ガラス製造メーカーの環境問題

ステンドグラス用の色板ガラスは国産というものがなく、全てをヨーロッパやアメリカのメーカーに頼っているのであるが、ここ数年かもう少し前からステンドグラス用の色板ガラスを作っているヨーロッパやアメリカのガラスメーカーの規模縮小や身売り、統合、色ガラスの種類の削減、値上げなどが続いていたのであるが、ここに来て最大手のメーカーである米国スペクトラム社が5月11日に廃業を発表した。「2008年のリーマン・ショック後の需要低迷」「色ガラス製造時の排煙浄化の環境対策が必要になる可能性」等で会社の存続が難しくなったとのことである。Logoこのスペクトラム社のガラスは種類が豊富で、厚みも一定でカットしやすいガラスで人気のあるメーカーであった。
更にアメリカ北西部にあるブルザイ社、ウロボロス社も周辺環境への影響を指摘されて浄化設備を導入したのだが、ブルザイ社に関してはオレゴン州知事が製造中止命令を出して現在は製造を中止中とのことである。またやはり米国のココモ社も問題視されているとのこと。
色ガラスの着色にはカドミウムやクロムなどの重金属を使っているので環境問題が常に付きまとうのであるが、あまりに急な話しでビックリである。
今後はヨーロッパのメーカーでも同様な問題が起きてくるのだろうか。

ワタクシの好きなガラスが最近はどんどん廃番になってきていたし、鉛レールやハンダの値段も随分と高くなってきていたのだが、いよいよである。

ビックリして『困った時のニシダさん』に電話してみる。「イヤァ〜、参ったよ」とのこと。

この先どうなっていくのだろう。

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