庭のホタルブクロが咲いた。そろそろ蛍の時期だと思っていたら、夜数匹が庭先の川に沿って飛んでいた。
気象庁が関東甲信越の梅雨明けを発表。暑い夏になりそうだ。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

歯医者 続き

歯医者で歯石を削られながら思い出したことを書こうと思っていて、タバスコからシノブ君の話しに逸れてしまった。

もう7〜8年前まで、駅前の大丸屋という3階だか4階建ての洋品屋のビルの一角に小さな煙草屋があった。幅1間ほどでウナギの寝床のような細長いスペースの両側に煙草棚があり、その片側の煙草棚の下に設えた机に向かっていつもピッとアイロンの当たったもんぺと甚平風の丈の短い着物(恥ずかしながら本当の名称は知らぬ)を着たお爺さんが何時も何か書き物をしながら店番をしていた。一見井伏鱒二風の容貌で(故井伏鱒二氏の別荘が前の家の近くにあり、ヤマメやイワナを釣ってはよく届けた。朝の10時頃に届けに行くと、朝食からステーキで、何回かご相伴にあずかったものである)お歳にしては随分と背が高く、立派な体格の人であった。いつも何を書いているのかと聞いたところ、「井上清の『日本の歴史』を書き写しているのさ。どうも儂が習った歴史とは違ってな」と言う。「この歳だと書かないと覚えられなくてな」とも言う。それにしても朝から夕方まで毎日である。それ以来友達のように可愛がってくれて、煙草を吸いながら富士見の昔話をしてくれた。夕方になると隣の隣の飲み屋の小上がりに正座して、懐から出した文庫本を読みながら一品と二合徳利を前に一人飲む姿が格好良かった。

ある時、富士見の名士?が集まって昔の町長の米寿だかのお祝いの宴会があった。私は 当時地元の漁業協同組合の専務理事をやっていて呼ばれたように思う。長々と続いた祝辞が終わって乾杯が始まろうという頃にこの大丸屋のお爺さんが入って来て隣に座るなり「君もまだ若いなあ。お祝いはなぁ、下らん祝辞が長いに決まっているだろう。だから乾杯に合わせてくりゃあいいのさ ウフフ」と笑う。宴会が始まり隣の席にいた婦人町議が気を利かせてお爺さんに豆腐や煮物を取り皿に取って渡したら「馬鹿もの。ジジイと思いやがって。宴会じゃ肉や魚を食うもんだ」と一喝する。「今、幾つ」と聞いたら「儂は90じゃ。それでも儂の歯は入れ歯じゃないぞ。全部自前だ」と言う。毎日きちんと磨いているんだと言ったら「人間そんなことするからヤワになるんじゃ。儂は毎日煙草でコーチング(コーティングではない)して、酒で消毒してるから強いんじゃ。尤もおなごにキッスしようとすると嫌がられるがのう ウフフ」と笑う。鶏の唐揚げだのエビチリだの刺身だの寿司だの片っ端から食べて日本酒を旨そうに飲んで1時間もしないうちにサッと帰って行った。とにかく格好良かった。
それから数年して93歳で亡くなったが、フッと思い出す。田舎は侮れない。ああいう爺さんになりたいと思うが、毎日歯を磨いていたからヤワになってしまって、もう自前の歯ではなくなりそうだ。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

歯医者

昨夜の和歌山での震度5強の地震、今年から姪っ子が和歌山でカーネーションと梅とミカン農家で百姓をやっているので心配したが直ぐに無事との連絡。東北・新潟・松本・和歌山と至る所で揺れだしている。震度5といったら3.11の東北地震以前だったら大騒ぎだがもうあまり驚かなくなっていることが不安。

