出払い

本日は村の出払い。朝8時に鋤簾(ジョレン)を持って集落センターに集合し、軽トラックに分乗して帳場へ。我が常会の秋の帳場は構造改善された畑地の真ん中の1Km弱の砂利道の水切りと側溝の泥上げ。行ってみると特に荒れた箇所もなく30分程であっけなく終わってしまう。缶コーヒーを飲んで休憩し、9時には終了。11時半から集落センターで常会の来年度の『役決め』と懇親会だが、今回私はその準備当番である。9時半にフミアキさんとヨシジさん、デイビス・ユミさんとクボタさんと車で農協センターへ食料買い出し。常会28名分の宴会食料を買い込む。刺身盛り合わせ、鶏の唐揚げ、ピザ、助六寿司、酢豚、漬け物、乾き物、大福、ミカン、ビール4箱に酒に焼酎にジュース類、汁用の野菜や肉とカート4台分山盛りで5万数千円分を買い込む。中山間補助金とかいう農業振興用のお金がどんどん入ってくるおかしな仕組みがあるので、常会の貯金は100万を超えていて、どんどん使わねばならないらしい。食べたい物をどんどん買えと言われるのだが、そうそう食えるものではない。集落センターに戻ると、机をセットしてから汁作り。大鍋で大根、人参、ネギ、キノコ、豆腐、豚肉の醤油味の汁を作り終えた頃に常会のメンバーが集まる。先ず来年の『役』を決める。『役』は全部で14ある。例えば常会長、衛生班長、公民館班長等々である。28軒もあるので計算上は一つの役をやれば同じ役は28年回ってこないことになる。私は来年は無役となる。『役決め』が終われば懇親会。腹一杯飲んで食べて14時頃に「今日は台風17号接近中につき早めに切り上げよう」と例年より早めに終了。使ったコップや皿や鍋を洗って15時過ぎには余った料理やビールをもらって帰宅。

大型の台風17号は直撃コースに当たったが、雨は酷いが風は大したことない。22時現在、台風の中心は通過したようだが増水した川はゴーゴーと凄い勢いで流れているが、もう慣れっこになっている。あまり慣れてはいけないのだが、かといって起きていても仕方ないので何時も寝てしまう。それにしても台風というのはたいてい夜くる。困ったものである。

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日向山

隣村のナカシンデンさん母子と日向山に行く。娘さんのエコちゃんは金沢美大2年で漆工芸をやっているのだが、作品展に出品した作品に注文が入り、根を詰めて作っていたので大分煮詰まってしまい、気分転換に山にでも登りたいと昨日帰省した由。こちらも学校登山に続く上京・取り付けで疲れていて、それならば日向山にノンビリ登り、頂上で景色を楽しみながらコーヒーでも飲もうということになった訳である。今日は朝から快晴。家から30分ほどの登山口に8時半頃に着き、ノンビリとおしゃべりをしながら登る。頂上まではずっと樹林帯であるが、時々木の間越しに富士山や鳳凰三山、八ヶ岳が見える。10時過ぎに頂上に着くと一気に北側の景色が広がる。粗い白砂と奇岩の展望に、初めてのナカシンデン母子が歓声をあげる。

頂上奇岩帯と八ヶ岳

富士山

甲斐駒

頂上砂地

一度砂の斜面を下ってから登り返し、不動明王の小さな祠まで行く。ここまで来ると頂上からは見えない富士山や鳳凰三山もよく見える。コーヒーを淹れ、パンとチーズとサラミとプルーンの昼食。エコちゃんの金沢土産の茶菓子にもう一杯コーヒーを淹れる。360度の景色の下、金沢の茶菓子で飲むコーヒーは誠に贅沢である。食べたり飲んだり、しゃべったり写真を撮ったりと2時間近くも頂上でノンビリしてから、時々カメラを出しては写真を撮りながらノンビリ下り、2時過ぎに家に帰って来る。

この日向山は家から登山口まで車で30分程で行け、頂上までの標高差は500m弱。ゆっくり登っても1時間半程で登れるので登山というよりはハイキングであるが、朝起きて天気が良いからと、ちょっと登るには丁度良いし、何と言っても白砂と奇岩、甲斐駒や富士や八ヶ岳の景色が素晴らしい。頂上でコーヒーでも淹れてまったりするには最高の山である。従ってもう何回も登っているのだが、冬も春も紅葉シーズンもそれぞれ素晴らしい。ただ難を言えば最近は登山者が急増したこと。今日はウィークデーで7〜8組に出会っただけだが、数年前の紅葉シーズンの日曜日、早朝から子供達と行った時には駐車場にまだ数台だった車が下山時には何と100台近くもの車が林道沿いにずっと下まで連なって駐車していてたまげたことがある。首都圏はもとより静岡や、はては関西ナンバーまでいた。槍ヶ岳山荘から穂先まで4時間の渋滞の時代である。まったりコーヒーを飲めるのもいつまでのことやらである。以前、この話を棟梁のシノブ君にしたところ「それだ!天気の良い日曜日に頂上でカップ麺やビールを売ったら儲かりますよ!」とのこと。えーっとビール1人3ケース運び上げて500円×72とカップ麺が・・・

