便利か不便か?

昨夜、カミサンがボイラーの『風呂自動』スイッチを入れたはずなのに風呂に湯が溜まっていない。リモコンの液晶表示にはエラー番号が出ている。取説のエラー番号を見ると『給水されていない』となっている。我が家のボイラーは『石油給湯機付風呂釜』で、風呂釜の方で『自動お湯張り・追い炊き・足し湯等』が出来、またそれとは別に給湯も出来るタイプである。蛇口を捻るとお湯は出る。ということは風呂釜の方に給水されていないこととなる。ヤバイ。今朝は-15℃であったし、昼間も零下であった。放っておいたら風呂釜や配管に残っている水が凍って破裂する可能性がある。寒いなか、外にあるボイラーを見に行く。ボイラーの下に水が垂れた後があって凍っている。ボイラー内で水漏れを起こしたようだ。真っ暗な中でヘッド・ランプの明かりを頼りにボイラーのカバーを外すのも厄介である。ボイラーの外回りをあちこち見たり、配管を触ってみたりしていたら、風呂釜からの給湯パイプがやけに冷たい。ヒーターが巻いてあるはずなのにおかしいとヒーターを辿ってみたら、電源コードが1本雪の中に埋もれている。引っ張ってみたらズルズルと雪の中からプラグが現れた。何のことはない、プラグが抜けていたのである。プラグを差して30分もしたら凍っていたパイプが溶けたのだろう、『風呂自動』も「追い炊き』も作動し始めた。ヤレヤレ、やばかった。あのままだったら破裂していただろう。しかし、11月には確実にヒーターのプラグを外壁コンセントに差して捻って固定し、指さし確認もしていたはずで、外れるはずはない。考えるに、年末に合併浄化槽の点検に来た浄化槽協会の係員がブロアーのプラグを外す際、外しにくいのでヒーターのプラグも外して後、きちんと捻って固定していなかった為、何かがコードにぶつかりでもして抜けたのであろうか。DSCF7005(変換後)

で、今朝になってボイラーのカバーのネジを外して内部を見てみたら、ボイラーの筐体の底にも少し氷が張っていて、何かのセンサーらしき物が収まった金属ケースの周りも凍っている。但し、何処から漏れたのかがどうしても分からない。取り敢えずドライヤーで氷を溶かし、スポイトとティシューで吸い取り乾かす。その後何回か『風呂自動』や『追い炊き』を作動させるが漏れている様子はない。取り敢えずこのまま様子を見ることにするが、おかげで半日つぶれてしまった。

それにしても『便利』とはなかなか『不便』なものである。前の家は手作りであったから、配管等も全て自分でやった。水回りは台所の出窓に付けた1本の不凍栓から急角度を付けて、台所・洗面所・風呂の水を屋内配管で賄った。夜寝る前に全ての蛇口を開けてから不凍栓を捻って水払いしておけば、ヒータを使わずに凍ることはなかった。トイレはくみ取り式であり、台所はガス湯沸かし器、風呂は室内用バランス窯であった。今は水洗トイレに石油ボイラー等で武装し、1階だろうと2階だろうと捻ればお湯が出るし、寝る前に水払いすることもなく至極快適であるが、ヒーター用の電気代だけで月に5〜6000円近くかかる。快適を買っているのだから仕方ないのであるが、何かちょっとしたことで不具合が生じるとえらいことになる。今回は早めに気付いたので助かったが、ヒーターになんぞ頼っていたら冬の大きな停電で家中ダウンである。車だってそうである。昔はちょっと調子が悪くなれば、キャブレターを掃除してプラグを磨き、それでも調子悪ければ引っぱたけば大抵動いた。今の車は動かないとなるといじりようもなく、車屋に運んでも基盤ごと交換である。もう30年以上の付き合いの車屋のオヤジが「もう車屋なんてちっとも面白くない。昔は車をいじれたし、部品がなければ旋盤で自分で作ったもんだ」と嘆いていたが全くである。どうもこの世の中『便利』なのか『不便』なのか分からぬ。

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