除雪

明後日からまた雪の予報である。今日が除雪の勝負である。4時半に起き、TVで葛西選手がラージヒルで銀を取ったことを見ながらクッキーとコーヒーを腹に詰め込み、雪が腐らない暗いうちから除雪を始める。ゴアテックスの上下にオーバー・ミトン、バラクラバにヘルメットの冬山完全装備である。先ずは薪山までのアプローチを除雪する。DSCF7308(変換後)冬山の深いラッセルの要領で1~1.5m程の雪を崩して除雪機で飛ばすことを繰り返す。8時頃までには薪山までの15m程を除雪完了。DSCF7319(変換後)朝食後、ムスメに手伝わせて軽トラの掘り出し。DSCF7321(変換後)快晴だが今朝は雪がローターに纏わり付かない。続いてステップワゴンの掘り出し。DSCF7323(変換後)順調に進み、昼前にはステップワゴンも無事掘り出す。除雪機様々である。家に入ったら有線放送で「14時まで立沢農協でガソリンを販売する」と言っている。慌ててジムニーにガソリン缶を積んで買いに出掛ける。県道にはまだ町の除雪車は入っていないが何とかたどり着き除雪機のガソリンを購入する。農協のオネーサンに道路事情を聞く。「西友まで一車線は開いたけれど、客が殺到して渋滞中だし、もう食品は殆ど売り切れらしい」とのこと。帰りにタカシクンのハウスの前を通りかかったらタカシクンが除雪中であったが、ビニール・ハウス2棟が雪の重みで潰れていた。ガソリンを売っている話しをしたら「そりゃ、俺が農協に電話して
除雪機の燃料を売るように頼んだからさ」とのこと。いつも気が利くタカシクンである。

薪山まで除雪も済んだし、軽トラもステップワゴンも掘り出したし、これで一安心である。

我が家へのアプローチ

我が家へのアプローチ

DSCF7336(変換後)カメラを持ってご近所を見て歩く。

カメラを持ってご近所を見て歩く。別荘の屋根もフミアキクンの屋根の雪も凄い。DSCF7340(変換後)DSCF7341(変換後)

午後は県道までの道を軽だけでなく普通車も通れるように拡張すべく除雪機でかく。デービスさんの家への100mをヨシジクンが除雪機を掛けているが、雪が重くて20mで挫折したとのこと。デービスさんの方からのアプローチは全くない様子。
タカシクンが近くの土場にあった重機を借りて動かす準備に行き会うが、重機までたどり着くのが大変。30分程かけてたどり着いた重機に燃料を入れ始動。後でデービスさんの家までの除雪を頼む。それにしてもこういう時に重機を動かせられるというのはカッコいいものである。DSCF7355(変換後)

さすがに体中がメキメキ言い出した。16時に家に上がり一杯飲み出す。ムスメは明日、学校に行く気満々である。これでは碌な大人になれぬと説教する。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

ここは豪雪地帯か?

車は何処?

車は何処?

DSCF7277(変換後)5時に起きる。外を見て笑った。昨日除雪しておいた上に1m以上積もっている。大雪ではなく豪雪である。6時に『雪かき帳場集合』であるから余裕をみて5時半に外に出て、埋まってしまっている除雪機を掘り出す。雪はガンガン降っている。まだ雪が軽いから飛ばせるのだが、雪が深くて塹壕掘りである。除雪機が掘った後は両側から雪が崩れ落ちて埋まっていく。除雪機の排気口が雪で塞がれるので馬力が出ないし、排雪口には雪崩落ちた雪がかぶさり直ぐにつまる。

DSCF7273(変換後)