昨日東京から帰って来てからこの間の疲れが出たのか眠くて仕方ない。今朝起きたら左肩が五十肩となっていた。痛くて腕が上がらない。昨夜窓を閉め忘れて寝てしまったので冷えたせいもある。夕方、学校の検診で虫歯があると言われた娘と共に、意を決して歯医者に行く。もう1年以上前から左上奥から3番目の歯が浮いたような感じがして、固い物を噛むと痛むようになっていた。歯医者と相談して出来るだけ抜かぬようにしてきたのだが、最近は疲れたり酒を飲み過ぎるとますます浮くようになり、左側では噛めなくなっている。レントゲンを見て医者は「もう限界ですな。抜いて両側の歯を固めてその間に入れましょう」と言う。取り敢えず今日は歯石をきれいにして来週だか再来週抜くこととなる。人工歯が入る?それって入れ歯?差し歯?まあ来年は還暦だから・・・
娘は虫歯ではないとのことで歯石を取ったのみ。

夜、棟梁のシノブ君が「はい、プレゼント」といって包みを持ってきてくれる。何とタバスコの詰め合わせ。

辛い物好きの我が家のタバスコの消費量を知っての有り難いプレゼントである。弁当用のも入っていて息子も喜ぶ。しかしタバスコの詰め合わせとはなかなか面白い発想である。シノブ君とビールを飲みつつ世相を語る。
棟梁のシノブ君は青森の三沢出身。神奈川で救助犬の訓練士をやっていたのだが、20数年前に八ヶ岳に登りに来てそのままこの地に居着いてしまい、その当時からの付き合い。大工の親方のところで7〜8年修行してから独立した。10歳年下なものだから弟のように思っている。もっともこちらが頼りないので彼もそう思っているかもしれない。とにかくバイタリティーに富んでいて、無理なことでも何とかしてしまう。彼を慕って何年も東京の若い連中が3〜4名合宿生活のようにして弟子入りしていたこともある。「新しい家を造る時には俺が作りますから」と言っていて、親父と同居することになった時に今の家を造ってくれた。その当時親父はあちこちにガンを抱えていて、ひょっとすると車椅子生活になるかもしれないと考え、廊下やドア寸法を1mにと言ったら「そんな面倒な寸法は駄目。4尺にしましょう」と我が家のドアや廊下は4尺=120cmとなった。ついでにトイレや風呂も大きく、トイレは2畳以上、風呂は4畳以上あり、車椅子でも楽々回転出来る。親父のガンが両足に転移して本当に車椅子になった時には親父が喜んで廊下を暴走族の如く走り回っていた。
面白いことや食べることに対する感性 、世の中に対する斜めからの見方、喧嘩っぱやいところが似通っているようだ。我が家では「困った時のシノブ君」で、やはりちゃんと足を向けて寝ていない。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

上京

昨日は意を決して進化人の本拠地、南青山にステンドグラスの取り付けに行く。昼過ぎに南青山の現場近くに到着するも近所の水道工事の為に現場まで車では入れぬとガードマンに止められる。そうは言われてもこのキチガイじみた暑さのなか、ステンド2枚が入った梱包や取り付け道具を離れた駐車場からは運べぬと駄々をこねたら「外苑西通りの現場近くに工事用のダンプが停めてあり、そこにもガードマンがいるのでそこに停めても良い」と言ってくれる。車を廻すとそちらのガードマン氏「私が責任を持って見張ります」と頼もしく敬礼までされる。さて取り付けであるが1階入り口のドアーには問題なく取り付け終わる。

暑い。既にシャツは絞れるほどの汗でパンツまで濡れている。次は2階のドア−。いざ入れようとしたら左右は丁度だが高さが全然足りぬ。計ったら高さが5cmも足りない。1階・2階とも同サイズと聞いていたのだがどうにもならぬ。設計士さんに連絡。設計士さんから工務店へ連絡。工務店から問い合わせ。設計士さんから「工務店の方でドアーを直す」との連絡。やれやれである。

このバーのオーナーは昔、北千住にステンドを入れてくれたビルのオーナー でもあり、そちらを貸し出すにあたってステンドを外してこのバーの2階から3階への階段室にそのステンドを設置してくれていた。西日が入る好位置で北千住のビルよりこちらの方が合う。「バッと派手なデザインを」と依頼されて普段使わないような色ガラスを使った作品だ。