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取り付け完了

今日は湯島の『倭旬』に取り付け木枠を作ってくれた棟梁のシノブ君と朝6時に出発。朝から激しい雨。途中2カ所の事故渋滞を運良く潜りぬけ、8時半過ぎに到着。シノブ君が手際よく現場合わせの木脇を組んでくれる。さすが棟梁。昼過ぎにはほぼ取り付け完了となる。心配した光量(中に仕込んだ蛍光灯の光量が日本料理屋さんにどの程度が適量か不安だった)も適量でホッとする。また『海』というとどうしても『青色』を使いたくなるのだが、日本料理屋さんに『青』や『ブルー』ではちょっと重すぎると感じ、『緑』や『グリーン』系を多用したのだが、ほぼイメージ通りに発色してくれた。

 

取り付けが終わって眺めていたご主人が「魚が泳いでいる」とガラスを指さす。なるほど気付かなかったが本当に魚が泳いでいた。不思議なこともあるものだ。

また、作るに当たってプレッシャーを掛けてはいけないと知らせずにおいてくれたとのことだが、お店は丁度明日から開店5周年記念で樽酒を振る舞うことになっていて、丁度間に合って良かったと喜んでくれる。

相変わらず激しい雨の中を戻るが、笹子トンネルを越えたら雨も上がり、南アルプスのシルエットが薄墨模様に浮かび、得も言われぬ美しさだった。

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学校登山3 編笠山

今日は地元小学校の編笠山学校登山である。昨日までの好天から一変、朝から雨模様。04時に起きて天気図やNetで雨雲の予想を見る。朝方8時過ぎまで雨雲が掛かるが以後は抜けそうである。5時頃にガイド仲間のコウイチさんから電話で登山の可否の相談を受け「大丈夫だろう」と返事。集合した観音平ではショボショボと降っていた。7時過ぎに児童73名と教員・ボランティア父兄・ガイド3名で出発。ショボショボ降ってはいるが樹林帯でたいして濡れないし、涼しくて汗もかかずに済む。8時頃には雨もあがる。11時頃頂上着。今期3度目の編笠山頂である。ガスって周囲の山は見えない。昼食後、青年小屋には下らずにピストンで押手川へ下る。嫌な下りだ。もう午後なのに結構な数の登山者とすれ違う。急登で登山者に道を譲っても100m以上の小学生の列。小学生に「こんにちは」「後ちょっと」と言われては恨めしそうな顔でハァーハァーと申し訳ない。昼食時にコウイチさんから15日からの連休に槍に行った時の写真を見せてもらうが、槍ヶ岳山荘から頂上まで人の列が続いていた。頂上まで4時間の渋滞であったとのこと。誠に恐ろしい時代となったものである。
まあまあ順調に押手川、雲海から富士見平経由で下山。15時過ぎに観音平へ戻って来る。怪我人もなく無事今シーズンの学校登山を全て終えることが出来た。

帰りに『鹿の湯』に浸かった後、シノブ君の仕事場に寄る。ステンドの取り付け木枠を妙齢の美女チアキチャンが作っていた。栗材を使った豪気な木枠である。明後日、上手く取り付けられると良いのだが、大がかりな工事となりそうだ。

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全く便利な世の中である

netで注文しておいた今度の仕事の取り付けに使うアクリル板が昨日届き、スリム型蛍光ランプが宅急便で今日届く。全く便利な世の中になったものである。netで買い物が出来ない時代はどうやっていたのだろうかと、ついこの間のことなのにもう忘れている。建材屋に走り、電気屋でカタログを見せてもらいながら注文していたのだろう。店舗の少ない田舎暮らしにとっては誠にありがたいことであるが、反面この小さな町の駅前商店街もシャッター商店街となってしまった。netや車のないお年寄り世帯にとっては全く暮らしにくい世の中でもある。後10年、20年経った時、世の中はもっと変わっていて年老いた自分はきっと不便な生活をしているのだろうと思うとちょっと複雑である。

稲が頭を垂れている。ソバの花も散り始めた。


明日は八ヶ岳の南端、写真の一番右側の編笠山に(2524m)75名の小学生を連れて登らねばならない。この便利な時代に全くご苦労なことであると、某クンに言われた。

夕方、タカシクンが「これでも食べて疲れを取れや」と沢山のトマトとゴーヤを持って来てくれる。『便利な世の中』ではなく、全く有り難いことである。

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