西の都へ親娘旅

一昨日から2泊でムスメと西の都へ上る。ちょっとした用事と、将来工芸家を目指したいというムスメに刺激を与えるにはよい機会とガッコウを休ませて連れていく。ワタクシも30〜35の頃はバイクを飛ばしてよく西の都に上り、毎日毎日寺や博物館、美術館を見て刺激を受けたものである。
都への350km、ムスメとしゃべりながらでいつもより近く感じる。先ずムスメをいつも可愛がり気遣って下さるJAZZ SPOTの『YAMATOYA 』さんにお土産のキノコや朝、庭で採ったアケビを届けてからホテルに入る。鴨川べりの『ホテルフジタ』が無くなって以来、二条城向かいの『京都国際ホテル』をいつも使っていたのだが、ここも年末には閉じるとのことで予約が取れず、烏丸御池の『○○ホテル』に入る。シングルを2部屋予約しておいたのだが空いているのかツイン2部屋にしてくれる。

昨月曜日が旗日だったおかげで振り替えの火曜日、美術館やギャラリーも休み。ギャラリー田澤にご挨拶に寄るが、奥様は箱根の展示会に行っておられて会えず。故タザワさんの写真を拝ませていただく。息子さんが美味しいコーヒーを淹れてくれる。ブラブラ歩いて四条河原町に出る。ワタクシのお目当ては『Book Off』。学生の多い西の都の『Book Off』は田舎とは本の数が違う。小説10冊ほどと写真集を買う。その後熊野神社近くの『YAMATOYA 』さんへ行く途中、仏像屋で曼荼羅などを見る。
『YAMATOYA』のカウンターにはアケビが飾ってあり、奥様のトヨコさんが早速スケッチした素敵なパステル画を見せてくれる。ご主人のクマシロさんが懐石料理屋さんを予約して下さっているとのことで、車で連れて行って下さる。美味しい懐石料理を御馳走になりながらムスメの進路についてアドバイスをいただく。お店に戻ってから暫く飲む。現在ムスコが使っているサックスは元々ソニー・ロリンズが使っていたものということから、沢山のレコード(お店に置いてあるだけで5000枚)の中からソニー・ロリンズのレコードを何枚も出して聴かせて下さる。やはりCDで聴くのとは違う。いい気持ちに酔い、10時頃にはホテルに戻り爆睡する。

昨17日はホテルから鴨川べりに出て、七条の京都国立博物館までプラプラ歩いていく。IMG_1983(変換後)途中曼珠沙華が咲き誇っている。信州では見かけない花であるが、昔から大好きな花である。IMG_1986(変換後)

京都国立博物館はもう20数年ぶりであるし、新館『平成知新館』は13日にオープンしたばかりで「京へのいざない」として国宝や重文がズラリ・ずらりである。IMG_2011(変換後)途中、今朝から鬼の霍乱で39度以上の熱が出たムスコに関しての電話がカミサンから入る。デング熱かと驚くがフラフラしながら行った病院で違うと言われたとのことでホッとする。国宝・重文に圧倒され、ドッと疲れがでる。博物館や美術館をゆっくり見るにはそれなりの体力・気力が必要である。四条河原町で昼食後、ホテルに戻ってシャワーを浴び、今度は藍染め作家のシオコさんのアトリエを訪ねる。シオコさんのアトリエはワタクシの処とは大違いでいつも綺麗である。何故藍染めを目指したのか、そこまでの様々な経緯を話してくれる。IMG_2013(変換後)世界で活躍するシオコさんの話しを聞けてムスメには大いなる刺激となったことと思う。また磁器作家のお嬢さんのフクさんも二人のお子さんを連れて顔を見せに来てくれる。おまけに素敵な湯飲みをプレゼントして下さる。ムスメがまだ2〜3才の頃、フクさんに散々遊んで貰ったのであるが、二人のお子さんのオカーサンをやりながら次々に大きな賞を取っているのだから凄い。
夜はまたしてもシオコさんが予約しておいて下さった天神近くの懐石料理屋さんで御馳走となる。昨夜も今夜もおんぶに抱っこの至福の時間である。クマシロさん、シオコさんに感謝!
ムスメをホテルまで送ってからパンチョのカミサンの店にちょっと寄り、3杯ばかり飲んで、良い気持ちでホテルまで歩く。

今朝は9時前にホテルをチェックアウト。車で国立近代美術館に行く。丁度『ホイッスラー展』をやっていてこれも絶対見逃せない。IMG_2016(変換後)IMG_2020(変換後)如何に広重など日本美術からの影響を受けたかを上手く展示してあり、また朝一番だったので空いていてゆっくりと鑑賞出来る。ただ8月末の小学校登山以来、仕事も忙しく、きちんと治していなかった腰痛が出だし、時々ベンチで休みながらの鑑賞である。

昼頃までゆっくり見てから帰路につくが、運転中も腰がだるい。多賀で昼食を摂り、体操するが腰の怠さは相変わらずの上、今度は眠気まで出てくる。ムスメは助手席で気持ち良さそうにオネンネ。コーヒーを飲んだりガムを噛んだり、ケムリを強制吸入したりして16時半頃にやっと帰りつく。都の帰りはいつも遊び疲れ、大抵二日酔いだったりするのだが、初めてのムスメとの二人旅でいつも以上に疲れた。田舎育ちのムスメ、これからは時々西の都に上って『日本の本物』を見て、学び・刺激を受けてくれ。

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