JRよ!

朝5時過ぎに富士見駅に電話して、松本・富士見間の列車が動くことを確認。ムスメを起こす。丁度来た新聞の一面に『除雪機関車が脱線』との記事が出ていた。小淵沢駅にはラッセル車が無いので貨物用機関車を走らせて除雪していたところ脱線したとのこと。その影響もあったのだろう、小淵沢〜大月あたりで何日も列車に閉じ込められた人が出たのだが、JRは脱線を発表していなかったのである。JRの体質というものはいつまでたっても変わらない。

道路が酷いだろうといつもより15分程早くムスメを送る。昨日気温が上がって融けた雪が凸凹になっていて滑る滑る。特に駅前商店街は一車線の上、凸凹が酷い。ジムニーで助かった。何とか駅に着いたと思ったら雪の山にただでさえ狭くなったロータリーに昨夜から止めっぱなしの車が何台も止まっており誠に迷惑。帰りに西友に寄ってみる。昨日はなかった納豆・豆腐・卵・牛乳・食パン・冷凍うどんが並んでいたので購入。

ムスコから電話。「高速バス会社から連絡があり、明日も運休すると言われた」とのこと。JRは特急はおろか、普通列車もまだ大幅間引き運転なので無理せずに明日を待てと伝える。

 

こういう大雪などの時に『人の品格』が現れるようだ。近所の人が総出で一生懸命公道の雪かきをしていても自分の家の前しか除雪しない人、雪かき出払いに来ても何もせずにただ人の後ろを歩いている人、家へのアプローチの途中に車を一晩中駐めている家は、新聞配達のイイダサンが歩いて届けねばならないことを考えないのかと思う。助け合うとか譲るとか、人様に迷惑をかけないとか考えないのかと思う。ちょっと村中を走っただけで色々思う。

08時45分頃、集落組合からの有線放送。「町からの要請です。互長さんは近所の安否確認をして、結果を常会長を通じて集落組合まで御連絡下さい」とのこと。アホかと思う。大方の人は仕事に出ていて有線なんか聞いているわけがない。『互長』さんというのはご近所数軒の代表である。ワタクシの家で言えば、フミアキクン・ヨシジクン・デービスさんの家である。フミアキクンは今年の互長であるが、既に仕事に出ており代わりにワタクシが『安否確認』をして常会長に電話するも常会長も留守である。集落組合にその旨連絡する。15日夜あたりの話しなら分かるが、今頃、それも皆仕事に出ている時間に安否確認しろとはアホもいいところである。今回の行政のやることは全て後手後手であるし、欲しい情報は全く流さない。困ったことである。

農協の支所から電話で、先日口座振り落としで買った除雪機用のガソリン代が口座から引き落とせないという。ワタクシの農協通帳が立沢ではなく境支所発行のせいらしい。現金を払いに行ったついでにナカムラ邸を覗いてみようと狭い雪道を上る。鹿がそこらじゅうにいる。

DSCF7405(変換後)前方から鹿の15〜16頭の大群が車に向かって下りてくる。「みんなで渡れば怖くない」である。両側は雪の壁なので鹿も引き返すか進むしかないようだ。暫くのにらみ合いの後「ねぇ、私お腹が減ってヘトヘトなの。この壁をとても乗り越えられないわ」と、大群の訴えに負けてこちらが雪の壁の切れ目まで2〜30mバックしてやる。クラクションの音に振り返ると、後ろから登って来た軽トラがスタックしている。下りてみたらナカムラサンである。まるで地獄で仏に会ったような顔である。今朝、病院に行った帰りだとのこと。雪がゆるんで軽トラが尻を振ってしまうようだ。二人して何度か雪かきをしながら家まで行き、お茶を御馳走になる。ナカムラ邸には新聞は村の郵便局までしか来ないし、TVは地デジが山の陰で映らずにBSのみであるから大雪の地元情報が入らずに困ったとのこと。娑婆の様子を知らせる。食料と灯油は1ヶ月分位の備蓄があるけれど、今回の大雪にはさすがに二人では掻ききれずに重機を頼んだとのこと。そうそう奥様が面白かった。鹿の群れが通ると立派なラッセル道が出来るのを見て、広い庭の行きたい所に沿って餌を撒いておいたそうだ。庭にも立派な鹿道が出来ていた。でも80才と70才の御夫婦だけで自立して生活しているのを見ると頭が下がる。自家製の干し柿をお土産にいただく。

