ムスコの帰省

昨日の午前中にムスコから「急なんだけれど今日から9日まで有給休暇となったので帰って良いか」との電話。夕方バス停に迎えに出たら、変な帽子を被ったニーチャンがニヤニヤ笑いながら車に向かって来る。一瞬人違いかと思ったが両手にサックスを提げている。どうもムスコのようである。「その変な帽子どしたの?」と聞いたら「ヘヘヘ、ハヤシエイイチさんに貰ったの」とのこと。似合わない!
涼しい・涼しいと早速サックスを吹いている。ムスコが最近世話になっている林栄一の『融通無碍』のCDを持って帰って来て聴かせてくれたが、素晴らしい音色とテクニックに、今度上京する時には是非ライブに連れて行けと頼む。

明日は地元小学校の教師を連れての下見登山の予定だが、あまり天気が良くなさそう。ただ明後日に延ばすと出張等で参加出来ない教師もいるとのことで明朝5時半に最終判断をすることにする。

 

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馬術競技

コマイさんのお嬢さんのサミーさんが出場している全日本Jr障害馬術を応援しようとカミサン、ムスメと隣町小淵沢の競技場に行く。ワタクシは競馬には全く興味なく、そもそも磨き立てられた馬を近くで見るのは学生時代に馬術部に可愛い子がいるからと悪友達と馬術部の練習を見に行ったことくらいしかない。障害馬術という競技自体を見るのは勿論初めてである。競技は朝8時からで、思ったよりずっと狭い競技場に設置された10基?ほどの障害を飛び越え、タイムを競うというしごく単純なルールであるから見ていて楽しい。一周70秒前後で回るのであっと言う間に終わってしまうのだが、次々と乗馬クラブや大学馬術部所属の選手が出てくるので飽きない。サミーさんは22才となってこれがジュニアーの最後の大会とのこと。14番目に出場して完走した。DSCF5971(変換後)この競技、言葉は悪いが勝つための乗り方と、優美なというか人馬一体の美しい乗り方があるらしいが、サミーさんは御年18才という競技馬としては高齢でひときわ大きな黒い馬で美しい走りを見せてくれた。競技後、クールダウンしている馬を近くで見せてもらったが、何とも優しく精悍な顔をしていた。DSCF5989(変換後)

 

 

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因業オヤジめ!

もう明日から8月というのに相変わらず変な夏が続いている。山口県や島根県では集中豪雨で大きな被害が出ているが、こちらでは時々降りはするが大した雨量ではなく、川の水は少ないままだ。サイワイ気温は家の中にいればさして暑いとは感じず、半袖・半ズボンで丁度良いし、夜は布団を被って寝ている。

お犬様ことダリは夏になって比較的元気を取り戻したようだ。足はやはり弱ってきていて、散歩の途中で時々コケルがこれはもう仕方ないようだ。DSCF5301(変換後)それより変わったのは「威張る」ようになったことである。一時は鳴き声も「ヒィー、ヒィー」と弱々しかったのが、最近は「ワン、ワン」と大きな鳴き声を出せるようになったのはメデタイことであるが、ワタクシが家の中で靴下を履こうとしていると、昔のように「ワン、ワン、散歩!・散歩!、嬉しいな」ではなく、明らかに「ワッン!ワッン!早くしろ!なにぐずぐずしてんだ!このウスノロめが!」に変わった。威張ってやがる。まるで「あんさん歳なんぼ?エッ、まだ61才。ほなワテより年下だったんかいな。アホらし。なら今日からワテが大将や。」と恐ろしいことに気付いたようだ。突然の下克上である。
散歩中いつまでもテリトリーの臭いを嗅いでいる時など口笛を「ピッ!」と吹けば慌てて走り寄って来ていたのが、「ピッ!」とやっても聞こえないふり。「ダリ!」と呼ぼうが知らんぷり。夕方、クッキーをやっても1時間もすると「ワッン!ワッン!早くクッキーだろが!このウスラバカ!」と鳴く。まだ目も大丈夫、耳も聞こえているし、歯に至っては時々煮てやる牛骨を噛み砕いている。まだ食ったことを惚けて忘れているわけではなさそうで、惚けを装った因業オヤジとなったようである。まるで向田邦子の『だいこんの花』の艦長こと森重久弥である。

昨晩も「ワッン!ワッン!もっとクッキーだろが!このボケが!」と鳴きやがるから、家の中から睨みつけて「うるさい!この因業オヤジめ!」と怒鳴ったらすごすごと小屋に引っ込んだ。

どこぞのミニ独裁者がうかれて「憲法改正」だの「教育改革」だの「道徳教育」だの言い出すから『犬』まで浮かれやがって!

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スピノザ

ワタクシのゼミ教授であった加藤節先生から、定年にあたって1月に開かれた「最終講義」の『スピノザにおける「哲学」と「政治」』が印刷されて届いた。DSCF5955(変換後)1月の最終講義に参加させてもらったが、卒業して以来40年近く「講義」という場とは縁のない生活を送っていた上に難解で知られるスピノザであるからチンプンカンプンであったが、今回印刷されたものをいただき、これでほんの少しは理解できるかなとムボウにも少し思った。

で、昨夜加藤先生にお礼のメールを書きながら思い出したが、30数年前、乗鞍で奇妙な老人と出会った。どういう経緯で会ったのかは覚えていないのだが、多分ザイル・パートナーだった自称京大10年生だった故ナカムラタッチャンあたりに連れられて行ったのだと思う。旅館だか民宿の離れのようなところに住んでいて、格好は仙人のようだった覚えがある。彼の小屋でお茶を御馳走になりながら、スピノザについての話しを伺った覚えがあり、その折りスピノザに倣ってレンズを磨いていると言って磨きかけのレンズを見せてもらったようにも思う。まるで南方熊楠のような人であり、文学・哲学・自然や音楽についての話しが面白かったのだろう、翌年だか翌々年に乗鞍での山スキーの帰りに再訪した覚えもあるが、この時は留守でお会い出来なかったように思う。

で、余りにも記憶があいまいなので先程Wikipediaで調べてみたら東京商科大学教授を辞して乗鞍高原の番所に隠棲したイギリス文学者故中村為治氏と分かった。またnetの『東京商科大学教授中村為治の生涯とロバート・バーンズ』という照山顕人氏の記述で中村為治氏のことが詳しく書かれていることを見つけ、初めてどのような人であったのかを知ったのはメデタイことであった。

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『耕せど耕せど』

うかつにも伊藤礼さんの近著、『耕せど耕せど』が出版されたことを知らなかった。2週間ほど前に何かで知り、Amazonで買おうと思ったら新品は売り切れで中古本が2470円となっていた。6月4日初版発行で1ヶ月少々で1000円もプレミアムがつくとは、レイセンセイもたいしたものである。で、レイセンセイに「もしもし、センセイの本、Amazonで売り切れとなっていますよ。おまけに既に古本で1000円もプレミアムが付いていますよ。凄いですね。今度いらっしゃった時に御馳走しますから、サイン本を一冊送ってくれませんか。」とでも電話しようかしらんと思っていたら、数日後にAmazonに再入荷した様子で『定価』で出ていたので注文する。これできちんと印税を払ったことになるので、御馳走は抜きである。初版第一刷が届く。DSCF5953(変換後)帯に「ニッポン初の”家庭菜園ブンガク”ここに誕生!!」とある。表紙裏には「自転車で、東京を、日本を巡察していた伊藤礼翁は、実は農場運営者だった。」ともある。昨年の秋だったかにいらして、その後、今年の冬に謎の失踪・行方不明事件(ナイショ、ナイショ。でもホントはね、ただ旅の途中に携帯の電池が切れて連絡せずに諏訪の温泉に浸かっていただけでした)が解決?した折りに電話をいただいたのだが、「農場運営者」とはちっとも知らなかった。
読みかけの山本一力氏に待ってもらって読み出すが、相変わらずの軽妙・洒脱さについつい「ははは」「ふふふ」と笑ってしまう。58年間使い続けているガラス製シビンに関する考察に至っては・・・

 

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