自衛官募集を見て

高3のムスメ宛てに自衛官募集の葉書が来る。たしかムスコが高3の時にも来ていた。ワタクシの時代は盛り場で遊んでいる不良少年に募集係の自衛隊員だか協力隊員とでもいうのかが声を掛けて一本釣りしていた。
憲法改正が難しいとみるや、解釈変更という詐欺的手段で集団的自衛権が閣議決定されたが、恐らく現役自衛官にとっては複雑な心境であろう。
ワタクシは昭和27年の生まれで『戦争』や『戦後』といった実体験はない。ただ『戦後』に関しては前にも書いたが、電車の中やお彼岸などの霊園で見かける傷痍軍人の姿を『辛く』、そして『恐ろしさ』を持って見ていた。2才年下のボンボンには記憶はないのだろうか。

叔父は旧制高校の時に海軍と陸軍に志願し、合格通知が早く届いた陸軍飛行隊に入った。担任であった俳人中村草田男先生が叔父の為に詠んで下さった句を胸に、神宮外苑競技場での学徒出陣式に臨み、以後パイロットとして多くの仲間を失いながらも奇跡的に帰還した。
ワタクシが学生の頃だったか、デモに明け暮れていた頃、叔父の旧制高校時代の話しを聞いた。「あの当時、もうそれしか選択肢はなかった。天皇なんか関係ない。同級生は陸軍より格好良かった海軍を志願したが、俺はそんなことどちらでもよかった。早く来た方を選んだ。」「俺は志願して戦争に行ったが、学徒出陣式の時、演説をする奴等を見て『オレハコイツラニコロサレル』と思った。」「右でもいい、左でもいい。だが、絶対に戦争だけはする国にするな。」

常に正義を振りかざし世界の警察を自任するアメリカで、ベトナム帰還兵がどのように扱われたのか。『プラトーン』や『ディア・ハンター』『地獄の黙示録』『フルメタルジャケット』等々の映画は何故作られ、何故ヒットしたのか。そしてイラクやアフガン戦争に正義はある信じられるか?アメリカのポチとして戦えるのか?

したたかな外交が出来ずに『戦力』に走る様を自衛官はどう見ているのだろう。
東大教授であったクボタくんが言っていたが「東大生というのは度し難いぜ。笑っちまうのはきちんとした言葉遣いが出来ないから日航のスチュワーデス呼んで『礼儀・言葉遣いの講義』を受けさせているんだぜ。そんな程度のが医者や外交官になっちまうんだぜ。」と。ま、これは先ずボンボン首相に受けさせた方が良いかもしれないが。

 

 

 

 

この記事は未分類に投稿されました. このパーマリンクをブックマークする。 コメントを投稿するか、トラックバックをどうぞ: トラックバック URL.

コメントする

あなたのメールは 絶対に 公開されたり共有されたりしません。 * が付いている欄は必須項目です

次の HTML タグと属性が使用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*
*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください