悪夢

昨夜悪夢を見た。
見た夢は朝にほとんど覚えていないのだが、あれは強烈だった。

どういう訳か入院中の朝食を思い出したのである。
入院10日目、ヘルシー食なのに毎食のご飯の量の多過ぎることに辟易していたので、朝はパン、昼はうどんに変更してもらったのであるが、朝食のパンは2枚、昼のうどんは300g。そんなに食べられないと訴え、朝はパン1枚、昼はうどんを減らしてと若い栄養士さんと交渉した結果、電卓を叩きながら、「パン1枚では不足ですから1.5枚に、昼はうどんを240gに」で妥協したのであるが・・・

ワタクシの毎日の朝食はずっとホテル・パン2個か、フランス・パン風雑穀パンの薄いのを1枚と、ハム(卵やウィンナーの時もある)と、レタスと紅茶とヨーグルトが大体定番なのだが、入院中参ったのは、生食パン(食パンをちょっとチンした柔らかい生パン)に白身魚の煮物、野菜の煮つけに卵豆腐か煮奴にジャムに味噌汁に牛乳といったメニューだったことである。本来の米飯のメニューの米飯をパンに換えただけであるから、かなり辛かったのである。煮魚とパンをどうやって食べろというの?煮た豆腐とパンを如何に食せというの?ま、米飯メニューしか無いのであるから仕方ないし、ウクライナやミャンマーを思って諦めて食べていたのだが・・・

それにしても夢にまで出てくるとは!
ワタクシ『出された物は美味しく全て食べなさいという躾』を厳しく受けて育った世代であるから、どんな場合でも「残す」ということはないのである。
であるから入院中も2回を除いて残さずに全て食べたのであるが(この2回は小鉢で、何であったかよく覚えていないのだが、ちょっと突っついたがどうにも食べられなくて罪悪感を持ちながら残した)、普段は朝には忘れている夢にまで出てくるとは・・・

食い意地は張っていると方だと自分でも思うが、決してグルメじゃないし(グルメなんて自ら名乗る奴は恥知らずだと思っている。TVでバカ芸人どもが、美味いの不味いのと言うのを聞くとカッとするのである。ついでに書くと、フランス料理なんてバターとニンニクで・・・)、たとえそれが味の素たっぷりの町の中華屋のラーメンだって美味いと思う舌先なのであるが、食のTPOと言うか、取り合わせはワタクシにもあるらしいが・・・ま、毎日ドッグ・フードの犬に生まれなくて良かったと・・・

来年は少なくとも左膝下に入っているチタン・プレートを抜去に入院しなけらばならないが、とは言え、数日ならまたヘルシー食のパンやうどんでも良いかなと思ったりもしているのである。

それにしても夢にまで見るとは・・・?

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シメシメ!

術後約60日となった。ちょっとビッコ(差別用語?)ではあるが杖なしで歩けるようになった。但し絶対に転ぶなと言われていて、スーパーなどの混んだ時間に行くときには用心の為にストックを持つようにしているが・・・(時々無礼な奴の足元にストックをと・・・いつもその誘惑に・・・)
痛みは朝1錠鎮痛剤を飲めば夕方まではまず痛みを感じない。夜は極力鎮痛剤を飲むのを我慢している。少しづつではあるがよくなってきている。

今日はスーパーの出口で同じ村で顔はよく見る人に話しかけられた。「あれっ、オクズミさん、足どうしたの?」。やっぱりビッコだと分かるようだ。「コレコレでコレコレの膝の手術を受けた」と言うと「オレも膝が痛くてグルコサミンだかコンドロイチンなんかのサプリをもう何年も飲んでいるけど効かないだよな」との事。「で、手術っていくらくらい掛かるの?」と具体的である。「健康保険を使えば10数万位だし、入院保険に入っていれば個室でもオツリが来る」と言ったら「そうか、そんなもんか。オレなんてサプリだけでもう20万以上使った」とのこと。「切れ、切れ」と勧めたが、実は彼の名前を知らない。小池か植松あたりだと思うが・・・
そんな立ち話をしていたら、ドシャといきなり降り出して駐車場に行くまでにずぶ濡れとなってしまった。

さて庭の草刈りの話。
杖なしで歩けるようにはなったが、庭の草刈りなどはまだ自信がない。庭には石があったり傾斜があったりするので、草刈機を掛けながらというのはちょっと怖い。
サイワイなことにカミサンがすっかり草刈機にハマった。チップ・ソーは無理だが、ナイロン・コード刃ならと付け替えたら、思ったより刈れて、すっかりハマった様子。朝曇っていたりすると7時過ぎには刈り出す。先日は「刈草巻き付き防止刃」の小さめな物も(今まで使っていたチップ・ソー用刃は大き過ぎて取り付けられず)取り付けた。
最近では「農家が機械を沢山買う気持ちが分かった。手でやる何十倍も早いもの」なぞと言っている。数千円の投資が思いの外の効果を産んでくれた。
もう少し慣れたら、ちょっと足場の悪い斜面も刈れそうである。

あとはオダテルのみである!
シメシメ!

