棟上げ

昨日は我が家を建ててくれた八ヶ岳住宅工房が手がける家の棟上げを手伝いに行ってきました。今回の家は甲斐駒ヶ岳を正面に望む見晴らしの良い土地に、16坪・ロフト付きというこぢんまりとした住宅ですが、何時ものように赤松の太い梁をふんだんに使った八ヶ岳住宅工房らしい家です。八ヶ岳住宅工房は原木の太い丸太を買い付けて自然乾燥させた後に挽いて組むという、伝統工法の木組みの家造りをしています。ですから今様のプレカットではなく、墨付けから行います。今回は普段八ヶ岳住宅工房で家具作りを担当している妙齢の女性、千晶ちゃんが初めて木組みを刻んだ家でした。天気にも恵まれて順調に進み、午後3時には棟も上がり、夕方からは棟梁の家でお祝いの酒宴となりました。ステンドグラスは家の中での仕事ですので、たまにこういう外での仕事は楽しくて仕方ありませんでした。

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低温注意報

日本海側に大雪をもたらした寒波の到来はこちらでは大した降りとはならず、14〜15cm程度積もっただけでした。ただここ10日程は毎朝-10℃〜−15℃が続いていて、連日低温注意報が出ています。道路に積もった雪を放っておくと凍りついてしまうので、今朝は今シーズン始めて除雪機を使い、駐車スペースと県道に出るまでの町道、ちょっと離れた友人の家までを2時間ほどかけて除雪しました。ダリは9歳ですから人間でいえばもう還暦近いのですが、やはり雪が好きです。狐や鹿の足跡を辿ってそこら中走り回っていました。人間様も雪が積もると嬉しくなり、今週は山スキーにでもと思っています。

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どんど焼き

今夜は私の住んでいる集落の「どんど焼き」でした。この地方の「どんど焼き」は唐松三本を中心として作った三角の櫓に切羽やマメガラを積め、周りを茅や青樹の葉で飾った円錐型に正月の松飾り・注連縄・書き初めなどを付けて燃やす小正月の行事で、無病息災・五穀豊穣を願うものです。暮れから役員が材料集めなどをしておいて、毎年成人式の一週間前に皆が集まり半日がかりで造ります。私の集落のはクレーンも使って作る大規模なものです。

そして「どんど焼き」が大体燃え尽きた頃に「厄投げ」があります。我が家の今年の「頂き物」はでした。

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−15℃

昨日、今朝と冷え込みました。温度計を見るのを忘れていたのですが、直ぐ近くの友人の家の最低気温計は−15℃となっていました。家の横を流れる川の堰堤が凍り始めています。寒い日が続くと堰堤全体が凍り付きます。氷の形が毎日変わって見飽きないものです。

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伊藤礼さん

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。(寝正月をしていました)

さて昨夕、ひょっこり伊藤礼氏が訪ねて下さいました。伊藤礼氏は英文学者で翻訳家、そしてエッセイスト。敢えて付け足せば文芸評論家・小説家の伊藤整氏の次男で、御年77歳。私の高校の先輩でもあります。1月2日に車で東京を出て、浜松経由で南信州の「秋葉古道」周辺でこの時期に行われる国指定重要無形民俗文化財「花祭り」を幾つかご覧になっての帰途に寄って下さいました。このお祭りは夜中まで続くとのことで、ワゴン車に布団を積んで仮眠を取りながらの旅で、散々大病を患われた七十七翁とは思えぬ元気さでした。夕食後は「花祭り」の様々なお話しを聞くことが出来ました。同じ長野県と言っても縦に長い県のこと、このような国指定重要無形民族文化財が南信に残っていることすら知りませんでした。

また、今日は伊藤礼氏が学生時代に療養した「旧富士見高原療養所」を訪ねました。当時は「死の病」だった結核病のサナトリウムで、その病棟の一棟が保存されています。丁度伊藤礼氏が使っていた病室や畳のベッドもあり、旧富士見高原療養所資料館長の荒川じんぺい氏が寒い中、ずっと説明して下さりました。ここで療養していた竹久夢二・堀辰雄・横溝正史・呉清源・伊藤礼・岸田衿子等々、多くの文人の資料や写真も展示されています。この建物は老朽化の為、来年3月には解体された後、床材や壁材、階段などを生かした形で病室が再現保存されるとのことでした。

伊藤礼氏の著作について。「伊藤整氏奮闘の生涯」「伊藤整氏こいぶみ往来」「狸ビール」「まちがいつづき」「パチリの人」「こぐこぐ自転車」「自転車ぎこぎこ」、その他翻訳が多数あります。「狸ビール」で講談社エッセイ賞を受賞されていますが、その洒脱な文章の面白いこと。「伊藤整氏奮闘の生涯」「伊藤整氏こいぶみ往来」では故伊藤整氏の人間像が、「狸ビール」は鉄砲撃ちをしていた頃の話し、「パチリの人」は文壇囲碁クラブの面々と中国各地で現地の人々と囲碁の対戦をして回る話し。そして「こぐこぐ自転車」と「自転車ぎこぎこ」は定年間近になってから乗り始めた自転車にどんどんのめり込んで?各地をツーリングするお話しで、これを読むと今直ぐにでも自転車に乗りたくなる本。そして年内にはもう一冊自転車ものが出版されるとのことで、今から楽しみです。楽しい二日間をありがとうございました。

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