ドツボに嵌る

ドツボに嵌った。デザインが決まらない。あとちょっとが描けない。イメージするものが見えているのだが、何かが足りず、何かが多い。何枚描いても決まらぬ。こうなるともうどうしようもない。毎度のことなのだが『線』が見えてくるまでどうしようもない。

外は快晴である。雪がまばゆい。山に行こうか、山スキーに行こうかと外をつい眺める。つい天気図を調べたりする。綺麗な風紋やシュカブラの中を歩きたいと考える。IMGP2015(変換後)いやいやもう後一押しだと机に向かうが描けない。窓の外を眺める。裏庭の薪山が雪を被っている。そうそう、そろそろ薪をデッキに運んでおかねば・・・気が散る。

今朝は怖かった。夜中に降った雪が踏まれてテカテカに凍っている。ムスメを送る駅までの数Kmの下り坂はブレーキなんて下手に踏めない。ムスメに「お前、たまにはサボれよ。毎日学校になんぞに真面目に通っていたら碌な人間にならんぞ!」と説教をたれる。ムスメを降ろして、我が家までの登りである。向こうからスキーを屋根に積んだ車がフラフラしながら下って来る。ヤバそうである。ワタクシは左に寄って止まる。50mほどに近付いた敵は何を思ったかブレーキを踏んだようだ。完全にコントロールを失っている。回った。運転席のオニーサンの顔が引きつっているのが分かる。助手席のオネーチャンは何か叫んでいるようだ。やられたと思った瞬間、敵の車は真横を向き、田舎のベンツことワタクシのジムニーの2m手前で奇跡的に止まった。「スンマセン。四駆だから大丈夫だと思ったんスけど。やっぱチェーン付けなきゃ駄目ッスカね?」と金髪オニーサンが震えた声を出す。見たら、この都ナンバーの車、ノーマルタイヤである。「アホ、馬鹿、死ね」とは言わずに、「持ってるならそこで付けなきゃこの先下れないぞ」と、優しく教えてあげる。丁度道路から引っ込んだ車の修理工場の前だったので、そこに入れと指示するが、アクセルを踏みすぎて横を向いたままずり下がってくる。こちらが慌ててバックしてやる。何とか修理工場の前に入ったオニーサンは車から降りてきて最敬礼であったが、隣のオネーチャンはタバコを吸いながら助手席で知らんぷりである。「サッサと別れた方がいいぞ」と思わずオニーサンに人生の先輩として忠告したくなった。

またちょっと思い出した。3〜4年前の冬だったか、西友の雪の駐車場に外国製の派手な黄色の馬鹿でかい四駆が威張って止まっていた。何で威張っているかというと、駐車区域ではなく入り口の直ぐ脇にドンと止めてあるのだ。雪で狭くなっているのに誠に迷惑である。でも見慣れぬ凄い車に数人が見とれていた時、どう見てもカタギではない派手なイデタチの家族?がそれぞれ大量の買い物を持って現れ、ド派手な化粧に長い毛皮を着込んだ20代前半と思われるオネーチャンが「キャッ!」と叫んでこけた。雪で滑ったのであるが、ご丁寧に踵の高いブーツの両足は天を向き、生憎コートの前を止めていなかったものだからミニスカートから見事なおみ足は付け根まで全開のままお尻から着地した。更に悪いことに、両手に提げていたビニール袋には何本ものワインが入っていたものだから、雪はワイン色に染まった。もうどう見ても映画のワンシーンである。一瞬、沈黙が流れた次の瞬間、爆笑が巻き起こった。田舎とは言え何せ西友の入り口である。もう20人以上が笑い転げている。カタギに見えないオッソロしそうなオヤジが「見るな!見るな!馬鹿野郎!」と怒鳴り出したが、皆笑いこけている。で、ワタクシはどうしたかというと、ど派手なオネーチャンに手を差し伸べるべく、いや、あまりの光景に、そのぉ〜、ついつい両手を頭の上で叩いてしまったのである。こういう行為はどうも伝染するようである。取り囲んだ人がまるで沖縄のようにキャーキャー言いながら頭の上で手を叩きだしたのである。もうこうなったら全員映画のエキストラなのである。オッソロしいド派手オヤジは「見るな!見るな!」と喚きちらし、これまたド派手なオカーサンはムスメを起き上がらせようとするが、何せ彼女も都会用のブーツである。一緒にもがいて起き上がれない。「そんたら靴じゃ歩けねぇ〜わ」と通りがかりのオバーサンはお説教をするは、「そんたらところに車止めるな。邪魔、邪魔!」と怒るオヤジさんもいる。「ありゃ、映画俳優かね?」「うんにゃ、ヤクザじゃないの?」「ありゃカタギじゃないな」と、もう皆すごく楽しんでいる。ホウキを持った西友のオバサンも割れたワイン瓶をほっぽらかして笑っている。ほうほうの体でやっと馬鹿でかい車に乗り込み、窓から「馬鹿野郎!」とふて台詞を吐きながら立ち去るご一行様であったが、その時また自然発生的に拍手が巻き起こったのは映画の中で『悪代官を追い返した百姓』の如くであったのである。