夜、ムスコから電話。「明日起きられたら下り始発に乗って、高尾、大月、甲府で乗り継いで帰る」とのこと。ゴクロウサン。

 

 

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ツキのない男

富士見町の図書館からの依頼を受けて22日にミニ・コンサートを行う予定だったムスコであるが、高速バスが明日から動くこととなったし、バイトも先月・今月は休日出勤や残業を頼まれて勤務していたので、明日から休みを取って帰省することにしたと連絡が来た。ところがその電話から5分後「えらいこっちゃ!今、図書館から連絡が来てコンサートは雪の為に中止となったと言われた」とのことである。「そりゃあ残念」「でも折角休みをもらったから明日帰る」「じゃ、気を付けて」となった。高校の同級生だったリナさんにピアノの伴奏をお願いし、昨日も一緒に練習していたとのことで、だいぶガッカリの様子。1時間後にまたまた電話。「今、バス会社から電話がきて、明日も全面運休となった」とのこと。全くツキのない男である。まあ、7ブリッジで未だ1勝も出来ない男であるからしてその程度のことはあり得るか。ムスコよ、挫けるな!
雪のために諏訪の町まで当分買いに行かれないジャンボ宝くじを「買って来て」と頼んだのだが、どうも今回もハズレ・・・かな。

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徐々に回復

何時もどおり05時に起きる。TVニュースで中央道が開通したことを知る。その後国道20号も開通した。後はJRだが、富士見発着は終日運休である。ダリ散歩でフミアキクンに会う。名古屋の保育大学から帰省中の娘さんが翌日から保育園での実習があるのでどうしても帰らねばならないと、16日朝早く名古屋に向けて出発したのだ。どうだったと聞くと、「原村を過ぎるまでは大変だったけれど、そこから先は雪ったってここの半分で、渋滞はあったけれど電車の動いている中津川まで娘とドライブを楽しんだ」とのこと。それにしても片道6時間掛かかり、当日夜遅くに帰ってきたそうだ。我が家のムスメに「トーサンにはそんな根性ないからな!」と言い聞かせる。

今回の大雪は富士見を境に県東部、山梨、群馬、東京に多かったようだ。今朝の新聞では富士見では食料品、ガソリン共に底をついたようだが、これからは入って来るだろう。

 

午前中、漁協の年鑑札の売り上げをコウゲンドウに届けに行かねばならないし、ダリ餌や除雪機に使うシリコン・スプレー、少なくなった人様用アルコールの補充に、町にカミサン、ムスメとジムニーで下りてみる。町に下る4kmの県道は雪で凸凹であるが何とか2車線確保されている。DSCF7379(変換後)国道端にあるホーム・センターに行くが国道は綺麗に掻かれている。DSCF7361(変換後)シリコン・スプレーやダリ餌はあったが、除雪用スコップは全て売り切れである。富士見駅前にあるコウゲンドウに鑑札の売り上げを届けに行くが、町中に入るとまだ一車線しか確保されておらずに酷い状態。DSCF7364(変換後)
コウゲンドウに車がスタックした時に蒔くストーブの灰を進呈する。「全く今回の役場の対応はヘボいぞ。一番知りたい道路状況を流さないんだから」とオカンムリである。漁協では釣り堀用のマスの稚魚を養殖しているのだが、養殖池への湧水が雪でストップしたら6万匹の稚魚を失うことになる。何が何でも毎日『水見』と『餌やり』に行かねばならないのだが、道路事情が分からずに苦労したようだ。昔、ワタクシが担当していた時には、途中で車を置き、スコップを背中に背負い、山スキーで行ったこともあった。幸い数年前から養魚池の隣に住み着いた人がいたので2日間の『水見』は彼に頼み、今回は助かったのだが。

西友に向かう。駐車場には乗り捨てたのか従業員の車か、まだ小山のように雪を被った車が何台もいる。卵、肉、魚、豆腐や納豆、パン、牛乳等の棚は全く何もない。CA3B0103(変換後)それでもキャベツ、ほうれん草、水菜やカップラーメン、調味料等を買うことが出来た。