夕方にオーナーや設計士さんと店で待ち合わせたので一旦近くのホテルに入り、水のシャワーを浴び身体を冷やす。余りの暑さに水分をとり続けたのにオシッコも出ない。こんな所で思考、いや生きていけること自体凄いことだ。だいいち大きく深呼吸しても酸素が薄い。八ヶ岳の家は標高1200m近くだから東京よりは酸素が薄いはずだが、どう考えても東京の方が酸素が薄い。進化人は暑さだけでなく低酸素にも耐えられるよう進化しているのだ。

夕方、少しは涼しくなりバーに戻る。オーナーのIさんや設計士のクルハラさん等に会い乾杯。あれこれバーの改良すべき点を話し合いながらバーの1階と2階を往き来。ビール、スパークリング・ワイン、ワイン、ハイボール、日本酒等々を様々な肴と共に流し込み、水分補給が延々と続く。24時頃、もの凄い勢いで雷雨が来るが25時頃には収まり解散となる。

今朝は何時も通り5時には目覚める。酒はちゃんと抜けて快調な朝だが、散歩するにはもう暑い。シャワーを浴びて本を読みながらレストランの開く7時を待つ。きっちりと朝食を摂り、8時にホテルを出る。途中調布で高速を下り、多磨墓地にある両親の墓参り。 まだ9時前だというのに凄い暑さだ。墓を清めようと水くみに行くがヤブ蚊の大群に襲われる。線香を忘れてタバコで代用。一路八ヶ岳を目指す。

中央道は観光バスが沢山走っている。途中のPAでトイレに入り小用を足して出ようとするとドドッとおばさん軍団が乱入してくる。確かに男子用トイレに入ったのだが・・・おまけに出入り口付近はおばさん軍団がたむろしていて出られない。「ここは出入り口。邪魔!」と言うと「うるさいわねー!」と反撃される。「無礼者!」と叫んでやっと脱出口を確保。イヤハヤである。進化人達の住み処には当分近付きたくない。

帰り着いた八ヶ岳や甲斐駒はもう夏の姿であった。
来週からは中学校の1泊 八ヶ岳登山が2回と小学校の日帰り登山のガイドが続く。トレーニングせねば。

 

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個

猛暑に地震に雷雨

今朝も朝から暑い。子供達を送ってから仕事をしていたら、8時16分に松本を中心として震度5強の地震。ドンと突き上げるような揺れがきた。その5分後にも今度はユラユラという揺れがきた。ここら辺では震度1〜2のようだがもっと揺れたように感じた。松本市内ではガラスが割れたり塀が倒れたり瓦が落ちた。11人が怪我したようだ。電車は中央線を始めとして在来線が午前中運休となった。東京の友人が心配して次々と電話をくれるが震度1〜2だと言うと拍子抜けした様子。こちらから猛暑のお見舞いを述べる。
13時頃、今度はいきなりゴロゴロと雷が鳴ったと思ったらいきなりバケツをひっくり返したように降り出す。20分くらいもの凄い勢いで降ったかと思ったら急に止む。まるでスコールである。熱帯だか亜熱帯のようだ。猛暑に地震に雷雨、この夏が思いやられる。

夕方、ダリ散歩に出る。両側を林に囲まれた散歩道に入ると冷やっとする。

山椒の実は忙しさに採る時期を逸して実が入り過ぎてしまった。佃煮は諦めて秋まで採らずにおいて、実が赤くなった頃に採って粉山椒を作ることにしよう。

20時過ぎに息子から「2時間遅れで動いた電車に乗ったが茅野駅で止まったままで、何時動くか駅員も分からないと言っている」との連絡。茅野駅まで迎えに行く。終日ダイヤが乱れているようだ。しとしと降っていて気温も漸く20℃になり涼しい。

カテゴリー: 未分類 | コメント / トラックバック: 0個