さてデザインを続けよう・・・

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ナマズからのお知らせ?

今朝、扶養家族のナマズのゴンベイとジンベイが上の水槽と下の水槽で同時に大暴れしたから大地震が来るかもしれないとカミサンが心配している。ゴンベイとジンベイは別々の水槽で飼っていて、それぞれが時々、全く別の日時に大暴れするが地震を予知したことはない。いや、多分ないと思う。大体1週間に何回も大暴れするので、慣れっこだし、そもそも地震の何時間前とか何日前とかに暴れても記録を取っているわけではないので分からないのである。
IMGP5238(変換後)ただ今回は同時に2匹が大暴れしたところを初めて目撃したわけで、ひょっとすると、である。奇特な読者は注意されたい。(水槽が汚れたので「早く水替えせえ!」と怒っているのかもしれぬ)

このニホンナマズのゴンベイとジンベイであるが、もう7〜8年飼っている。前にも飼っていたのだが、餌のドジョウやカエルを食い過ぎて死んだ。それでこちらはNetで小さいのを探して購入した。最初7cmであったが同居させたらお互い喧嘩ばかりしているので別々の水槽に分けた。上の水槽にいるゴンベイは愛嬌者で、今では餌係のムスメが近づくとユラユラ水槽に顔を付けて餌を要求する。餌はナマズ用ペレットにした。数年前、一時危篤となったがワタクシの愛の心臓マッサージによって生還した。下の水槽にいるジンベイはゴンベイと違ってシャイである。近付いても知らんぷりであるし、餌をやっても人前では決して食べない。夜中に密かに食べているらしい。両方とも今では35cm位に成長したが、水槽が60cmであるからこれ以上大きくならぬよう餌の量でコントロールしている。性別は分からない。ゴンベイは性格からして♂と決めつけられている。ジンベイと呼んでいるが、ひょっとするとこちらは♀かもしれないし、案外反対かもしれない。まあ、サルバトーレ・オクズミ・ダリほどには癒してくれないし、地震予知にも役だってはくれぬが、時々大口を開けて笑う顔はなかなか可愛いので未だ蒲焼きとはなっていない。

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50年ぶり

一昨日の夕食はムスメが握った大ぶり鹿寿司と鹿ステーキをたらふく食した。DSCF7146(変換後)生肉だから大きな声ではあまりお勧めはしないが、ヒレ肉で作る鹿寿司はウマイ!