塹壕掘り

塹壕掘り

県道までの250mを40分以上かけて進む。そこから小学校の途中までの歩道を除雪機を先頭に後にスコップを持った人達が続く。学校なんぞ今日も明日も休みなのに何を考えているやら。県道には昨夜だか今朝スタックした車が乗り捨ててある。何とか出払いを終わらせてから家と町道間を何度も除雪機を掛けてジムニーが通れるだけの幅を確保する。朝食後、町道を県道まで車で出られるように除雪しようとカミサンとムスメも出動。ムネヒコ一家・フミアキ一家・ヨシジ一家で除雪するも、気温が上がりだし除雪機のローターに雪がまとわり付いて飛ばない。それでも何とか県道まで行くが、県道は全く除雪されていない。とても綺麗に除雪など無理なので、ジムニーで強引に県道まで踏み固める。昼食後は疲れて昼寝。3時過ぎ、気温が下がって漸く降り止み、雪が少し締まったので再び除雪機でムネヒコ宅までの除雪。カズハル宅では車庫がつぶれてもう少しで車が潰れると騒いでいる。県道に町の除雪車はまだ来ない。それどころか町の西側では取水口が雪で埋まり、給水制限も始まったと有線放送で騒いでいる。幸いワタクシの住んでいる八ヶ岳側は今のところ大丈夫である。昨日はジムニーを満タンにしたし、一昨日は灯油も満タンにしておいたし、食料も充分にあるので当分は閉じ込められても大丈夫であるが、一昨日10リッター買っておいた除雪機のガソリンがもう残り僅かである。いざとなったら車から抜けば良い。停電になっても薪は軒下にもまだ充分あるので当面は籠城出来る。
明日は裏庭の薪山掘りと軽トラ掘り出し、終わったらステップワゴンの掘り出しである。一日で終わるか?

それにしても八ヶ岳南麓は寒いが雪が少ない処であったのだが。20年ほど前と15年ほど前にも大雪が来て、一晩に1m以上積もったが、今回は一晩でこれほど降るとは予想していなかった。大体1m〜1.2mほど積もったようだ。
富士見町は元々豪雪地帯ではないので、町の除雪体制もこういう大雪には対処しきれない。町の除雪車が入るまで当分陸の孤島である。
夜、棟梁のシノブクンと電話で話す。彼の家は県道から500〜600m入った林の中の一軒家である。「もしもし、大丈夫ですか?」「大丈夫ではないです。」「何処まで除雪終わったの?」「まだまだ敷地の中。雪の捨て場所がないので困っています。それに今朝起きてみたら、小屋が二つ消滅していた」とのこと。材木を入れてある小屋が潰れたようだ。健闘を祈る!

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

また大雪

早朝から降り始めたが、10時過ぎにまた大雪警報が出た。明日の夜まで降り続くようだ。一昨日行き会った役場の建設課長のヨシヒロくんは「もう参ったよ。あちこちから苦情を色々言ってくるし、これでまた降られたら、たまんないよ。」と言っていたが、今朝ムスメを送りに下った駅前商店街の雪の山は綺麗に無くなり、人が車道を歩かなくても済むようになっていた。県道も随分と広くなっていた。交通量の少なくなった夜中にでも集中的に除雪したのであろう。大変ゴクロウなことであるが、この大雪では元の木阿弥である。

夕方、既に40cm近く積もっている。故ミツルさんに昨夜ムスメが作ったバレンタイン・デーのチョコレート・ケーキを届けに行くが、村中で大型トラックが斜めになり道をふさいでいる。迂回して向かったミツルさんの家の近くでは乗用車がスタックしている。何とか届けたと思ったら、携帯にムスメから、16時55分着に乗るとの連絡。そのまま駅に向かうが、途中の長い下りではスタックしている車数台。駅前ロータリーは迎えの車で混雑。何とか駐車位置を確保する。駐車位置にあぶれた車が次々スタックしている。20分遅れでムスメが到着。急いで帰って真っ暗な中、除雪機をかける。ムネヒコさんと7時近くまでかかって県道まで除雪する。ヤレヤレである。
夜、有線放送で、明朝6時から雪かき出払いの要請がある。全く、この忙しい時にである・・・

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

オリンピック

ソチでの冬季オリンピックが始まった。スノー・ボードのハーフパイプとかいう競技で日本の若者が銀と銅を取ったそうで、それはそれでメデタイことだが、どうも最近のオリンピックは採点競技が増えてカンレキ親爺としては今ひとつ興味がわかない。ワタクシの小学校時代にあった東京オリンピックで『より早く・より高く・より強く』がオリンピックのモットーであると教わったのだが、どうも最近増えた採点競技というのは見ていてどうも面白くない。冬季も夏季も競技種目を増やすのではなく減らした方がと思うのはカンレキだからであろうか。ついでに言えば『開会式』も見る気になれない。最近はどこの開催国でも金を掛けたきらびやかな開会式をやるが、どの国のも同じに見える。まあ商業主義と経済効果でしか考えないスポーツの祭典なのだから仕方ないか。
そうそうもう一つ気になったのは女子ジャンプの高梨選手が4位に終わり「申し訳ありませんでした」と言っていたが、ちょっとも謝ることではない。17才の少女に勝手に過大なプレッシャーを掛け続けて「申し訳ありません」と言わせる世情の方が狂っているのである。イヤだなと思う。

