トランシーバー修理

先日の学校登山時にシゲさんに貸したアマチュア無線のトランシーバーだが(勿論アマ免許は持っている)どうも出力が弱い。そもそもアンテナの基台が緩んでいる。名機?と呼ばれたアイコムのIC-3Sという430MHzシングル機であるがなにせ古い。IMG_5290(変換後)アンテナも古いBCN規格であり、短いアンテナを付けているので基台にもろにショックが掛ったのか緩んでいる。それにしても出力が弱いということはひょっとしてアンテナへの配線が外れているのかもしれない。
で、昨夜9時頃、思い立ってバラす。
ワタクシは小学校4年生頃からラジオ少年であり、中学の1年か2年生頃までは高1中2(高周波増幅1段中間周波増幅2段のスーパーラジオ)なんていうラジオや短波受信機を秋葉原で部品を買い集めては作っていたのであるが、勿論ST管やMT管と呼ばれる真空管であり、トランジスタはあまりいじってはいない年代であり、ましてやICなんていう物は全く分からない。が、どうせ大したところを修理するわけではない。
何本かのネジを外してフィルム線?を傷めないように注意して基盤を見られるように分解する。フムフム、やはりアンテナへの配線がアンテナ基盤が動いたことによって外れている。半田付け。一度組み立ててからでないと電池パックを繋げないので安定化電源をトランシーバーの外部電源INに繋いでみる。
うん?電源が入らない。バラした時にどこかのリード線が外れたのか?頭にヘッドランプ、虫眼鏡で見るが分からない。電源周りだとは思うが外れているリード線は見当たらない。テスターで当たるが分からない。ヘッドランプを点け、虫眼鏡で見ても分からない。目がショボショボするので昨夜はここまで。

今朝、もう一度虫眼鏡で見るが分からない。そこでXploviewというパソコンに繋げる拡大鏡(60倍から250倍)IMG_5292(変換後)の下に基盤を置き、電源SW周りを調べる。角度を変えてさんざん見回し、やっとコンデンサーの裏側に隠れている配線が1本外れているのを発見。基盤を動かした時に外れたようだ。但しワタクシの持っている半田ゴテでは先が太くて入らない。そこで半田ゴテの先に太い銅線を巻きつけてコテ先とし、ちょっと苦労するも何とか付ける。IMG_5286(変換後)外部電源を入れてみたら今度はちゃんと電源も入り、出力も出た。バンザイである。

アマチュア無線だが、ハンディー機3台、モービル機3台持っている。昔は携帯電話なんぞはまだ無く、ワタクシが山に行ったり釣りに行ったりしたおりの家との連絡用に買ったり貰ったりしたのである。ちなみにカミサンにもアマ免許を取らせたのであるが、出題予想問題集を丸暗記して満点であったのにはおそれいった。ま、今ではなぁ〜んにも覚えていないだろうが・・・

今は携帯があるので、山に登る時に非常用に写真右端のスタンダードのC501を持って行く。軽く、思ったよりずっと電波も飛ぶので便利である。ヤエスのFT-51は出力も大きく色々と便利な機能もある分、慣れないと使い方が面倒くさい。左端アイコムのIC-3Sは貰い物であるが操作が簡単で人に貸すにはうってつけである。但し防水性能はかなり低いというか全く無きに等しい。IMG_5293(変換後)
2000年に山岳部の後輩が鹿島槍北股本谷で雪崩にやられ、半年後に雪渓下から収容した日は豪雨であった。ベースにいたワタクシとの交信用に持たせた何台ものトランシーバーが次々と雨で故障してしまったのには本当に困った。尤もバラして基盤を乾かしたらちゃんと作動したのであるから、ちょっと濡らしたらパーになるスマホよりはましであったが。

 

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