で、話し変わって、今朝はビックリした。昨夜、都に住む小学校の同級生だったアキコさんから来たメールの中に、転居先不明の同級生テツくんの情報として、「どうも諏訪に住んでいるらしい。○○の研究職で、市民オーケストラでヴィオラを弾いているらしい。知らないか?」と書いてあった。来年が小学校卒業50周年となるとのことで、クラス会の幹事であるアキコさん等が級友の転居先を調べている。諏訪に住んでいるならと色々と検索を掛けたら顔写真があり、拡大してみると確かに昔の面影がある。昔はもっとポッチャリしていたはずだが、確かに似ている。更に検索したら、何と同じ富士見町に住所がある。早速電話する。「もしもし、ワタクシ富士見町に住むオクズミといいますが、あのぉ〜、ひょっとして○○小学校にいた○○テツさんですか?」と問うと「エッ、オクズミくん!イヤァ〜懐かしい」となった。都の小学校時代3年間だけ一緒だったのだが、それから50年全く会わずに長野県のそれもたった人口1万5千人の同じ町に住んでいたとは驚きであった。聞けば彼も富士見にもう30年住んでいるという。こんなちっちゃな町であるからきっと何処かで行き会っていたはずである。カミサンに話したら「ヴィオラをやっている人なら、多分その人とは会ったことがある」と言う。案の定、町の共通の知人の話まで出る。早速メール・アドレスを交換してお互いのその後を書く。彼のメールに「早速小学校の卒業アルバムを引っ張り出してきて」というのがあり、ワタクシも引っ張り出す。いたいた、やっぱり面影が残っている。もうアッチに逝ってしまった人や、憧れた人、喧嘩ばかりした奴と、50年も経つと懐かしい顔ばかりである。寄せ書きにテツくんは「若い世代の前には長大な未来がある」と書き、ワタクシは「自己のペースでいつまでも」と書いてある。なるほど、宿題や毎日提出の日記をサボることしか考えなかったワタクシと、大企業の研究職となったテツくんの差は既にこの時代に作られたのかと妙に納得する。ともあれ近々我が家で一杯やる約束となる。

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長靴やスノーシューズの修理法

7〜8年履いているスノーシューズで雪の中を散歩していたらやけに足先が冷たい。帰って見てみたら両足とも、サイドのゴムと靴底の接するところがパックリと割れていた。ゴムの劣化のようだ。そろそろ買い換えの時期かもしれぬが、この釣り具メーカーのRivalleyの靴は靴底が厚く雪へのグリップもよく、アッパー部分は痛んでいないし、何よりシンサレートを使っていてとにかく暖かい。捨てるにはまだもったいないので修理してみることにする。

