組世話人

ワタクシの住んでいるツボダイラ常会(集落組合=村の下部組織に『組』があり、その下に『常会』がある。ちなみにワタクシは『オオシモ組』である)の来年度の『役』(常会長、衛生班長だの公民館班長だの10程度の役があり、毎年回り持ちとなる)として『組世話人』を9月の出払い後の会議でおおせつかった。この『組世話人』というのは主に1月14日に行われるオオシモ組の『どんど焼き』の用意であるが、この役は1年交替ではなく2年務めねばならないし、作業を覚えなければならないことから実際には前年の手伝いを含め、都合3年間連続作業に関わらねばならない、誰もが嫌がる『役』である。それでもワタクシの常会は現在29軒あるので、大抵の役は1度やればまず2回は回ってこない。これが10軒程度の常会だと毎年のように何らかの『役』をしなければならない。

今日がその作業の初日であった。といっても前年からの組世話人達は既に何回かの打ち合わせをしており、どこそこの家の林の青木(モミや杉やヒマラヤスギの青い葉)を貰うとか、どこそこの家の周りの茅、マメガラ、竹を貰うとかゴクロウな事前準備をしてあるのである。で、本日の作業であるが、青木を取りに長坂町(山梨県北杜市)まで軽トラ4台で取りに行くというものであった。というのも毎年のどんど焼きで近所では貰える青木が既に殆どなくなっていて、毎年の頭痛の種のようであるが、今年はヨシジくんの勤めている長坂町の会社で大量の青木を切ったとのことで、遠路いただきに行ったのである。ヨシジくんと「こんな大がかりなどんど焼きは何とかならんもんかい」と言いながら、軽トラ4台に山盛りの青木の枝葉を積んで来る。その後はどんど焼きの屋台骨となるカラマツの見立てに村有地の奥に行き、明日倒す木を決めてやっと作業から解放される。

この『どんど焼き』はその年の豊作や無病息災を願って3本の柱で三角錐を立て、その中にマメガラ・竹・茅などを詰め込み、周りを製材所から出たガラ板で囲い、更に青木を縛り付けて綺麗な円錐型とするのがオオシモ組のシキタリとなっているのである。本来は子供達が主体のお祭りであるはずなのだが、ここオオシモ組はきっと暇な大人が多かったのであろう、数年前までは10数mもの高さを誇り、仕上げはクレーン車まで使ってであった。素朴さゼロ、子供度外視でアホもいいところであったのだが、組世話人は大変である。そこで若い組世話人を中心に近年少しずつ低くしているのであるが、長老をはじめとする抵抗勢力の無言の圧力が掛かるようで、そうそう簡単に低くや簡素には出来ないらしい・・・

昨年のどんど焼き

昨年のどんど焼き

前に住んでいた烏帽子集落では当日の午前中にそれぞれが持ち寄った青木や竹や茅で2時間程で作っていたのだが・・・

明日はカラマツの伐採と茅刈り、21日に柱立て、1月11日に飾り付け、14日夜が本番(何時からか豚汁や甘酒まで作らされるようになった由)、15日後片付けと組世話人は忙しいらしい。

明日はサボらせてもらって東の都に納入である。

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