戸隠へ

先日イッペイさんから電話。「戸隠にある都立大山岳部の山荘の設備点検に行きたいだけれど、一人で行っても面白くないんで一泊で一緒に行きませんか」と誘われ、二つ返事でOKしていて、一昨日30日朝10時に茅野のイッペイさん宅に行く。直ぐに荷物をイッペイさんのベンツのジープ・タイプに載せて出発。予報では長野県北部の大雪も快方に向かうとのこと。長野ICで降り、バードライン経由で戸隠を目指す。2時間ほどで中社近くの蕎麦屋に着き、戸隠蕎麦を食べ、そこから10分ほどの西岳を望む都立大山荘前に着く。
まずは山荘前に駐める駐車スペースの除雪をし、山荘までの30mほどの除雪。雪は思いのほか少ない。
山荘は20年ほど前に山岳部OB等が資金を出し合って輸入板ログを自分達で組んだ建物であり、山小屋ではなく設備の整った別荘風である。
成蹊の山岳部が持つ谷川岳の虹芝寮とは違って(水は沢から引いてあり、電気も無く、ランプと薪ストーブの山小屋。尤も昨今は発電機やプロパン・ガスを整備委員が背負い上げてくれているが)、水道も電気も来ているし、灯油ボイラーもある。従って風呂もあるし、トイレにはウオッシュレットまである洒落た山荘である。
F・F式ヒーターを点け、薪ストーブを燃やす。冷え切った小屋も段々暖まる。
イッペイさんが買い出ししてくれていたすき焼きの夕食を摂りながらビール・ワイン・ウィスキーで酔っ払う。コロナ禍、家以外で飲むのは1年ぶり?ハッと気付けば24時近く。吹き抜けとなった2階の布団に潜り込むが、暖かいと言うより暑いくらい。

31日。二人とも5時過ぎには起き出しストーブを点けてから外に出るが、時々地吹雪。イッペイさん恒例のラジオ体操。具たくさんの味噌汁と納豆の朝食後、山荘の掃除と水回りの水抜きを完全に行なって退出。まだ10時前なので戸隠神社奥社に行く。長靴にダウンを着込み、杉木立の参道を登る。人出はそれほどではなく、時々すれ違う程度。イッペイさんは膝の人工関節の手術を受けてからまだ2ヶ月だが、リハビリや毎日のトレーニングのおかげか雪の上でもしっかり歩いている。1時間弱程度で屋舎に着く。お賽銭を戸板の桟に挟む。
のんびり下ってから、帰りは車で芋井地区を通る県道75号線を下る。この道路は県庁の直ぐ裏から戸隠に続く山の中に作られたジグザグな県道であるが、ポツンポツンと家があり、家から遠く離れた畑は急斜面の石垣の上に棚田状にある。長野市街地を流れる裾花川は遥か急斜面の下である。まるでネパールのようである。こんな所に営々と続く人の営みが、それも県庁の裏にどこまでも続くような集落があることに驚く。車のない時代、鍬を背負って畑から家までの時間を思う。学校へはどうやって通ったのだろう。
長野ICから入り、途中の姨捨SAで昼食を摂り、15時前には家に帰って来る。良い気分転換になった。イッペイさん、ありがとう!

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