再び東の進化人の都へ

昨日から1泊で再び東の進化人の都へ。土曜日とあってバスの着いた新宿は凄い数の人・人・人。駅周辺に1時間もいれば我が町の人口くらいの人を観察出来る。ムスコが小さい時に新宿に連れて行ったことがある。礼儀正しいムスコは田舎の習慣に従ってすれ違う人々全てに「こんにちは!」と挨拶しながら「東京は疲れるね」と言ったものだ。

さて今回の上京はドクトルの新しい店の改装アイデアをシェフを交えて具体化することである。北千住に昭和37年から続く『純喫茶』で、かつて映画『ノルウェーの森』の撮影にも使われた店をイタリアン・ダイニングに変身させようという面白いテーマである。

若いシェフに料理のコンセプトを聞きながら、イメージを作り上げていく。内装は昭和レトロそのもので、ワタクシが高校生の頃まであった正しい純喫茶である。但し厨房は既に最新のものに取り替えられ、毎晩生のジャズバンドが入る為の音響・映像設備も凝ったものが入っている。勿論トイレも最新設備となっている。でもって、現在ガラス張りのお店の正面を思い切って前面鉄板で塞ぎ、ガラスのドアを木のドアに取り替えることを提案する。木の重厚なドアを開けたら今では作れないような昭和レトロの異空間へ、というコンセプトである。若いシェフ達も大いに賛成してくれる。また純喫茶用の椅子やテーブルも食事に向いたもう少し背の高い物と交換、ついでに昭和レトロ風の店名も変えることにする。診察を終えたドクトルもやって来てOKが出る。

さてお店の改装計画の話しが決まったと思ったら、せっかちなドクトルが「じゃ、行こう」と言う。「何処へ」の問いに、「モツ焼き!」。ハハハ、ワタクシとドクトルの酒にはモツ焼きが必需なのである。おまけに「本日は美女同伴である」とのたまう。で、現れたのは八頭身美人のリョウコさん。ワタクシの大学のう〜んと後輩で、ラジオパーソナリティーやMC、ナレーターをやっていて、以前南青山のジャズ・バーで会っている。
着いたのは三ノ輪の『勘助』という、何でも霞ヶ関を辞めてモツ焼き屋になったという一癖ありそうな大将と美人女将二人でやっているカウンターだけのモツ焼屋。焼酎のホッピー割りで乾杯。注文ごとに切り分けて串に刺して焼いてくれるガツやレバーに舌鼓。煮込みや豚耳も勿論旨い!。それにしてもドクトルの嗅覚にはいつも驚かされる。よくもまああちこちの旨いモツ焼きを探してくるものだ。リョウコさんに昔の学生食堂の掛け蕎麦が30円で、一日に何杯も食べた話しなんぞしながら、1時間ほどで切り上げ、昭和レトロのお店に戻る。

今日はボーカルとピアノとベースが入っている。 ここでも相変わらず大食いなドクトルに付き合って、創作イタリアンを強炭酸ハイボールと共に食するが、どういうわけかハイボールが途中で『どなん』に代わって・・・たしか、その日のうちに湯島近くのホテルに入ったような記憶が・・・

今朝はちょっと寝坊して06時に目覚める。8階なんぞという高所では未進化人の眠りは浅い。息が『どなん』臭い。ゆっくり浸かってとはいえない狭い風呂だが、30分ほど浸かりながら熱いシャワーを頭から浴びる。下に下りて焼きたてパンとコーヒー、ジュースにスープにゆで卵の朝食を摂る。最近のホテルの朝食バイキングは何処に泊まっても同じようなメニューで美味くはない。従って最近はB&Bに泊まることが多い。このメニューで十分である。チェックアウト・タイムの10時まで改装に関するアイデアを整理してから新宿へ出て、T君と1年ぶりくらいで会う。元気そうでひとまず安心する。T君のことはいずれまた書く。

