地吹雪

今朝も雪である。ここのところ毎晩降っているが、今朝はまだ降り続いていた。医者に定期検診に言った帰り道、車で坂道を登っていたら対向車線の車がスリップしてコントロールを失い、完全にこちらの車線に入ってきた。あわや正面衝突の寸前グリップを取り戻した車は対向車に戻ってケツを振りながら去っていった。「飛ばすなアンチャン!」
DADAさんに寄り、先日頼んでおいた残しておきたい数本のビデオ・テープをDVDにコピーしてもらったのを受け取る。DADAさんはワタクシとほぼ同年。20年ほど前に千葉でやっていた紅茶専門店を畳んで隣の原村で、やはり紅茶専門店『DADA』を開業した。美しい奥さんと二人で紅茶やスコーンの店をやっている。フライ・フィッシングが好きで昔はよく共に釣行したが、最近はお互い老眼が進み釣りには行っていない。美味しい紅茶をいただいた帰り、構造改善された広大な田畑の中の真っ直ぐな道を走っていたら、地吹雪で一瞬何も見えなくなる。

デザイン描きが行き詰まり、夕方ダリ散歩に出る。我が家は段丘を北側に背負っているので殆ど風は当たらぬが、段丘の上の方でゴーゴーという風の音がする。上の集落まで上がってみたら空は青空なのだが、凄い地吹雪である。 何となく楽しくなり、凧のように防寒コートを広げて地吹雪に正対して遊んでみるが、ダリは「アホくさ!」と、さっさと風の当たらぬ所へ避難して行った。

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鹿肉

朝、コウゲンドウから「鹿肉を取りに来い」との電話がくる。コウゲンドウは駅前の印刷屋である。長年釜無川の漁業協同組合を引っ張ってきたエライ人である。漁協組合長という「仕事」と「責任」は多くて、しかも「持ち出し」という全くご苦労な仕事を何十年も、つい数年前まで引き受けてきた。ワタクシもコウゲンドウの元で専務理事を10年以上やっていた。で、鹿肉は猟師のマサルさんから沢山もらったお裾分けである。鉄砲撃ちのマサルさんのことは以前にも書いたが、所謂「ハンター」ではなくれっきとした猟師であった。一昨年身体を壊してしまい、昨年はそれでも猟をやっていたが今年はゴシタクなったのか鉄砲を置き、ワナ猟だけにしたという。本物の猟師がどんどんいなくなることは寂しいことでもあるし、その分鹿が増えて農作物の被害が増えることでもある。ま、逆に鹿にとってはマサルさんが鉄砲を置いたことは誠にメデタイことと思っているのかもしれぬ。心して食すことにする。

昨夜の雪は家の周りでは5cm程であったが今日は快晴で暖かい。コウゲンドウからの帰り、八ヶ岳や遠く北アルプスの穂高がよく見える。今日登っていたら素晴らしい眺めだろう。そろそろ山の雪も沈降して落ち着いた頃だろう。来週あたり山スキーにでも行きたいものである。

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御神渡り(オミワタリ)

昨日は朝方の雪がミゾレから雨となり積もっていた雪をだいぶ融かしたのは良いが、道路上に残った雪がグシャグシャとなり、今朝の冷え込みでカチカチに凍ってしまった。こうなると塩カルで錆び付いた古い車はガタピシと分解しそうな音を出す。

