『棄民』

明日未明に2020年のオリンピック開催地が決まるという。日本は福島第一原発からの汚染水漏れを各国から指摘されて、慌てて450億円だかの税金を汚水漏れに充て、「政府主導であたるから心配ない」と言い出した。だが政府主導だからと言っても技術的に可能かはまだ未知数である。また「忍者ハットリくん」みたいな顔をしたどこぞの知事は「汚染水漏れに関してアフリカ諸国は何も言っていない。これはヨーロッパ諸国が東京に仕掛けたネガティブ・キャンペーンだ」と言い放ち、オリンピック招致委員会の某理事長は「東京は福島からは250Kmも離れているから安全だ」と言う。

もし東京で開催されることが決まれば東京では一斉に工事・工事となるであろうが、遅々として進まない復興に、福島の人達にそれはどう映るのであろうか。TBSの報道番組に出て来た元酪農家は「東京で開催されたとしたら、それは福島の人間から見れば『東京という別の国』で開催されるようなものだ」と言っていたが、それが今なお、いや生きている内には自らの土地に戻れない福島の人々の率直な気持ち、漁に出られない漁民の率直な気持ちではないのか。それでは正に『棄民』ではないのか。『ネガティブキャンペーン』だの『福島から250Kmも離れているから安全だ』なぞと平気で言いながら汚染水を海に出し続けている『日本』という国は唯一の被爆国ではなかったのか。広島も長崎もビキニ環礁も水俣も忘れたのであろうか。
たとえ東京開催と決まったとしても福島の人々の気持ちを逆なでするような発言が相次ぐのでは、原発事故の被害に遭った人々の『棄民』意識は拭えないと思う。

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JAZZ宴会

チヨヘイさんと「飲もう、飲もう」と言いながらなかなかお呼び出来ずにいたのだが、昨日はムスコも居ることだしと我が家で宴会を開くことにする。チヨヘイさんは現在74才の建具屋さんだが、昔から富士見のJAZZシーンを引っ張ってきた人である。初めてお会いしたのは我が家の玄関ドアを作ってもらいに行った時であるから13〜4年前であろうか。ちょっと傾いた作業場2階でJAZZをガンガンかけながら仕事していたのにはビックリした。それ以来何度かチヨヘイさんが作ったドアにステンドを嵌め込んでいる。ムスコも随分と世話になってもいるし、時々野菜を届けてくれてもいる。

Jackie MacleanのTシャツ姿のチヨヘイさん

Jackie MacleanのTシャツ姿のチヨヘイさん

またチヨヘイさんは凄い曲を作ったエライ人でもある。ケシカランことに皆忘れているが、諏訪6市町村の誰もが知っていて、この曲を聞くと誰もが思わず両手を差し上げて「エイッサ、エイッサ」と叫び出すあの『御柱』の「パンパカァパンァ〜ン・パパパパパァ〜ン」のラッパ曲の作曲者でもあるのだ。何でも昭和50年頃にそれまでのラッパ隊が吹いていたのが「突撃ラッパ」と「行軍ラッパ」であったのだが、神社のお祭りにそれではおかしいと作ったのがあの名曲なのだそうである。ワタクシは『神』ともそれほど親しくしていないので『御柱』が近付いても多くの諏訪人のように『神が頭に下りてくる』ようなことはないのだが、この「パンパカァパン・パカパカパァ〜ン」を聞くと思わず両手を差し上げて前後に動かしながらグーとパーを出してしまうのだ。
ワタクシなど下賎の者はすぐに「著作権登録をしておいたら今頃は・・・」なんぞと思うのだが、チヨヘイさんは「イヤァ〜、本当は木遣り歌で動く御柱なんだけど・・・あんまり広まっちまって、ちょっと申し訳なく・・・」なんてあくまで謙虚なのである。

ここで、声を大きくして言いたいのは何十年も愛され、これからも『御柱』が続く限り吹かれ続けていく「パンパカァパァ〜ン・パカパカパァ〜ン」の作曲者であるチヨヘイさんの名前を諏訪大社はきちんと記録として残し、また諏訪大社氏子ウン万人がきちんと記憶し、せめて富士見町、否、諏訪6市町村の名誉市民として顕彰すべきであると。

で、宴会の方はといえば、ほどよく酔っぱらってからチヨヘイさんやムスコがサックスを吹き、カミサンもピアノ伴奏を始めるというJAZZ・演歌・映画音楽なんでもあり宴会となっていったのであるが、チヨヘイさんのサックスは何とも味わいのある音色なのである。ワタクシはといえば、無芸大食、一昨日の山の疲れが出たのかグラスを握ってウトウトしながらいい気持ちに、であったのである。

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近況報告2 回春?

