う、腕が・・・

昨日午後5時20分頃、ベッドに寝転がっていて、特に何をした訳でもないのだが突然右腕が肩の付け根から指先まで痺れて動かなくなる。腕を動かそうにも重くて自らの意思では動かせないし、指先も全く動かない。
ヤバい!酷い脳梗塞でも起こしたか?
枕元もナースコールを押す。看護師さんが直ぐに来てくれる。
症状を説明する途中で突然指先が動くようになるが、肘から手首、手の甲まではまだ痺れている。肘から肩までの痺れは取れている。看護師さんが目を閉じて両腕を肩の高さで前に突き出す等の脳梗塞の兆候を調べるテストをやるが、脳梗塞の兆候はない。
悪いことに昨夕は日曜日とあって一般内科の当直医しかおらず、脳神経外科医はいないとのこと。「先生に診てもらいまでょうか?」と聞かれるが少し様子を見ることにする。手首から肘までは痺れているが、腕としては動かせるので特段不自由もない。夕食も美味しく、右手の箸で食べられる。
食後、こうなる前に何をしたかを細かく思い出す。
で、ひょいと思い出したのが、トイレに行き、次に洗面台で手を洗ったのだが、この時に松葉杖を両脇に挟んだまま松葉杖にもたれる格好で手を洗ったのを思い出す。松葉杖を持たずに直立した時に、意識しないとまだ半分の体重を左足に掛けられず、その癖で松葉杖のグリップを握らずに脇に挟んだ時に脇の下に結構な力が掛かったように思い出したのである。かつて山仲間が重いザックを担ぎ上げてそんなに時間も経たずして腕の痺れを訴えたことがあり、同じ症状のように思える。
8時半頃だったか、最初に症状を伝えた看護師さんとは別の夜勤の看護師さんが部屋に来たのでワタクシの推論を伝えるが、「このままでは心配でしょうし、当直医に診てもらいましょう」と連絡を取ってくれる。
日曜日の夜とあって急患も多いのか、10時近くになって女医さんが来てくれる。痺れている箇所や瞳孔や脳梗塞テストなど色々やってくれ、やはり脳梗塞ではないだろう。また脇の下の神経が急に圧迫された場合、これらの症状が出てもおかしくないだろうとのことで、取り敢えず様子を見ることになる。

夜中に何回も看護師さんが様子を見に来てくれる。今朝も3時頃に目が覚めてしまう。9時や10時に寝ているのでこれで十分なのである。右腕は相変わらず手首から肘までが痺れているが、広がった様子はない。
5時前に車椅子でコーヒーを買いに行き、部屋に戻って八ヶ岳の上にかかった雲間から太陽の光がさすのをコーヒーを飲みながら見る。

朝食前にドクトル・シラサワも看護師からのメールを見て来てくれる。やはり様子見しかなさそう。手術箇所は順調で、水曜日から全加重、土曜日退院で良いでしょうとのこと。
腕は丁度24時間たったが変化なし。ま、指先が動くので日常生活は大丈夫そうである。

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油切れ

ここ1〜2日で急速に傷口周辺の腫れも引き出してきた。

食事はまだ一日1600キロカロリーで頑張っている。ただ写真のような朝食が続くのにはいささか参っているが・・・

白身魚の煮物にホーレンソウのお浸しに卵豆腐にお麩の味噌汁に牛乳にノンカロリージャムに食パン1枚半!う〜んである。ま、そもそも洋食の朝食という用意がないのであるから、単純にご飯をパンに替え、ジャムを付けただけであるから仕方ないとガマンするしかないのである。

入院してから18日目。出される食事以外はカワダさんからの差し入れのコロッケと焼き鳥2本以外は、起き抜けの朝5時にラウンジで買う自販機のドリップコーヒーを時々ミルク・砂糖入りにする以外、1600キロカロリーで頑張っているのである。年中来てくれるカミサンが「何か持っていこうか?」と言ってくれるが、ワタクシは一度口にしたことは守るのである。嘘だけど。毎日毎日白身魚の煮るか蒸すか油っけのないムニエルが一日に二度は出るメニューに、体中の関節が油切れでギシギシしてきた感じ。

午後見舞いに来てくれたカミサンに退院に備えてビールを冷やしておくよう頼む。
ラウンジでコーヒーを飲んだあと、ハーブガーデンをカミサンと松葉杖で半周する。その後玄関で分かれた後、北病棟回りで帰室。今日は朝6時に屋上ガーデンを散歩、リハビリ後にはシャワーを浴びてとよく動いた一日である。

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今日は土曜日

今日は土曜日であるから病院もちょっとのんびりしている。
昨夜はあまり眠れずちょつと体が重い。リハビリ前に念入りにストレッチしておく。
リハビリは順調なようで「後一週間ですね」と言われるが、2/3加重の松葉杖の現状から、一週間後に片手杖程度で本当に歩けるのかなとちょつと思う。

リハビリ後に屋上庭園に行ってみる。ここにも色々なハーブや花の大きな鉢が置かれている。これはハーブ料理研究家?の萩尾さん達ボランティアのおかげであろう。最近萩尾さんとはちっとも出会わないが昔からの知り合いである。

屋上庭園にある元喫煙室の椅子に座り自販機のコーヒーを飲む。20年ほど前に親父が入院していた時によく一服しに来た場所である。当時親父が入っていた病棟の看護師さんでちょっと太めで怪力な人がいた。寝台車から病室のベッドに親父を移すのに手間取っていた数人の看護師さんを「はい、どいたどいた」と払うと、エイッとばかり彼女一人でベッドに移し替えたのには親父も笑い転げたものである。その彼女と喫煙室でよく顔を合わせたのだが、その度に自販機で缶コーヒーを買っては「ホレッ」とワタクシに向かって放り投げて奢ってくれたのである。その時の笑顔が実に絵になる人だった。

今は病院内・敷地内全てが禁煙となってしまった。
でも思うのである。死にゆく患者が最期の数ヶ月なり心おきなく煙草を楽しんだって、と。

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夏の空の元

早朝までの雨も止み夏の空となった。

朝8時半からリハビリ。1年位前から伸び切らなかった左膝がネックになっていて、松葉杖歩行時に体重を掛けると痛むが、徐々に伸ばせるようになっている。昨夕のドクトル・シラサワの診察でも今朝のリハビリでも来週末の退院は可能だろうとのこと。
リハビリから戻りシャワーを浴びることにするが、北病棟と違って南病棟のシャワー室には車椅子で入るには入口が狭く介助が必要というなんとも馬鹿な設計。介助を忙しい看護師さんに頼むのも気が引けて、頑張って松葉杖とアクロバティックな動作でシャワー室に入る。シャワーは毎日でも使えるのだが一日1600キロカロリーの体力ではチトキツく、おまけにエアコンの下で汗もかかないので一日置きにしている。
部屋に戻って窓から八ヶ岳を眺めていたら窓枠の角の方で何かが動く。よく見たら足長蜂の巣作りである。こりゃ毎日が楽しみである。

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部屋替え

朝8時半からリハビリを終えると直ぐにレントゲン。
午後は2時に部屋替えとのことで、ワタクシと相性の悪い看護師が昼過ぎに「これに荷物を載せておいて下さい」と、そこにワゴンを置いたら車椅子の邪魔になるでしょ、の場所にワゴンを置いていく。アンタは絶対に看護師には向いていないって!
で、13時40分頃に再び現れ「13時55分に来ますので待っていて下さい」と、やけに細かい時刻を言って出て行ったのだが、一向に迎えに来ない。14時20分頃になって年配の看護師さんが「あれっ、オクズミさんまだいるの!」。暫く待って件の看護師が平気な顔でやって来てやっと出発。今度は同じ3階の南病棟。こちらは旧館といった感じで長期入院患者病棟の様子で老人が多い様子。
南病棟の担当看護師に引き継ぎが終わったと思ったら「車椅子と松葉杖は北病棟の備品だから持っていきます」にさすがにワタクシもキレて「どっち向いてんじゃ!両方持って行かれたらベッドから動けないじゃないか。」南病棟の看護師は「車椅子はありますが松葉杖はこちらでは・・・」「そもそも松葉杖はリハビリから借りてるんだ!アンタがとやかく言うことじゃないだろう!」。アンタは絶対に看護師に向いていない!

部屋からは八ヶ岳が望め、下にはこの病院の名物であるハーブガーデンを見下ろせるなかなかの景色の部屋である。

南病棟の看護師に手伝ってもらい部屋の模様替え。何度か3階南病棟にも入院したがどうも使い勝手が悪い。おおよそ荷物の収納も終わったころ、シャワー室の使い方の説明を受けるが、車椅子ではドア幅が狭くて使い辛く、松葉杖でもシャワー室の椅子の配置などを看護師に頼まないと難しい感じ。こうなったら早く退院するしかない。

夕方、リハビリのワタクシの担当のモリタさんが「ちょっと遠くなったけれど松葉杖で行けます?」と様子を見に来てくれる。じゃということで実際に松葉杖で歩いてみるがトレーニングになってちょうど良い距離?
モリタさんに「こりゃ早く退院しないと」と言うと「そうですねぇ〜、今の調子なら来週末を目指しましょう」とのこと。

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