村に帰ってきたらあちこちでハウスが潰れていて切ない。DSCF7398(変換後)一晩で1mを超える雪というのは山を登っていてもそうそうあることではない。それが普段そう積もることのない甲府でも降ったのであるから大変なことである。

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陸の孤島状態

今朝は感動的であった。05時に玄関の郵便受けを見た時には入っていなかったここ3日分の新聞が07時頃ダリ散歩に出る時には入っていたのだ。イイダサンはワタクシと同年配の奥さんである。毎朝05時前に新聞を届けてくれる。きっと夜中、一車線開いている雪道を下って集配所まで村の分を取りに下り、また上がって来たのであろう。頭が下がります。アリガトウ!

この間、家の周りの除雪に追われていたのだが、娑婆がどうなっているのか情報があまり入って来なかった。町の有線放送では『不急不要以外、車で出るな』と言っているだけで、町の中心部がどうなっているのか、道路状況がどうなっているのかよく分からなかったのだが、昨夜『災害救助法』が適用になると共に少しずつ状況が分かってきた。
国道20号が山梨県境〜富士見〜茅野間で150台以上位動けなくなっているとのこと。その他県道もあちこちで大型トラックなどが立ち往生していて除雪作業が進まないとのことである。また西友やJAでは食料品が無くなっていて、ガソリン・灯油も不足しているとのことである。JRも国道も高速もストップしているから当面は陸の孤島で温和しく蟄居しているしかないようだ。

朝散歩にダリと出る。当然いつもの森への散歩コースはスノーシューを付けても歩けないので、町道の除雪されている雪の壁の間を歩くしかない。森への橋は随分雪が沈んだが、それでもまだ欄干まで埋まっている。DSCF7358(変換後)奴はもうあきらめ顔で出す物を出したらサッサと帰ろうとする。

米もジャガイモも鹿肉も充分あるので当面は食うに困らないが、『禁断のブツ』が減ってきた。菊のハウスは近所にあるのだが、家は富士見の町中にあるタカシクンに電話する。ここ2日は帰れずに作業小屋に泊まり込んでいたはずである。「もしもし、今どちら?」「昨夜はうんと回り道をして家に何とか帰った」「そうですか、ゴクロウサン。それで今日は登って来ますか?」「何とか行くつもりです」「それは丁度よかった。登って来る時にまだ『禁断のブツ』が手には入ったら何箱かお願いします」「了解!」。アルコールはまだウィスキー1本、焼酎1L、ワイン数本があるのでこれは何とかなりそうである。
『禁断のブツ』を受け取りに行ったら、途中で携帯に連絡が入る。11時からまた「雪かき出払い」とのこと。慌てて除雪機を取りに戻り、ヨシジクンと手分けして小学校までの通学路の歩道を除雪する。明日も学校は休みなのだが・・・一車線、何とか通れるようになった県道に県外車が次々と入ってきては除雪の邪魔をしてくれる。静岡ナンバーの運転者は「4日前に八戸を出て静岡に帰る途中だが、山梨から静岡に抜ける道路は当分開通しそうもないので、諏訪から中央道で名古屋経由で帰ろう」と入り込んできたとのこと。ゴクロウサンだが2駆でこの先どうするのやらである。通学路を掻いた後、ヨシジクンとデービスさんの家へのアプローチを掻くが吹き溜まりに除雪機が動けなくなる。引いたり押したりでバテバテとなる。あわや横転しそうにになったら何処からかオイルが少し漏れる。何のオイルかよく分からない。腹も減り、後はスコップで掻けそうなので終了とする。エンジン・オイルではなさそうだし、ミッション・オイルも量的には大丈夫そうなのでそのままとする。

島根県からの依頼の仕事のデザインは終わっているので作り始めねばならないし、3月末納入の仕事のデザインはもうそろそろタイムリミットなのだが、連日の雪かきの合間ではどうも落ち着いて描けない。午後、鉛筆を握って机に向かうが、気が付いたら舟を漕いでいた。困ったことである。

夜、JRから「明日も富士見駅を発着する列車は無い」との有線放送が流れる。ムスメはこれで4連休である。

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