またまたお犬様ことダリの近況報告である。ここ数日、やけに元気である。特にムスコが一昨日帰省してからは元気である。今朝はデッキの扉を開けてやるともの凄い勢いでワタクシを押しのけるように飛び出して行き、我が家へのアプローチの坂道も小走りである。途中でキタハラさんの奥さんに会い「まあ、ダリチャン今朝は元気ね」なぞと撫でてもらったものだから、彼女の周りを飛び跳ねる。元気そうなので昔の散歩コースを一周するが、先に立って走り回る。おまけにこちらが腰を低くして遊びの捕まえるポーズを取ると、奴がフェイントをかけながらワタクシの周りを2〜3週飛び跳ねる。半年前に戻ったようでビッコもひかない。

考えるに暑かった夏も終わり、やっとしのぎやすい気候となったこともあるし、部下であるムスコの帰省もあるが、何と言っても先日の初の「脱走事件」じゃなくて「昼下がりの情事」で黒柴の処女、蘭チャンとの「柵越しの逢瀬」を実現させたことに自信を深めたこと、或いは彼女の前でヨロヨロとみっともない姿を見せたことを深く恥じ入り、「これではいけない」と奴なりに深刻に受け止めたのであろうか。一時は90才の因業ジジイとなっていたのが、今日あたりは30以上も若返って再度「世界の半分は女だぜ。春よ来い!」とでも再度羨ましい境地に至ったのか、正に『回春』である。時々、蘭チャンとの逢瀬を味わいさせてやろうと半分やっかみながら深く思う飼い主様である。

照れるダリ

照れるダリ

 

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学校登山 西岳

地元小学校の学校登山のガイドで西岳(2398m)へ。晴天に恵まれ5・6年生60名に教員・父兄ボランティア・ガイドなど70数名で登る。途中4回の休憩を挟み、4時間ほどで頂上。今日は富士山・南アルプス・権現・赤岳・阿弥陀と全て見える。子供達は大喜びである。

赤岳と阿弥陀岳

赤岳と阿弥陀岳

権現

権現

来年の学校登山で行く編笠山

来年の学校登山で行く編笠山

6年生

6年生

 

今日は雷雨の心配もないので頂上でゆっくり時間を取ってから下山。途中のガレ場にて自分達の学校を見下ろす。山の頂上から自分達の学校が見えるなんて贅沢である。

写真中央の橋の斜め左上の赤い屋根が学校

写真中央の橋の左端斜め左上の赤い屋根が学校

下山も登山口への父兄の迎えの時間調節を行いながらゆっくり下る。『不動清水』の湧き水がチョロチョロしか出ていなかったのは残念。こんなに少ないのは初めてであった。
帰りに日帰り温泉に入って帰宅。

バイト先のトラブルで一番被害を被ったムスコが店長の粋な計らいで2週間の特別休暇をもらったとかで昨日からまた帰省。今日は庭先の川にて餌釣りでアマゴ1匹を釣ったところでワタクシの大切な釣り竿の穂先を折ったとのこと。マッタク不肖のムスコである。

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近況報告?

昨夜はやっと待望の雨が降った。雷ドンドン、雨ザァーザァーと久しぶりに本格的に降り、今朝は涼しい朝を迎えた。

友人からの電話で「その後元気?」との問い合わせが続き、「今年はこちらも暑くて参っているけど、まあ何とか・・・」とか答えたらワタクシではなくお犬様のその後に関してであった。「何だ、ダリのことか」と言ったら「お前なんぞは相変わらずバカなことをブログに書いているのだから心配などせぬ。」とのたまう。会ったこともない人様から心配されるようになったのだから奴もエラクなったものである。

で、お犬様ことダリだが一時よりは元気になった。DSCF5909(変換後)朝の散歩は昔の1/3程度の距離、夕方の散歩は庭だけにしているがコケル回数は若干減ったように思う。鳴き声も一時の「ヒィ〜、ヒィ〜」と今にも死にそうな声は出さずに、犬らしく「ワン、ワン」あるいは散歩やメシが遅れている時には因業ジジイみたいに「ウッ、ワンッ、ワンッ」とエラソウに鳴くようになった。足に負担をかけぬようにとの心優しいご主人様の配慮によるドッグ・フードの減量化にはしぶしぶ諦めた様子である。社会保障問題と消費税増税、ましてや改憲問題にもあまり興味はないらしく、かといって哲学的思考に耽っている様子もなく日がなうつらうつらと結構なご身分である。ヤロウなんぞが家の中からデッキのダリをかまってもアザラシ寝からいちいち起き上がるのも面倒臭いという顔をするが、オネーサンさんならヨダレを流しそうな顔をして起き上がり、尻尾を振ってくる。ちょい悪オヤジ、否、ちょい悪ジジイである。

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