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霧ヶ峰

昨日は霧ヶ峰農場の葉っぱチャンの家に昼前から行く。途中から雨が降り出す。

2ヶ月に一度程度訪ねるのだが、葉っぱチャンいつも元気で、こちらが元気をもらう。

葉っぱチャンから新宿ゴールデン街で50年位バーをやっていた久絽が7月2日に亡くなったことを聞く。久絽さんは元々葉っぱチャンの友人で、現代美術家でもあった。ゴールデン街では2番目に古い店で、久絽さんは豪快で気風の良い女性であった。もう45年位前に店の改装をPチャンと頼まれ、照明器具や看板、カウンターなどを作った事もあった。
突然、前の我が家に現れ「透明泡ガラスの屑を貸して」とやって来て、ゴミ捨て用大ペール2杯分くらいの泡ガラスの屑を持って行った。「何に使うの?」と聞くと「展覧会で床にぶち撒く」との事だった。
昔は上京した時などに時々飲みに寄ったのだが、段々店を開く時間が遅くなり、またワタクシ、飲むとなったら5時から飲み始めるものだから、開店する8時や9時にはゴールデン街まで移動する気力もなく、段々足が遠のいて行き、消息は葉っぱチャンから聞くだけになっていたのである。
映画監督、評論家、小説家、絵描き、役者などの客が多く、面白い店だった。
吉祥寺の「もずの木」のママも亡くなってしまったし、名物ママのいる「昭和」が無くなってゆく。

様々な話をしていたら、雨は雷雨に変わり「ドカーン」と近くで落雷まで始まる。小降りになった隙に慌てて帰って来る。

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山太=サンタ転じてサタンとなるの記5。夏休みのお終い

昨日夕方4時半頃にイッペイさん夫婦がサンタを迎えに来た。外でクラクションが鳴るなりサンタは狂喜乱舞。飛びついて全身で喜びを表している。ま、彼も我慢に我慢を重ねていたのであろう。
笑ったのはイッペイ夫婦に飛びついて狂喜する間に、これでは流石に少しは申し訳ないと思うのか、御愛想程度に我々の足にもじゃれついて、ちょっとだけ感謝を示した事であった。犬も気苦労が多いのである!

イッペイさん「ブログ読んだけれど、あれ脚色なし?」。ワタクシ「あれ全て事実!」。
それどころではなく、ブログはワタクシの見たサンタであり、下僕として認識されたカミサンが見たサンタは・・・
和犬のご主人様に対する態度と他人に対する態度はまるで違うようである。

洋犬しか知らずに、和犬で屋内犬という事に対する我々夫婦の認識の甘さもあってのこの3日半のスッタモンダ生活であったが、面白くもあり正直疲労困憊な日々でもあった。ワタクシの足が自由であったらもう少し楽しめた・・・?イヤイヤ厳しくシツケ出来たかもしれないが、まあお互いにある意味楽しくも不幸な3日半であった。
犬のサンタには全く責任のないことなのでる。

だが、ワタクシ犬に生まれなくて良かった!サラリーマンも無理なのに、ネクタイどころか首輪やリードを付けさせられるなんてマッピラ!

ここのところ周辺を騒がせているオオカミ犬、官憲にまで追われるのはちょっとアレであるが、今の日本がいくら不況とはいえ家畜や猫や繋がれた犬や鹿や狸がいくらでも手に入る自由を一度味わってしまったら、そりゃおいそれとは元の首輪やリードの世界には戻る気はないだろう。
ちょっと怖いけれど、ワタクシ心秘かにオオカミ犬を応援しているのである。

お前は「犬」じゃないんだ!もっともっと「狼」の血を取り戻せ!人様の家畜やペットを糧とせずに、八ヶ岳の山奥や南アルプスのもっと広大で野生動物が棲む森を目指せと!

これがワタクシの夏休みのお終いとなったのである。

さあてと、だいぶ足も杖なしで歩けるようになったし、仕事を始めるか!