16時半頃、中央高速の明野あたりから見えた赤岳の頂上で何かが光っている。頂上小屋の窓が太陽の光を反射してでもいたのだろうか。不思議な光景であった。
さて今やっている仕事を早く終わらせ今週末か来週早々には鉄板の壁のイメージを固めて上京、深川の鉄工所にでも話しを持ち込もうと思う。暫くは進化人と付き合わねばならないようだ。あぁ、薪割がまたずれ込みそうだ。

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あっちへこっちへ

夜半までの大雨もやっと止み快晴となる。高校の美術部に所属しているムスメが家に持ち帰って描いていた60号の油絵がまだ乾いていないのだが、展覧会に出すために学校に持って行かねばならぬと言う。混んだ通学列車に乗せるわけにもいかず、車に積んで06時40分に家を出る。昨夜までの大雨は山では雪だったようで甲斐駒の北面が白くなっている。初雪だろう。7時半に高校に着き、ムスメと絵を下ろしてとんぼ返り。行きはそれほど混んでいなかったが帰りはさすがに通勤の車で混んでいる。何だか自分も清く正しいサラリーマンになったような気がしないでもない。
一度自宅に寄ってから、今度はマサヒコさんの新築邸へ納めるステンドを積んで隣村へ。ささっと取り付け完了する。マサヒコさんが喜んでくれる。
帰り道お猿さんに会う。我が家周辺には居ないが、マサヒコさん宅の裏山には沢山いる。先だってこの道を通った時には両脇に1本づつ、口に1本トウモロコシを咥えたお猿さんに出会った。からかってクラクションを鳴らしたら口に咥えた1本を落とし、両脇のは抱えたまま二足歩行でヒョコヒョコと逃げて行った。ああいうユーモラスな格好を見てしまうと猟師も鉄砲で撃つ気にならないのも頷ける。
朝方は雲が掛かっていた八ヶ岳も姿を現す。赤岳や阿弥陀にも初雪が降ったようだ。
10時半に家に帰り、今度はむさい頭のムスコを連れて茅野の床屋へ行くが混んでいるので諏訪まで足を伸ばす。床屋というのはどうも好きになれない。昔、岩登り中の事故で首の骨を折ってから髪の毛をそっと触られるとビリビリ電気が走るような痛みが出るようになり、それ以来嫌いになった。それに田舎の床屋というのはどうも尋問好きである。「名前は」「出生地は」「現住所は」「仕事は」「儲かるか」「子供は何人か」等々警察並である。おまけにある床屋なんぞは「ワタシは禿げるか?」という切実なる質問に対し、人の頭を散々いじくり回したあげく「頭皮が柔らかいから絶対に禿げぬ」と断言したのに数年後には禿はじめた。ま、おかげで床屋なんぞに無駄なお金をつぎ込んで尋問されることなく、カミサンにバリカンでシャッと刈ってもらえるようになったのは人類として大きな進化であったわけであるが・・・
待つ間に近くの本屋を覗く。ケシカラヌことに諏訪平では一番大きな本屋だというのにその殆どが雑誌である。おまけに文庫本は著者ごとに分類されておらず、また各出版社の本がランダムにおかれているので欲しい本を探しようがない。どうしてこんな馬鹿な並べ方をするのだろうと暫し考えるが、考える時間もカンレキにはもったいないのでやめる。そこにはきっと深〜ぃわけがあるのだろう・・・と思うことにしてamazonに注文することにする。カンレキだってnetで武装しているのだ。
ムスコの床屋も終わり、ファミレスのステーキ屋に入る。ランチ・セットを頼むが、サラダやカレーやスープやデザートがバイキング形式となっていてついつい食べ過ぎる。このバイキング形式=食べ過ぎというのには幼少の昭和30年代に何と帝国ホテルのバイキングでの切ない思い出というかトラウマが関係しているのだが・・・いずれ書く。帰りにムスコがBOOK OFFに寄りたいというので一昨日に続き寄る。一昨日迷って買わなかった105円文庫3冊を購入する。
やれやれ、今日は朝から走り回って疲れた。明日は東の進化人の住む都に昼までに行かねばならぬ。全く走ってばかりである。