軒先のツララが成長した。DSCF7255(変換後)さて今夜はこれで誰を・・・

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

ラッセル泥棒とか・・・

冬山できついラッセルを続けていて、ふと後ろを振り返ると声が届くか届かないくらいの距離で後ろから登って来るパーティーがいたりする。やれやれ彼等が追いついたらラッセルを交代してくれると一休みすると、後ろのパーティーも一休みしたりする。仕方ないと諦めてラッセルを開始しても後ろのパーティーは休んだままだ。ところが暫くして振り返ると微妙な距離を取りながらついてくる。いわゆるラッセル泥棒である。昔、故ナカムラのタッチャンと旭岳東陵に行った時だったかこのラッセル泥棒にしつこく追従された。怒ったタッチャンがいきなりザックを放り出し「ワッー!」と言ってピッケルを振り上げて10mほど駆け降りたら、追従パーティーの3人もビックリして回れ右をして駆け下って行った。結局、この時はその先の深いラッセルにすっかり嫌気がさして敗退することにしたのだが、下りの途中で追いついた3人パーティーは女性3名であり、それを見たタッチャンはデレッーとした顔で「イヤ、その熊がいたもんで・・・」とか何とかテキトーなことを言い出し、挙げ句の果て彼女らが同じ京都から来ていたパーティーと知るや否やすっかりご機嫌となり、一緒にワタクシの車にぎゅう詰めになり、麓の蕎麦屋に上がり込んだのである。

何でこんなことをひょっと思い出したかと言うと、今朝ダリ散歩に行ったら、ワタクシがスノーシューでラッセルした跡に鹿の足跡が続いていたからである。彼等もあの細い足でスノーシュー無しで歩くよりは人様のラッセル泥棒をする方が楽と考えたようだ。きっとメス鹿に違いない・・・DSCF7244(変換後)

先日来の大雪で通行止めとなっていた中央道が今朝からやっと開通したので、カミサンは入院中の自分の母親の見舞に都へと出掛けた。県道から外れた除雪も酷い雪道を高速のバス停まで送ったのであるが、高速道路脇に雪はあるものの車線には全く無い。バス停もきっちり除雪してある。流石である。DSCF7238(変換後)

で、思い出したが、これまた大昔の話である。甲府市内の設計事務所で打ち合わせをした後、そこで御馳走になった。車ではあったが、そこはそれ大昔であるから当然アルコールも入る。いい加減御馳走になり外に出てみたら凄い降り方で既に10cm以上積もっている。慌ててまだ開通したばかりの高速ICに行ったらまだ通行止めにはなっておらず、すんなり入れた。もう真っ暗でライトに向かって降ってくる雪は座布団の如くでかい。些かというか、かなり酔っている。ついつい自分に向かって来る座布団一つ一つに目がいき、ますます酔いが回る。ここで事故ったら馬鹿であるとワタクシはレイセイに判断して、酔い覚ましに双葉サービスエリアに入ってコーヒーを頼むが、入ったレストランに客は誰もいない。そこにヘルメット姿の警官2名が近づいて来る。ヤバイ、飲酒がバレる!「もしもし、どちらまで行かれますか?」と聞かれ、口元にコーヒー・カップを押し当てなるべく息が出ないようにして「小淵沢まで」と答える。「そうですか。四駆ですか?スパイク・タイヤですか?」「ハイ!」「いつ通行止めになるか分かりませんが、気を付けて」とバレずに済む。ところが走り出した高速道にはまるっきり轍の跡がない。不思議な感じである。もうただ真っ白である。反対車線には時々車が来るが、下り車線は誰も走っていない。既に20cmは積もっている。それからが怖かった。まるで夜中に一人でラッセルしている感覚である。当時は確か甲府昭和ICの次はまだ小淵沢ICしか出来ていなかったように思う。時々どこを走っているのか分からなくなる。酔った頭では時間感覚もおかしい。やっとその先が通行止めになっている小淵沢ICに着いた時には心底ホッとした。料金所の親爺さんが「双葉サービスエリアから連絡があり、黒いピックアップが着いたら連絡くれと電話があったので待っていたけど随分と時間かかったね」と言われたものである。昔はノンビリしていたのである。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個