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またまた富士見町のオオカミ犬騒動

相変わらずオオカミ犬が近くをうろついているらしい。
これは前にも書いたが、先月24日頃から隣村の瀬沢新田で最初に目撃され、その後ニワトリやヤギを襲ったとのことで、私の住む村でも1件の目撃情報があるという。連日役場職員や保健所、警察10数名体制で幾つもの罠を仕掛けたり、パトロールし、小学生は全員スクールバスで通学しているという。
但し、19日の立場川河川敷での目撃情報以来、見つかっていないとのこと。今朝は全国区でのTVニュースでも報じられていて、ちょうどそのニュースを見ている時に和歌山の姪っ子からも「今ニュースになっている」とのSMSが来た。富士見町もいよいよ全国区か!

昨年だか一昨年はオオカミ犬を10数匹飼育している瀬沢新田のブリーダーの所から2匹が脱走して数日間の大捕物となったが、今回もそのブリーダーが疑われたらしく、「うちの犬ではない。うちの犬は全頭いる。私も捕獲に協力している」とTVに出て訴えていた。
怖いのは瀬沢新田とワタクシの住む立沢が隣接していて、おまけに我が家が立場川に面していることである。川伝いなら直ぐだし、川向こうの森には岩穴もあるし隠れようとしたら幾らでも隠れられる。

この村には江戸時代からの狼伝説があり、そもそも立沢村というのは隣にかつてあった「稗の底村」が狼に襲われて幾人かの被害が出たことから、「稗の底」を捨てて、立沢と乙事に別れて新しい村を作り、狼伝説が出来た場所なのである。よりにも寄っての場所なのであるが、件のブリーダーによれば今回のは「おそらく誰かが捨てて行ったオオカミ犬だろう」とのことである。
映像で見る限り、確かに当初言われたハスキーというよりはオオカミに近い。体調は1〜1.3mとのことで性格は臆病だが追い詰められたり、出会い頭だと人を襲うこともあり得るらしい。正直遭いたくない犬?である。

今夕までサンタを預かる身としては散歩にも注意が必要だが、早く捕まらないといずれもっと被害が出ることも考えられる。
悪い冗談だが、あまりに吠え続けたサンタに辟易して、ベランダに繋いでおこうかと言ったら、カミサンが「ダメ!首輪と骨だけになっていたりして」・・・あり得る!

もう20年近く前の話であるが、我が家の庭先の立場川の堰堤と堰堤の間で犬の吠える声が一日中した事があった。葦が密生していて最初は場所が分からなかったのだが、翌日川沿いを上から覗きながら歩いたら1匹の大型犬がうろうろしていた。垂直な護岸を登れず、上下はコンクリートの堰堤で閉ざされた場所で、どうにも逃げられない場所である。このままでは餓死しそうなので、かつて犬の訓練士をやった経験がある棟梁を呼び出し、安物だが太い首輪とリードも買って来て、二人して護岸を降りて恐々と近づいてみた。犬は片目が金色、片方が銀色で体調は90cmほどで茶系の長い毛をしたハスキーの雑種だったが、案外おとなしく、素直に首輪を嵌めさせた。そこからが大変で棟梁が下からハスキー犬を押し上げ、ワタクシが上からリードを引っ張って対岸の森に引き上げたのである。ハスキーは誰かに飼われていたらしく大人しく我が家までついてきた。役場に連絡したら「それは多分捨てられた犬でしょう。でももしかして違うといけないので有線放送で迷い犬の告知をします。申し訳ありませんが2〜3日預かってもらえませんか?」との事。まあ見た目は悪いが大人しい犬だったので3日程我が家で預かった後で引き取りに来た保健所に渡した事があった。
またもう40年ほど前には八ヶ岳に野犬の群れが棲んでいて、編笠だったか西岳に登りに行った途中で野犬の群れに遭遇した事がある。7〜8頭だったと思うが「ウッ〜ツ」と牙を向いて威嚇されて、後退りしながら登山を諦めて帰ったこともあった。
八ヶ岳では猟犬の駄目な奴を捨てていく馬鹿ハンターが当時はいたそうで、この頃の新聞にも載って問題になっていた頃である。

絶滅したとされる日本オオカミが現代に急に現れたわけでもなく、何処ぞの無責任な飼い主が捨てて行ったのだろうが、全く酷いものである。

可哀想な気もするが早く捕まってくれないと、江戸時代の「稗の底村」ではないが、「暗くなったら外に出てはいかん」になってしまいそうである。

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