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アリとキリギリス

キリギリスは毎年のことだが、秋になってストーブを焚く時期になると忙しい。今年は5月に少し割っておいたのだが、その量では到底この冬を越せはしない。そんなことは端から分かってはいるのだが、暑い時期に薪割なんぞ出来るか、というのがキリギリスの性格だから致し方ない。今年は健康的に全て斧で割るつもりであったが、ここにきて仕事も忙しいので健康にはちょっと目をつぶってもらって薪割機を使う。
エンジン音がうるさいのだが、それにも目をつぶってもらう。浪人中のムスコにも手伝わせる。
ところでムスコだが、将来はジャズ・ミュージシャンを夢見て取り敢えず某芸術大学を狙っていたのだが、ひょんなことからムスコの演奏CDを聴いた彼が最も尊敬するジャズ・ミュージシャンに認められて近々上京修行することとなった。そんなわけで今年が最後の薪割手伝いとなりそうなのでこき使う。2日で一山、3ヶ月分の薪を積み上げることが出来た。あと一山作らなければ冬を越せない。来年の冬の分の薪用原木も集めてあるのだが、キリギリスはおそらく、多分、きっと今冬分しか割りはしないのである。
その点、ムスコはアリである。何でも真面目にコツコツやる。小学校から帰ったら先ず宿題をやっていた。お年玉や何かのお祝いで頂いたお金もちゃんと貯めていた。ワタシとは正反対のオメデタイ奴だ。しかし、アリならキリギリスを見て「決してああなってはいけない。ワタシは堅実な生活を目指して公務員にでもなろう。夫婦共稼ぎで子供は2人位作ろう・・・」なんて考える筈なのだが、ジャズ・ミュージシャンを目指すとはアリはアリでもきっと出来損ないアリか、不良アリなのだろう。ま、頑張ってくれ。

午後は雨となり諏訪の町に買い物に下る。1週間分の食材の買い出しを終え、帰りに茅野のBOOK OFFに寄るが人口の少ない田舎町のこと、105円コーナーの文庫本の変動はあまりない。4冊だけ買う。

隣村のマサヒコさんの新築邸に入れるステンドの磨きも終わり、夜は富士見の町にタッチャンが開いた喫茶店のドアの型紙作り。

 

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バジル・ソース

棟梁のシノブくんがバジルを届けてくれる。軽トラの荷台に一抱えを積んであるのだが、あたり一面食欲をそそうよい匂いが立ちこめる。午後はバジル・ソースを作らねば。

午後はカミサンや子供達が葉っぱをむしる。夜、ミキサーにバジルの葉、オリーブ油、刻みニンニク、パルメザン・チーズと松の実の代わりにクルミを刻んだものを入れてスイッチ・オン。バジルの匂いにオリーブ油やニンニクの匂いが強烈でだんだん気持ち悪くなる。明日は絶対にバジル料理は遠慮したい。

4人前くらいづづに分けてラップしてストッカーへ。この先1年分くらいはできただろうか。

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ジコウボウ

夕方のダリ散歩に出る。ダリがおしっこをしている50cmほど先にジコウボウが出ていた。いつの間にかキノコの季節になったようだ。散歩の後、キノコ探しには何の役にも立たないダリを小屋に入れてから庭のバケツを持って林を歩く。ある、あるで、あっと言う間にバケツ1杯採れる。ジコウボウの走りとヌメリの少ない種類(アカジコウとも違うのだが)のジコウボウのちょっと開きすぎが点々と生えている。今年はマツタケが大不作のようだが、ジコウボウの本格的な時期はこれから。今年はどうだろう。

 

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