今朝の新聞に諏訪湖の御神渡りが2季連続で現れたと出ていた。この御神渡りというのは諏訪湖で南北方向に湖面の氷がせり上がる自然現象であるが、南岸にある諏訪大社上社から北岸の下諏訪にある下社に神が渡った跡だかの云われがあり、諏訪大社の氏子にとっては農作物の豊凶を占う大切な事柄のようである。ワタクシは氏子ではないが、ま、メデタイことである。温暖化の影響か最近は出現しない年も増えている。新聞には1963年から今年までの御神渡りが出現した年の表が出ていた。86年までは23年間で6回出現しなかったのが、その後87年からは今年までは27年間で19回出現していない。地球温暖化の影響だろうか。ワタクシが富士見に住み着いたのは77年頃であるがその頃は寒かった。毎年1月下旬から2月初旬にはマイナス25℃位まで下がった。隣の土地にテントを張って家を手作りしていたのだが、最初の冬は床もまだ完全に張り終わっておらず、壁も断熱材むき出しであった。余りの寒さに家の中にテントを張って寝袋で過ごしたのだが、小さな冷蔵庫に入りきらないビールは毛布でくるんでいたが割れた。日本酒もシャーベット状になった。それに較べると最近は確かに暖かくなった。最低気温もマイナス20℃にはほとんど下がらない。寒くてマイナス17〜18℃である。その分夏は暑くなったように思う。寒いのも暑いのも苦手である。では西の都や東の都はどうかと言われれば、夏は酸欠になりそうに暑いし、冬も寒すぎる。都の冬はこちらに較べれば確かに温度的には暖かいのだが、あの湿度の高い寒さというのはこちらのように乾燥したピリッとした寒さとは違い、シンシンと冷える感じでどうもイケナイ。困ったことである。

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本当にオオワシ?

先日、ダリ散歩中に日本野鳥の会のフクロウ部会の方と出会い、立ち話をした。その中でオオワシが14年続けて諏訪湖に飛来している話しとなって、「うちのカミサンがそこの立場川でオオワシを見た」と伝えたところ「それは大変なニュースですよ」と言う。オオワシの特徴を細かく聞き、カミサンに伝えたところ「巨大な黄色いクチバシ、大きさ、色等、その通り」だと言う。主に魚類を補食するので川べりにいても何の不思議もないのだが・・・カミサンの言うことであるから・・・

家のデッキに積み上げていた薪がなくなったので裏庭の雪に埋もれた薪山を掘り出していたら、すぐ脇を流れる立場川の対岸河川敷に若い牡の鹿一頭がいてこちらを見ていた。護岸の上にも数頭がいた。こちらが危害を加えないと知っているのかノンビリこちらを観察している。暫くして2m近くもある垂直な護岸をサッと飛び越えて仲間の方へ悠然と歩いて行った。我が家の経済は逼迫しているが、まだ「美味そう」と見てはいない。優雅に見える。猟期になると鹿は賢くも禁猟区に集まってくる。おまけに我が家下流にある立沢大橋の下には橋に多量に撒かれた凍結防止剤の塩カルが貯まり、塩分濃度が高いのでそれを舐めに集まるのではないかと言われている。ダリ散歩道はまた鹿散歩道でもある。

そのダリはワタクシがスノーシューで踏み固めた道を高速道路のようにまっしぐらに走り回っている。
家に帰り軒先の太いツララを取ってやると嬉しそうに咥えて遊んでいる。とてもカンレキ親爺のすることではない。ま、「ウィスキーのロックを」と言うほど進化されても困るが。

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雪掻き

本日は5時に起き、朝食後ムスメを駅まで送る。駅までの4Kmの下りは圧雪でテカテカ。ゴミ捨てに行ったらヘイワさんに会う。やはり昨日は東京にいたとのことで、10時に首都高に入ったら、上野原から先は通行止めで13時間後の23時に帰り着いたとのこと。8時間で着いたワタクシなどましな方であったようだ。
7時から除雪機を動かし、薪山の周りとデッキまで軽トラが入れるようにし、昨日掻き残した駐車場とアプローチを綺麗にする。よく積もったものだ。


夕方、ダリと、散歩コースを踏み固めるために長靴にスノー・シューを付けて歩く。短足のダリははしゃいでイルカのように身をくねらせてラッセルするが、人間で言えば60何歳、すぐにバテてはワタクシの後ろに回ってラッセル交代を要求する。山岳部時代だったら「まだ、まだ!」と声が掛かるぞ。その上、スノーシューの後ろを踏みつけるのが面白いのか、振り返ると「ニカッ」と笑う。段丘の上の県道まで踏み固める。これでダリと同様な足形態を持つカミサンでも散歩出来るだろう。

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