さて修理であるが、甲のゴム部分ならシリコン・コーキング剤でも厚く塗ってやれば大抵は大丈夫なのだが(一度修理済み)、靴のサイドの比較的薄いゴムと靴底の厚いゴムの境の部分であるからちょっと厄介である。先ず、古くなった厚めの弾性包帯(白ではなく、薄茶色の厚いもの。無ければ古くなったTシャツでも多分可)を大きめにカット。修理する部分のゴムを真鍮ブラシや粗めのサンドペーパーを使って表面を磨き(荒らし)、アルコールで拭いた後、靴底のゴムとサイドのゴムに多めにコーキング剤を塗り、その上に弾性包帯を貼り付け、再度コーキング剤をヘラを使って塗るのである。(写真を撮り忘れたので修理済みの写真である)ちょっと見栄えは悪いがデートに履くわけでもなし、森の中でデートするのは狐や狸にダリくらいのものである。これでまた暫くは使える。
長靴や釣り用のチェストハイウェーダーなどもよく破れるが、シリコン・コーキング剤と布で大抵は直せる。靴の底の補填剤でも良いのだが、チューブにちょっとしか入っていないのに高い。尚、シリコン・コーキング剤の余ったのは使用後、ビニールやビニールテープを使って密封しておけば数ヶ月は使える。
DSCF7151(変換後) DSCF7156(変換後)都に出掛ける以外はスニーカーと長靴とスノーシューズの生活であるが、藪の中を歩いたりする毎日の散歩は長靴か冬はスノーシューズであるから消耗も激しい。特に圧倒的に履く時間の長い長靴はすぐに破れる。こちらに住んで30数年、随分と沢山の長靴を買った。経験上分かったことは、カラフルな長靴ほど直ぐに破れるということである。これは値段とは関係ないようだ。大抵模様の切り返し部分が裂けてくる。DSCF7155(変換後)ひどいと半年も保たない。
過去には築地で評判の『伊藤ウロコ』の長靴なんていうのも買ってみた。best_02ブログや宣伝文句に引かれて、カミサンに「これは4〜5年は使えるから」と八千何百円も出した割りには2年も保たずにガックリであった。そう言えば昔、HUNTERの格好良いやつを友人からプレゼントされたことがあるが、あれも案外早くゴムの劣化で駄目になった。まあ、カラフルなやつより黒や白の清く一色の方が丈夫ではあるように思う。W23580_BRN_3_500で、今使っているのは下の写真の丸五の安全プロハークスU875黒長靴である。これはタカシくんが「これは破れないよ」と教えてくれたやつだ。食品メーカーや給食のおばさんがよく履いている白長靴を作っているメーカーのものである。DSCF7153(変換後)三千円もしないがアッパーのゴムも厚く、爪先に芯が入っていて(芯なしもある)斜面を蹴込んで登るにも楽であるし、ゴムも強い。もう2年使っているがまだ一度も破れない。但し、2年使うと靴底が減ってきたのか雪道で滑りやすくなった。白長靴の方の靴底はアメ色で、いかにも生ゴムという感じで、どうもこちらの方が減りにくいようだがワタクシの美的感覚で、白長靴はちょっと・・・である。今度、靴底をサンダーで削ってコーキング剤を補填して、彫刻刀で・・・。

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寒い!

寒い!毎朝−10〜−15℃である。

DSCF6985(変換後)寒いし、デザインにも行き詰まっているからスキーにでもと思うのだが、スキーにWAXを塗り、着替えて車に乗ってと考えると結構面倒臭いのである。かえって近すぎるというのも色々あるのである。DSCF6982(変換後)DSCF7121(変換後)

都の友人から電話。「寒いねぇ。ところでダリは元気?」と聞かれる。「貴方ねぇ、犬より人間でしょ」と、何時もこの友人には言いたくなる。
お犬様は元気である。元気の上、ますますイバッテきている。もの言いが「○○をお願い」ではなく「早く○○しろ!」と言うようになってきた。まあ彼の要求であるから「メシ」「サンポ」「トイレ」程度なのだが、カミサンに言わせると「ちっとも言うことを聞かなくなった」らしい。散歩道から外れて藪の中に行きたそうな表情をするので「ダリ、駄目!」と言っても、『聞こえない』ふりをしてさっさと見えない処まで行ってしまい、呼べど帰って来ないという。先日などカミサンが散歩に行って何時まで経っても帰って来ない。ふと見るとダリはデッキにいる。それでも少々は良心の呵責があるのか時々デッキから散歩道の方を覗いている。はて、カミサンはとワタクシも覗いてみるが庭にはいない。さては凍ってツルツルの橋の上で引っ繰り返って足でも折ったか、頭を打って脳震盪かとダリと探しに行く。呼んでも返事がない。ダリはご主人様ともう一度散歩に行けると嬉しそうにスキップしている。橋の上にカミサンは倒れていない。森の小径に入って暫くしたらカミサンの赤いジャケットが見えた。「おーぃ!」と呼ぶと地獄で仏に会ったような顔をして「ダリがいなくなった」と言うが、ダリを見るなり「ダリッ!」と本気で怒っている。戻って小言をたれるカミサンに一応は反省の眼差しのダリである。きっと熊にでも出会ったら奴はさっさとカミサンを置いて逃げ帰るのであろう。
DSCF7123(変換後)

ダリ:♂ラブラドール×♀コーギーのMix 13才 特徴:短足

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